あの剛力彩芽がいよいよシンガーとしてデビューした。そのデビュー曲『友達より大事な人』の評判があまりよくない。いや、はっきり言うと、かなりよくない。 タイトルからもわかるように、楽曲のイメージは「元気なクラスメイト」。ただ、音楽的には近年の「元気系」女性シンガーのロールモデルとなっているアヴリル・ラヴィーン系のガールズロック(代表的なのはYUIやmiwa)というわけではなく、かといって歌謡曲的な情緒にも欠けている。強いて言うなら、デビー・ギブソンやティファニーを思い出させるようなアメリカの80年代ガールズポップ風。昨年日本でもヒットしたカーリー・レイ・ジェプセンあたりは、ビートを強めてその路線を今風にアップデートさせていたが、『友達より大事な人』は80年代まんま。今時、どうしてこんな古くさいサウンドにしたのか謎。 そして、もっと混乱させられるのはミュージックビデオだ。楽曲のイメージ通りに学校