大学生になって初めてバイトをすることになったその日、私はこころなしか緊張していた。 そこのバイトを紹介してくれたのは高校の時の仲がいい先輩だったので、安心はしていたのだが、女子が少ない上に私が入る時間が深夜帯だったので、他に入る人が優しい人だったらいいなと期待をしていた。 そこにいたのはT先輩という人だった。 T先輩は私の三つ上で仕事が早い人で人見知りをしている私にも気さくに話しかけてくれて、第一印象は“素敵な先輩”だった。 緊張していたけれど、こんな先輩と一緒に仕事が出来るならこれから頑張っていけるかもしれないと思った。 店の営業時間が終わり、片付けが終わった。時刻は深夜2時半。初めてのアルバイトが終わり、しんどくなった体を引きずりながら、バイトの日誌を書きに控え室に戻る。すると、T先輩は私以外のもう一人の中年のバイトの男性にこう話しかけた。 「今ヘリコプターAVってやつにハマってるんす