日々働いてばかり、 なのか どうなのか? 粛々と働いてばかりの日々である。観たい映画が気がつけば公開時期を終えていることにも慣れ、読みたくて購入した本もただベッドの脇に積まれていく。結婚式の招待状に仕事でやむなく欠席と返信する旨もさらさらと入力できるようになってしまった。粛々と働き、酒を飲む日もあれば、飲まない日もある。早くに仕事が終わる日は、一人で深夜まで喫茶店で作業する日もあれば、思いたって生牡蠣を食べに行く日もある。 何か気が滅入ることが起きても、数時間後にこの身体で照明の下で喋っていると思うと気が滅入っている場合ではないと背筋が伸びる日もあれば、こんな状態で照明に当たれば足元から溶けていってしまうのではないかと奇妙な不安に苛まれる日もある。 時々、好きな男ができる日もあれば、幻滅しては逃げるようにタクシーをつかまえる日もある。タクシーといえば運転手さんに不遜な態度を取られて一気に機