本連載ではKubernetesやマイクロサービスを活用するにあたりどんな準備を進めておけばいいか整理します。第4回はDaprを活用したアプリケーションの構築方法を紹介します。 1. はじめに これまでの連載でKubernetes(AWS EKS)を構築するIaCやアプリケーションのデプロイ手順、ローカルで開発するためのツールなどを紹介してきました。今回はその上で動作するマイクロサービスの連携を考えてみたいと思います。 マイクロサービスは個々のサービスでチームが形成され実装が進められますが、サービス間やシステム全体についても目を向ける必要があります。例えば下記のようなポイントがあるかと思います。 サービス間通信(同期・非同期) サービス間での状態共有 システム全体の観測 部分稼働(障害部分のみ切り離してサービス継続) etc… 今回これらのポイントをアプリケーションに組み込まずに実現する手段