ブックマーク / plagmaticjam.hatenablog.com (46)

  • フェミニズムについて - メロンダウト

    草津の件がまた話題になっていたのでひさしぶりにフェミニズムについてです。 現代フェミニズムとはいったいなんだったんだろうか・・・ 「草津町に来て謝るべきでは」虚偽認定された性交渉証言に苦しんだ黒岩信忠町長の怒り㊤ - 産経ニュース 「世の中はひどい…言われっぱなしだ」性交渉証言に苦しんだ黒岩信忠草津町長の怒り㊦ - 産経ニュース 草津オープンレターの件からずいぶん経つけれどいまだに話題になっている。 私たちは、研究・教育・言論・メディアにかかわる者として、同じ営みにかかわるすべての人に向け、中傷や差別的言動を生み出す文化から距離を取ることを呼びかけます。 「距離を取る」ということで実際に何ができるかは、人によって異なってよいと考えます。中傷や差別的言動を「遊び」としておこなうことに参加しない、というのはそのミニマムです。そうした発言を見かけたら「傍観者にならない」というのは少し積極的な選

    フェミニズムについて - メロンダウト
    lcwin
    lcwin 2024/05/02
    政治は今のところ人の営為なんだよね。お互いに心があるのよ。自分の主義主張は主義主張としてあるんだけど、違う人を尊重しつつ意見の違いを退けることもまた人の営み
  • アンチマンと清潔主義~掃除されるミソジニーについて~ - メロンダウト

    アンチマンを読んでミソジニーについて書きたくなった とりあえずこの辺境ブログにやってきた読者諸氏にはぜひアンチマンを読んでいただきたい。 comic-action.com 読んだ瞬間、なぜかシロクマ先生の「健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて」を思い出した。シロクマ先生の著書は清潔主義とそれを支える道徳などについて書かれているもので、日社会に薄っすらと張られている「膜」のようなものを言語化しただと個人的には思っている。いわゆる清潔主義や健康主義といったものだ。 実際、日の衛生観念、特に東京などの都市部におけるそれは世界でも屈指のものだ。意識レベルでも清潔主義は国民の間に広く根付いており、昨年のワールドカップの時にもスタジアムのゴミを拾う日人観客が話題になっていたりと日人の清潔に関する意識は世界一と言って良いものだろう。諸外国でここまで清潔な都市・国は他になく、衛

    アンチマンと清潔主義~掃除されるミソジニーについて~ - メロンダウト
    lcwin
    lcwin 2023/06/06
    漫画読んでないから何とも言えぬけど、生きてたら心の中で差別感情もミソジニー、ミサンドリー持ちながら生きていくもので、無理に否認するより受容した上でうまくやっていく方が最近は好み。教条主義が無理なのかも
  • ルッキズムの再興について - メロンダウト

    ちょっと生活環境が変わってなかなか孤独に没する(ブログを書く)時間がないのだけど、環境が変わったせいか新しく出来た知り合いなどもいて、そのうちの一人が「最近の若者はルッキズムがすごい」みたいな話をしていたので確かにそうかもしれないと思い、そのあたりのことを書いていきたいと思います。 ルッキズムってもうずいぶん前から問題になっていて、とりわけ日人女性は世界的に見ても痩せすぎだと言われてきた。摂障害になる人や美容整形に少なくない金額を使う人は今でも少なくない。女性にとって美醜は人生を左右する大きなファクターであろうことは男性から見ても想像に難くない。 しかしながら最近ではルッキズムやモデルのような体型は逆に批判の対象にもなっている。 Transgender model wins local 'Miss America' pageant for the first time ever | W

    ルッキズムの再興について - メロンダウト
    lcwin
    lcwin 2023/04/10
    ルッキズムってコミュ力と似た感じで加速したメリトクラシー(ハイパー・メリトクラシー )の現れなんだから、距離を置くのに勇気がいるんだろうなとは。
  • 成田悠輔氏の比喩表現と強い言葉のリアリズムについて - メロンダウト

    こんにちは。 成田悠輔氏が「高齢者の集団自決」を語り海外にも飛び火している件についてすこしもやもやする部分があるので書いていきます。 高齢者の集団自決はいわゆる「比喩表現」だと言われているけれどそもそも比喩とはなんだみたいな疑問を持ってしまった。いや、もちろん比喩は比喩ではあるのだが、比喩が比喩になるための成立条件はなんだろうかと思ってしまったのだ。 ・文脈の属人性と想起確率 こういうのは比較するとわかりやすいと思うので比較しながら検討してみたい。 成田氏と似たような発言でかつて長谷川豊氏が「自業自得の人工透析患者なんて全員実費負担にさせよ。無理だと泣くならそのまま殺せ」と発言したことがあった。 この発言は比喩表現では済まされず出演番組を軒並み降板する事態になっていた。 客観的に見れば成田氏と長谷川氏の言葉は「表現としては同一」である。 長谷川氏は社会保障費を圧迫する透析患者を糾弾し、成田

    成田悠輔氏の比喩表現と強い言葉のリアリズムについて - メロンダウト
    lcwin
    lcwin 2023/02/20
    長谷川さんのと成田さんのは直接的な直帰の加害に直結する度合が違いすぎるんだよ、全然違うし、比較しない方がいい。でも成田さんのアレくらいならビートたけしにピコピコハンマーで殴られればいいとは思う
  • 機能は機能でしかない~恋愛と客観の狭間を考える~ - メロンダウト

    たにしさんが久しぶりにブログ書かれていた。相変わらず端的な文章を書かれる。もっと書いてほしい。あとブログ婚活がどうなったのか密かに気になっています。 ta-nishi.hatenablog.com 記事では情としての恋愛、機能としての恋愛について書かれていた。僕も昔、似たような記事を書いたことを思い出した。 plagmaticjam.hatenablog.com 「情から疎外され物象化されたうえに機能としての視座を向けられる婚活はつらい」とたにしさんは書かれていて、現状認識としてはその通りだと思うけれど、同時に思うのが機能と情はそれほど明確に分けられるものなのかということだ。今の婚活市場で求められるのはステータスやアフォーダンスであることは疑いようがないけれど、情としての恋愛だって「もともとは機能だった」のではないだろうか。(たにしさんには釈迦に説法な指摘だとは思うけれど) 情としての恋愛

    機能は機能でしかない~恋愛と客観の狭間を考える~ - メロンダウト
  • パラダイムシフトへの眩暈 - メロンダウト

    すごく同意する記事だった。 fujipon.hatenablog.com 一日中、Twitterで「うまいことを言う」ことばかりを考えている人間や、職場やお客さんや赤の他人を公衆の面前でバカにしてばかりの人間を、誰が信用するというのか。 私もたぶんうまいこと言おうとしてる側の人間で、意見を発信しているほうではあると思う。ただ同時に意見や主張が持つ攻撃性みたいなものから距離を取ったほうが良いんだろうなとも感じている。あの事件以来というわけでもなく、もうたぶん3年ぐらい前からネット言説は功罪で言えば罪のほうが大きくなっているのではと思っていた。それはツイッターやはてなブックマークに限らず、SNS全般が抱える問題であり、もうインターネットは議論に耐えうるプラットフォームではないのだとすら思う。 ツイッターはいわずもがなブログでも何か政治的な意見を主張する時には読む人によっては耳が痛い話になるだろ

    パラダイムシフトへの眩暈 - メロンダウト
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    lcwin 2022/08/08
    まあとりあえずお茶でも飲みましょみたいな精神ってすごい大事だなあとは思う
  • いかにしてリベラリズムは第三者を殺すのか~自由主義は恋愛の結果だけを肯定する~ - メロンダウト

    20代男性の4割にデート経験がなく、7割にパートナーがいないという nlab.itmedia.co.jp 自由恋愛、ロマンティック・ラブ・イデオロギーを礼賛してきた結果、みな恋愛をしなくなった。自由主義の結果なのだろう。 リベラリズムを敷いている国では軒並み少子化になっているので、恋愛人口の減少は日に限った話ではない。自由主義は自由な恋愛だけを生かし、それ以外を殺す。政治的なイデオロギーは恋愛と深く結びついている。 しかし現実の恋愛はかなり特殊な経験であり、政治とはまったく無関係のものに感じる。恋愛政治的なものと結びついているとは想像すらできない。台所で料理をしているパートナーが政治的な存在だと言うとかなり乱暴ではあるし、極論すぎる話ではあるだろう。しかし誰かと結ばれることは政治的なものと確かに通底している。それは今日の非恋愛社会を見れば明らかであろう。社会や時代が変わり、価値観が変わ

    いかにしてリベラリズムは第三者を殺すのか~自由主義は恋愛の結果だけを肯定する~ - メロンダウト
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    lcwin 2022/06/17
  • はてな民のために球技の意味について政治的かつ実効的に語りたい - メロンダウト

    anond.hatelabo.jp 誰か教えてくれ。 「体育の授業に球技を入れることに何の価値があるのか」ってことを 私はけっこう運動してきた人間で、だいたいの球技は人並み以上にできたりするのだけど、なぜか体育嫌いの巣窟であるhatenaにいるのではてな民のために運動について語っていきたい。 学校の授業に球技を入れることの意味について増田は疑問を呈しているけれど、球技以外で子供がやって楽しい集団スポーツを上げるとなるとかなり難しいと思うぞ。 球を使わない集団スポーツって実はかなり少なかったりする。体育の授業で行える球技ではない集団スポーツってダンス、綱引き、騎馬戦、団体行動、縄跳びぐらいじゃないかな。柔道や空手のチーム戦もあるけど今のご時世ケガしたら保護者からクレームがくるので無理だと思う。設備があればボートや自転車も楽しいけれど費用がかかるので一般的ではない。 となると何も設備がなくても

    はてな民のために球技の意味について政治的かつ実効的に語りたい - メロンダウト
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    lcwin 2022/05/24
    1番面白かったのはバドミントン>卓球>ソフト>大人とのゲートボールだったなあ。教育におけるサッカーは点数が動かなさすぎるのが最大の課題かなとおもうし、ドッジボールは恣意が強いのが。バレーはまあまあ楽しめた
  • 大人になれと言う大人がいない問題、あるいは逆算的一般論の重要さについて - メロンダウト

    先日の記事で「人の暴言をネットに晒すのは大人のやることではない」という主旨のことを書いた。 自分の記事を自分で批判するのもどうかと思うのであるが、誰かにたいして「大人になれ」と言うのは空々しいものがある。現実でもインターネットでもほとんど言ったことがない。大人や子供という区切り自体、あまり意味がないものではあるはずだ。誰々が子供だ(大人だ)と言うことはあまり褒められたものではない、とすこし反省している。ごめんなさい。 しかしこの「大人になれ」という言葉は様々な物事を考える材料にもなる。せっかくなのでそのあたりを書いていくことで、先日の記事の供養になれば良いかなと。 前提としてあるのがここ最近、僕達は誰かにたいして大人になれと言わなくなったことだ。 理由はいろいろあると思うけれど、そのひとつに「自分で自分のことを大人であると思っている人」がほとんどいないことがあげられる。 現実に大人と呼ばれ

    大人になれと言う大人がいない問題、あるいは逆算的一般論の重要さについて - メロンダウト
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    lcwin 2022/04/27
    わたしは大人になんてなれないと思うけど、複雑さに付き合える人でいたい。孔子だって死ぬまで大人になれたかというとよくわからない。
  • 雑文 - メロンダウト

    いやもう昔のようにかなり雑に書いていくけれどみんな当にこれでいいと思ってるの?生娘の件に関して 声をあげた女性とか、人権感覚とか、コンプライアンスとかそれっぽいことを言ってるけどようするに世論で殴り殺しただけでしょ。いつからか声をあげることが良いことみたいになってみんなで声をあげましょうと言ってるけど、全員が全員声をあげて悪事や失言を世論で殴り続けたら地獄になるよ。私のような交友関係がそこまで広くない人間でもキャンセルしうるだろう話はいくらでもあるわけで。たとえばある芸能人が未成年の時にタバコを吸っててその写真が昔のPCに入ってたりするし、中学の時に知的障害がある同級生をいじめて不登校にしたやつが今では地方で町おこしをやってて、別の中学の同級生と飲みに行くと「あんなやつがおこした町なんか住みたくねーよな」なんて話してたりするわけだけど、それを世論に問うことは明らかに行き過ぎた結果をもたら

    雑文 - メロンダウト
    lcwin
    lcwin 2022/04/27
    吉野家のアレ、「身内じゃないから」というのがすごく効いてる気がして、よく言えば共同体意識、悪く言えばムラ社会意識を印象で感じた。厳重注意〜減給とかにしてくれた方が個人的にはよかった。
  • 白饅頭noteを一年間読んで - メロンダウト

    一年ぶりに言及されていたので私も一年ぶり?に言及してみようかと思います。 note.com ※リンク先記事は有料です おそらくですが白饅頭氏は自分と同世代なんですよね。時代感覚として通底している部分がかなりあるように思う。どの記事だか忘れてしまったけど白饅頭氏は就活から逃げ出したことがあると書かれていた。就活そのものからなのか面接からなのかはわからないけど自分にも似た経験がある。弱く、センシティブで、何をして良いかわからない「狭間の世代」なんて呼ばれて、最も自由を「叫ばれた」世代だった。「何者かになる」なんてことが大真面目に言われ、個人でありながら共同的な存在感覚を持ちつつ、人材でもあり人間でもあり、孤独がかっこいいと言いながら孤独の意味など知らず、なにもかもが「生のまま」社会に放り出された世代。それが僕達だった。 自由に生きるべきと言われる一方大企業に就職することが勝ちであるという新旧の

    白饅頭noteを一年間読んで - メロンダウト
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    lcwin 2022/04/11
    ダブルバインドにバインドされずに、たゆたうように日々を選択しながら生きるのも悪くないと思う。理不尽にバインドしてくる者にはそれなりに応対する。罪悪感に縛られない程度に気軽に、リベラルに歩こう。
  • タコピーの原罪の原罪~中庸の罠について~ - メロンダウト

    最近話題のタコピーの原罪を13話まで読んだ。正直、途中から読んでいられなかった。自殺、いじめ毒親・・・の中に放り込まれた善意の空回り 描写が生々しいのもあるし、僕自身学生時代にいじめというかいじられというかそんな経験があるので「いじめ物」は正直あまり好きになれない。なので「聲の形」もあまり好きではない。世界が優しくないなんて今更言われたところでなんだっていうのか、と考えてしまうのである。もちろん作品自体は大変に面白く示唆に富んだものであることは間違いない。けれど読んだ時に思わざるを得なかった個人的な感情をあえて書いていきたいと思う。 善悪を描写する時によく引き合いに出されるいじめではあるけど、善悪では語れないという描写そのものが果たしてどれだけいじめ当事者の救いになるのだろうか・・・正直言えばそんなことを思ってしまった。 タコピーの原罪に関するネット上の反応を見ていると「単純な善悪で語れ

    タコピーの原罪の原罪~中庸の罠について~ - メロンダウト
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    lcwin 2022/03/08
    しんどいからタコピーを読みたいとは思わなかったけど、久しぶりにアカギの浦部編をちょっと思い出す記事でした。
  • 本音としてのオープンレター、最終手段のキャンセルカルチャー - メロンダウト

    現在、リベラル派と呼ばれる人々の主張はようするに「音を言えば社会は変わる」に集約される。音を言えない社会では女性をはじめとした弱者が声をあげるのは難しいので音を言える社会をつくろうとしている。そのために開発されたのがトーンポリシングだったり、マンスプレイニングなどの横文字であるが...そもそも「音を言える社会」は前提からして間違っているのではないだろうか。 普通に考えて音をぶつけあい始めたら社会は壊れてしまう。 みんなそれぞれ考えてることは違うし、大切に思っている事も、何にたいして怒るか、嫉妬するかもそれぞれ違う。どんな人生を送ってきたかわからない他者にたいし、音で議論すること自体が相当に恐ろしい行為であるはずだが、音でぶつかればわかりあえるというのは正直言ってよくわからないのだ。 むしろ議論とは建前を構築することに意味があったのではないだろうか? 社会や国家とはある種の幻想

    本音としてのオープンレター、最終手段のキャンセルカルチャー - メロンダウト
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    lcwin 2022/01/28
    政治が好きな人は競輪のライン戦や「ギャンブルレーサー」を流し読みするのも悪くないと思うのは、人が走るから競輪であり、人が活動するから政治であるから。
  • 純粋多様性批判〜極彩色に振り切れた世界で〜 - メロンダウト

    佐々木俊尚さんが「多様性とは挿入である」といったことを書かれていた。 社会を新たな価値観に染め上げるのではなく、新しい価値観を挿入するのだという。Aという価値観、Bという価値観があればそこにCという価値観を挿入するのが多様性のあるべき姿であると。理想論としてはその通りだと思う一方、疑問がある。ダウトだ。つまりCを挿入した結果AとBの距離が開くこと、その距離・格差こそが多様性の当の問題であるように思う。 note.com 多様性に反論すると言えば弱者をないがしろにするのかという批判がくるため、即座に封殺されることになる。社会的立場がある人であればそのようなことを言うことすらできないだろう。なので匿名であるこのブログで書いていくことにしよう。 一般に多様性と言う時、僕達は弱者を包摂する価値観と捉えているけれど、実態を振り返ってみればむしろ「弱者をつくる」ことに寄与していることに注意すべきだと

    純粋多様性批判〜極彩色に振り切れた世界で〜 - メロンダウト
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    lcwin 2021/12/27
  • インターネットから離れて見たインターネット - メロンダウト

    デジタル・デトックスというわけでもないけれど、すこしインターネットから離れてました。 ブログも書かずツイッターもはてブもスマートニュースもニュースピックスも見ていませんでした。コロナが落ち着いたこともあり良い機会かなと3週間ほどネットを見ない生活をしていたのですが、戻ってきて感じたことをすこし書いてみます。 インターネットを見ていても見ていなくても生活は何も変わらないのだけど、いざネットから離れてみるとネットに書かれていることが「なんのことかよくわからなくなる」という感覚を覚えた。 インターネットに書いている人も所詮人間で、人間である限りコミュニケーションを取る時には文脈を前提に言葉を発しているのだけど、いったんそこから離れると文脈の連続性を失い、わけがわからなくなってしまう。温泉ムスメの件に関してもフェミニストであればそう言うだろうという予測のもとにこちら側が受容している側面がすくなから

    インターネットから離れて見たインターネット - メロンダウト
    lcwin
    lcwin 2021/12/07
    インターネットが世間になったとき人は聖域をどこにつくるかみたいなことを考えたくなるけど、旅先か街中かお部屋の中しか思い浮かばなかったよ
  • スフレパンケーキ選挙~衆議院選挙2021感想~ - メロンダウト

    スフレパンケーキの作り方を知っているだろうか?まず卵を割り卵黄と卵白を分離する。卵白を混ぜメレンゲにし、別の器で卵黄・ホットケーキミックス・バター・塩を混ぜる。次に両者をさっくり混ぜ合わせ、できた生地を鉄板で焼く・・・そんな選挙だった。 自民党は卵白をメレンゲにするように政策論争を回避しゆるふわ政権のイメージ戦略をとっていた。立憲民主党という卵黄は共産党というホットケーキミックスと混ぜられ、れいわ新選組という美味しいけどカロリーが高いバターが加えられた。そこに追加されたのが社民党という塩である。 それをインターネットという鉄板もとい炎上装置のうえに乗せ焼いていく。ゆるふわスイーツの作り方と酷似していた。 冒頭からわけのわからない例を出してしまったけれど結局選挙で分かれ目になったのは各党のイメージ戦略だった。総裁選時の自民党は政策的にはリベラルに歩み寄ったように見えたものの、選挙前になり成長

    スフレパンケーキ選挙~衆議院選挙2021感想~ - メロンダウト
  • なぜキャンセルカルチャーは「日本で」やばいのか - メロンダウト

    キャンセルカルチャーというとリベラルを批判する言葉として使われがちだけれどそう単純な話ではないのではないか、と思っている。もちろんリベラルが特定の属性以外を排除する多様性を標榜し、語義矛盾に陥っていることは少なからずあるにせよキャンセルされているのはなにもハラスメントを起こした男性だけではない。 最近もセックススキャンダルを報じられた某声優が休養を余儀なくされることがあった。広く言えばあれもキャンセルカルチャーとも言える。けれどキャンセルしたのはリベラルではなく声優ファンやメディアなどである。もっと広範に言えば芸能人だったりアスリートに大学の理事などもリベラルとは別の論理でもってキャンセルの対象となるのが今の社会ではある。 リベラルは自由という思想性ゆえキャンセルカルチャーに加担すると批判されやすい立場にあるがオタクやメディアもまたキャンセルカルチャーを行っている。政治的には右派であっても

    なぜキャンセルカルチャーは「日本で」やばいのか - メロンダウト
  • 純粋方法論批判①(②があるかはわからない)~僕達は考えないようにデザインされている~ - メロンダウト

    正義というとずいぶん陳腐な言葉になった。正義なんて口に出すのも憚れる。僕達は正義を持っていない。いまや正義は委託するだけである。 以前、日で起きているのは「信頼の不況化」ではないかという記事を書いたことがある。 plagmaticjam.hatenablog.com 資主義が高度化し、労働者としてサービスに従事するようになれば人格がかたどられていき、人間をべき論として判断する圧力が強まるといった論旨である。 お客様相手に間違った対応をしないことをコミュニケーションサービスの根幹に据えた結果、無謬性が敷衍していった。間違いや齟齬が起きないように人格の粗を削ぎ落して理性的に生きることと言い換えてもかまわないが、こうした無謬性が日にあって支配的な価値観だと言える。理性や適応、あるいは大人しいといったほうがわかりやすいかもしれない。いずれにせよ大人になるということは無謬性に適応するということ

    純粋方法論批判①(②があるかはわからない)~僕達は考えないようにデザインされている~ - メロンダウト
  • 男性性と理性について - メロンダウト

    恋愛とか男性性みたいなものってなんなんだろうね。 「セックスを求める男性は女性に引かれる、まず男性は女性にセックスを求めるのをやめろ」というけれどそんなプラトニックな関係を築ける人は稀なわけで、恋愛する動機としてセックスがあることは間違いない。よく考えてみれば付き合うという関係性はセックスの同意以上のものではないわけで、人として関係するだけならわざわざそんな儀式めいたことを言う必要はない。直接的に言うと角がたつので回りくどく外堀を埋めてから告白するのが正しいとされているものの、結局のところ恋愛とセックスは切り離せない以上男性が女性にセックスを求めるのは卵が先かニワトリが先かみたいな話でしかないわけで。人間関係が先にきてもセックスが先にきてもとどのつまりセックスするのであればそれは事前の確認作業という意味以上のことではない。 その事前性が多くの人に言い寄られる女性の側にあるため女性が語る恋愛

    男性性と理性について - メロンダウト
    lcwin
    lcwin 2021/10/08
    まずは恋愛や男性性について原罪意識と公正世界信念をまとめて投げ捨てたらとは思うよ。相手に合わせられる範囲で自分の精神性にあったスタイルを取るのが1番だわ。
  • 資本主義リアリズムと矛盾社会序説 - メロンダウト

    おひさしぶりです。『三体』を読みふけってます。合間に『資主義リアリズム』を読んだので書評というか感想を書いてみようかと思います。 『資主義リアリズム』に書かれていたことはようするに「盾」を貫くための「矛」をいくら開発しようとも資の論理に絡めとられてしまうという絶望であった。 社会には様々な問題が次々にあらわれてくる。政治文化、外交の諸問題。あるいは私生活における雑事。我々はあらゆる問題を発見し、それを貫ぬける矛を開発し、同時に矛に貫かれないための盾を開発していく。家父長制を打倒するためにフェミニズムという女性を守る盾を開発し、そしてフェミニズムを批判する弱者男性論という矛が開発されるという具合にすべてのイデオロギーは矛盾しながら循環していく。というよりも矛盾それ自体を目的として「巡る」のだ。 フェミニズムというイデオロギーは資主義の手段と化し、それ自体が自己目的化し、先鋭化してい

    資本主義リアリズムと矛盾社会序説 - メロンダウト
    lcwin
    lcwin 2021/09/05
    あまり理解を繋げられていないのだけど、習近平がなぜマチズモ全開の発言をしだしたのかとかこれに繋げて考えるとか、依り代を失った人間が新たに何を求めるかとか妄想したくなります。