SNSで「反日」などと中傷されたとして、大学教授らが杉田水脈衆院議員に損害賠償を求めた裁判で、5月30日、大阪高裁は、1審を覆し杉田議員に33万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。 大阪大学の牟田和恵名誉教授らは、文部科学省などが交付する「科学研究費」を使ったジェンダー問題に関する研究の論文を2019年に発表したところ、その一部に「従軍慰安婦問題」に関する記述があったことから、杉田水脈衆議院議員が「ねつ造」「反日研究」などとツイッターに投稿するなどしたということです。 牟田名誉教授らは、投稿が「無理解と偏見に基づくもので、名誉を傷つけた」などとして、杉田議員に対し1000万円の慰謝料を求めて訴えを起こしました。 1審の京都地裁は2022年、「単なる意見論評にすぎず、社会的評価を損なったとはいえない」などとして、訴えを退けたため、牟田名誉教授らが控訴していました。 5月30日の判決で、大阪