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ブックマーク / www.redcruise.com (7)

  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » 人間としてのヒラリー・クリントン:彼女の「魅力」と「限界」

    3月4日、オハイオ州、テキサス州、バーモント州、ロードアイランドで民主党の予備選挙が行なわれました。オバマ上院議員が優勢で、場合によってはクリントン候補が“敗北宣言”をするのではないかという予想もありました。しかしオハイオ州で大勝し、テキサス州では僅差ですがクリントン議員が勝利しました。開票結果が明らかになった6日の夜10時、日テレビの記者から電話取材を受けました。1時間ほど選挙分析を説明しました。そして最後に「最終的にはどちらが勝つと予想されますか」と質問されました。様々な不確定要素があり、簡単に予測するのは無理ですが、「票読みではオバマ議員が優勢だがクリントン陣営に勢いがでてきている。もし8月の全国大会までクリントン議員が持ちこたえれば、まだ彼女に勝機はある」というのが、私の答えでした。その予想は8日の日テレの朝の番組で紹介されました。今回の記事は『週刊東洋経済』(2月9日号)に掲載

    kmiura
    kmiura 2008/03/08
  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » ブッシュ政権の7年を総括する:失われたアメリカ民主主義への信頼

    ブッシュ政権は私たちのアメリカに対するイメージを変えてしまったようです。ブッシュ政権を英語で“Terror Presidency”と表現をすることがあります。「恐怖の大統領」です。総投票数で民主党のゴア候補に負けたにもかかわらず、大統領に就任したブッシュ大統領にとって、その正当性を国民に認めさせることが、おそらく政権発足時の最大の課題だったのではないでしょうか。それを可能にしたのが、9月11日の連続テロ事件です。それを契機にブッシュ大統領は”強い大統領“を売り物に国民の支持を得ます。外交政策は、”テロとの戦い”がスローガンになりました。「テロに襲われたらどうするのか」と恫喝することで諸外国に圧力をかけ続けたのです。誰も「テロに襲われることはない」と反論できないまま、ずるずるとアメリカの外交政策、もっとはっきりいえばブッシュ政権の延命政策に羊のごとく従ったのです。拷問も盗聴もすべてテロ対策を

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    kmiura 2008/01/28
    ブッシュ批判が途中からドル批判に変わっているが、それで腰砕け、というか論旨が一貫していない。
  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » アメリカ外交を検討する(1)自壊するアメリカの”一国覇権主義”

    相変わらず多忙な日々が続いています。ブログをアップする回数も随分減ってしまいました。なんとアップする回数を増やせればと考えています。先日、あるアメリカの学者と赤坂見附で昼を一緒にしました。そのとき、彼の言った言葉が強く印象に残っています。アメリカの外交に関して、ブッシュ政権の高官がインタビューで語った言葉だということです。インタビューで「アメリカは世界の現実(reality)にどう対応するのか」と質問されたとき、高官はやや当惑した顔をして、「アメリカが世界の現実を作るのだ」と答えたそうです。これはアメリカ外交の一面を実に見事に表現しています。ベルリンの壁の崩壊、湾岸戦争での圧倒的勝利、90年代の経済的繁栄の中でアメリカの“一国主義的覇権”が確立しました。それが連続テロ事件以降、妙な方向に進み、イラク戦争で頓挫しました。そうした状況を踏まえ、『週刊エコノミスト』(11月27日号)に「凋落す

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    kmiura 2007/12/02
    "ブッシュ政権は09年1月の任期が終わるまでに“最後の賭け”に出るかもしれないとの推測が一気に広がった。" やりそう。万人は覚悟したほうがいいぞ。(1)世界各国に知り合いを作る。(2)言語に関係...(字余
  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » ネオコンが描くイラク戦争勝利のシナリオ:”Choosing Victory: A Plan for Success in Iraq”ーブッシュ大統領の新イラク戦略の種本か?

    ブッシュ大統領の新イラク政策がどうなるか、注目されています。米議会は新戦略にもとすく増派に反対の意向をしめしています。ただ、両院とも決議案を採択するにしても、それは拘束力のないもので、実際に増派を阻止できるかどうか分かりません。また、予算を削減あるいは承認しないことで、増派を阻止したり、撤退を促す主張もあります。しかし、実際に戦場で戦っている兵士を見殺しにできるのかという意見もあり、イラク戦争反対論も微妙な立場にあります。もちろん、反戦リベラル派は即時撤退を主張しています。今までのブログで、当初からネオコンはもっと多くの兵を送り込んでおけば、ここまで事態は悪化しなかったと主張していました。ネオコンは、まだイラク戦争に勝てるとの主張をしています。今回はフレデリック・ケーガン(Frederick Kagan)がまとめたレポート『Choosing Victory: A Plan for Succ

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    kmiura 2007/02/09
  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » 安倍新保守主義とアメリカの保守主義(1)

    忙しい日が続き、なかなかブログを書く時間がありませんでした。しかし世界の動きは、その間も急激な展開を見せています。アメリカでは中間選挙で民主党が勝利を収めたことで、政治の流れに若干の変化が見られつつあります。またイラク戦争を巡っても大きな展開を見せています。部ログでも「イラク研究グループ」と「ブッシュ大統領の演説」を要約して紹介しています。国内では、教育法が改正され、安倍首相は今年の参議院選挙の争点に「憲法改正」を掲げると発言しています。こうした政治の動向を考えるとき、「国家のあり方」を真正面から議論する必要があるようです。このブログは「農業共同組合新聞」(07年1月10日号)に掲載されたインタビュー記事に加筆したものです。12月中旬に2時間以上にわたってインタビューをし、それを編集したものが同紙に掲載されました。紙面の都合で割愛された部分があり、それを補足しました。 「農業共同組合

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    kmiura 2007/01/15
  • 中岡望の目からウロコのアメリカ - アメリカの保守派の論者が考える安倍政権の”国の形”

    安倍新政権の思想の輪郭が次第に明らかになってきています。土曜日のテレビ番組で塩崎官房長官が「安倍首相は“日の形”を語った最初の総理である」という趣旨の発言をしていました。安倍首相の考える“日の形”は、ある意味では、戦後の総否定に通じるものかも知れません。今まで、戦後の総括を主張した政治家はたくさんいましたが、この戦後生まれの宰相は、戦後民主主義全体に不満を抱いているようです。日がますますイデオロギー的な対立に陥っていくのではないかと思います。今回は、「アメリカのメディアの見た安倍首相」の第二弾です。保守派を代表する『The Weekly Standard』(10月9日号)に掲載された「A Japan That Can Say Yes」の紹介です。以前、ソニーの創業者・盛田昭夫と石原慎太郎都知事が書いた『Noといえる日―新日米関係の方策』(1989年刊行:英語のタイトルは「Japa

  • 中岡望の目からウロコのアメリカ » 政治学者フランシス・フクヤマとネオコン:フクヤマのネオコン批判の論理

    ブログは『中央公論』6月号に掲載した「ネオコンに挑戦状を突きつけたフランシス・フクヤマ」の転載ですが、オリジナル原稿です。『中央公論』では11ページと長い論文でしたが、当初の執筆原稿を400字詰め原稿用紙で約5枚ほど削除したものです。編集後の論文のほうが歯切れは良いですが、面白い情報を幾つか削らなければなりませんでした。このブログは、削除部分を含んだものです。フランシス・フクヤマがネオコンを代表する論者であったというのは、多くの日人には意外だったようです。論文では、なぜ彼がネオコンを代表する論者と見なされたのか、その個人的な背景、思想的な背景を分析しました。しかし、彼がイラク戦争を契機にウィリアム・クリストルなどのイラク戦争強硬派のネオコンと袂を分かちます。論文では、ネオコンを代表する評論家チャールズ・クラウサマーとの論争と3月発売のフクヤマの新著「America at the C

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