ここからは、Open Infrastructure Summitの中でもメインとなるOpenStackに関するセッションについて、技術・ビジネス・事例の3点に分けて紹介します。技術面では、近年注目されているKubernetesとの連携において使用されるOpenStack Zunに関するセッションについて紹介します。ビジネス面では、OpenStackの導入時にエンジニアが気になる、商用ディストリビューションに関するセッションについて紹介します。事例では、大規模ミッションクリティカルなテレコムへの導入事例と、エマージングなAPACでのパブリッククラウドサービスへの導入事例について紹介します。 Virtual Kubeletを使用したKubernetesへのノードレスアプローチ Kubernetesが盛り上がるに連れて、OpenStackでKubernetesサービスを使用することができる便利な
OpenStack Placement詳説 第1回OpenStack Placementの概要および開発の経緯はじめに 初めまして。NTTソフトウェアイノベーションセンタの研究員の夏目貴史です。私はOpenStack®のコントリビュータで、主にNovaおよびその関連プロジェクトで開発を行なっており、現在はpython-novaclientのCore Reviewerとして活動しています。 どうか、よろしくお願いいたします。 最近のNovaの動向 現在、OpenStackのNovaにおいて最もホットなトピックとは何でしょうか。筆者は、Placementが最もホットなトピックのうちの1つだと考えています。しかしながら、Placementは基本的にNovaなどのコンポーネントから利用されており、サービスの利用者(ユーザ)が直接意識することはないため、機能の詳細についてあまり知られていないと思いま
技術部プラットフォームグループのエンジニア、shibatchです。 最近カラーミーショップのDNSのサーバ引っ越し作業をおこないました。引っ越し先はAWSを利用したのですが、Route53ではなくあえてEC2+Auroraという構成にチャレンジしたのでご紹介します。なお、途中経過は以前GMOペパボエンジニア Advent Calendar 2020内のAWSでDNSをRoute53を使わずに構築するとして公開しました。無事完了したのでこの記事は最終的な構成について加筆・再構成したものになります。 まとめ(結果、どうなったか) 権威DNSサーバをプライベートクラウド内のBINDサーバからAWSのPowerDNS(on EC2)+Auroraへ再構成しました PowerDNSのRESTful APIを活用することで、バッチ処理でのZONE更新を廃止し、システムのデータベースに依存しない、シンプ
ヤフー株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社の新しいブログはこちらです。LINEヤフー Tech Blog こんにちは。ヤフー株式会社のシステム統括本部に所属している奥村です。現在、私はシステム統括本部内でプライベートクラウドを担当しています。私たちのチームはヤフー内のIaaS(Infrastructure as a Service)基盤の開発及び運用を担当しています。 IaaSとはサーバーやストレージ、ネットワークといったインフラリソースを仮想的に定義し、ユーザーへ提供するサービスです。 ヤフーのIaaS基盤は社内のユーザーやサービスに対して幅広く提供しており、ヤフーがエンドユーザーに対して公開している多くのサービス(Yahoo!ニュースや、ヤフオク!など)もこのIaaS基盤を利用しています。 本項では、「構築編」と「運用編」という前
Kubernetes ControllerをScale-Outさせる方法 / Kubernetes Meetup Tokyo #55
JujuでOpenStackを構築して、その上でKubernetesを動かすことができたのでこちらにまとめてみます。 今回の記事の登場人物は次の通りです。 Ubuntu Juju OpenStack RancherOS Rancher 2.x Kubernetes KubernetesはRancher 2でデプロイすることを想定しています。 手順概要 1.あらかじめRancher2をセットアップしておきます。本例ではRancherOSをインストールしてその上でRancher2を稼働させていますが、こちらに掲載のあるOSであれば、Linuxディストリビューションは問いません。手順は下記のような感じです。 https://rancher.com/docs/rancher/v2.x/en/installation/single-node/ 2.JujuでOpenStackをデプロイします。Bun
2018年7月19日の今日は、OpenStackの誕生日だそうです。 Happy Birthday! OpenStackは2010年の今日、米Rackspace HostingとNASAの共同でオープンソースのクラウドソフトウェアを作るプロジェクトであるOpenStackプロジェクトが開始されました。 それから8年が経ちました。 そこで、今回はOpenStackネタを投稿してみたいと思います。 突然のネタ振り ある日のこと。 「Airshipというものがあるので試してみて?」とのことなので、早速試してみることにしました。 Airshipは現在絶賛開発中のツールで、ざっくり説明するとKubernetesの上でOpenStackを動かせてしまうツールです。雰囲気はTripleOみたいなものです。 今回試したものは公式サイトに掲載されている「airship-in-a-bottle」というもので、
Yahoo! JAPANの巨大インフラの運用と展望 奥村司氏:それでは、「Yahoo! JAPANの巨大インフラの運用と展望」と題しまして、テクノロジーグループシステム統括本部のサイトオペレーション本部、奥村、神尾、安藤の3人が発表いたします。 まず簡単に自己紹介をさせてください。私は2016年にSIerからYahoo! JAPANへジョインしました。 前職では、モバイルキャリアのコアネットワーク監視システムのインフラ設計やPMといった、ミッションクリティカルなシステムを扱っていました。現在はプライベートクラウドの運用や開発を担当しています。 こちらが本日のアジェンダです。 それでは、まず我々の所属している「サイトオペレーション本部」について簡単に説明させてください。サイトオペレーション本部は、Yahoo! JAPAN全体のプロダクション環境のインフラを統括している部隊です。 「Yahoo
Written by @ryysud Dec 10, 2018 20:51 · 1873 words · 4 minutes read #openstack モチベーション お仕事で OpenStack を使うことになったのですが、最後に OpenStack を学んだのが 2015年 だったこともあり、現在の知識に危機感を覚えました…。なので、まずは概要だけでも把握しておくかという想いから、今回 OpenStack について調べてまとめてみることしました。 OpenStack とはなにか? 公式サイトにシンプルな答えが書いてありました。 Open source software for creating private and public clouds. https://www.openstack.org/ OpenStack はクラウド環境を構築するための OSS( https://g
こんにちは、LINE株式会社 Verda 2チームの西脇です。先日の記事で聴講者としてコンテナ関連の発表を中心にいくつか気になるセッションを取り上げさせていただきましたが、2つ目になる本記事では我々がOpenStack Summit Vancounverで発表してきた「Excitingly simple multi-path OpenStack networking: LAG-less, L2-less, yet fully redundant」の内容をご紹介させていただきます。 弊社の発表について 今回のサミットでは、新しいリージョンで取り組んでいるEast-Westのネットワークトラフィックに強いデータセンタネットワークアーキテクチャとそれに対するNeutronインテグレーションに関して、私と同僚のサミルの2名で発表を行いました。英語にはなりますが下記に発表動画と資料のリンクを掲載させ
ヤフー株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社の新しいブログはこちらです。LINEヤフー Tech Blog こんにちは、Technical Yahoo の中谷です。 今回は、Yahoo! JAPANからオープンソースとして公開した RBAC (Role Based Access Control) システムである K2HR3 をご紹介します。 K2HR3は、Yahoo! JAPANがオープンソースとして公開する AntPickax プロダクトの一つです。 K2HR3とは K2HR3 (K2Hdkc based Resource and Roles and policy Rules) は、Yahoo! JAPANオリジナルの RBAC (Role Based Access Control) システムのひとつです。 K2HR3 は、RBAC
ヤフー株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社の新しいブログはこちらです。LINEヤフー Tech Blog はじめまして、サイトオペレーション本部の岡崎(@yutaokaz)です。 今回は、ヤフーに Gimbal という OSS を導入して OpenStack と Kubernetes の Service Discovery と L7 Loadbalancing を実現しましたので、Gimbal の紹介と実現方法をこの Tech Blog に書きたいと思います。 はじめに サーバーは物理サーバーをそのまま利用するのではなく、仮想化を行い、その上でアプリケーションを動作させることが既に主流になっているかと思います。 ヤフーでも社内に構築した OpenStack 仮想サーバー環境や、Kubernetes コンテナ環境に移行が進んでいます。
What happened to OpenStack?by AevaMarch 2, 2019September 22, 2020 The project is still quite healthy and is following the usual hype curve: OpenStack is finally mature enough that it’s less interesting to talk about, so it’s understandable that people think something happened. The folks asking me this question are generally curios and good intentioned, and I think my answer says a lot about my pro
セキュアなコンテナランタイム「Kata Container」が、AWSのマイクロVM「Firecracker」をサポート。アプリごとに適切なコンテナランタイムを選ぶ時代へ OpenStack Foundationがオープンソースで開発しているセキュアなコンテナランタイム「Kata Container」の新バージョン1.5が登場。このKata Container 1.5では、Amazon Web Services(以下AWS)がオープンソースとして公開したマイクロVM(軽量な仮想マシン)の「Firecracker」に対応しました。 Kata Containers 1.5 release – Kata Containers – Medium Kata Containers 1.5 Release with Support for Firecracker | AWS Open Source Bl
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