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書評に関するlouis8917のブックマーク (69)

  • 年間120冊読書する『スゴ本』中の人が選ぶ「10年前の自分に読ませたい」珠玉の6冊- それどこ

    「わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる」の中の人、Dainと申します。古今東西のスゴ(凄い)を探しまくり読みまくってます。今回は、過去読んだの中でも「これ、もっと早く読みたかった!」というスゴをご紹介しよう。 人生を何十年もやっていると、さまざまなハードルに出くわすことになる。それは、人間関係のトラブルだったり、仕事結婚生活に立ちはだかる問題だったりする。解決するために、それなりの準備が必要で、時間がかかり、そもそも全貌を捉えるのにも一苦労するやつ。 人生が用意するハードルを越えたり潜ったりするため、先人の知恵を借りるべく、さまざまなを読んできた。たいていは、試行錯誤と苦労の連続でしのいで、ずっと後になって、知りたかった一冊にたどりつく。これを最初に読んでおけば、あんなに苦労しなくても済んだのに、もっと上手く対応できたのに! そんな、「あのときの私に読ませたい

    年間120冊読書する『スゴ本』中の人が選ぶ「10年前の自分に読ませたい」珠玉の6冊- それどこ
  • 反知性主義3 Part 1: 内田編『日本の反知性主義』は編者のオレ様節が痛々しく浮いた、よじれた本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    しばらく間が空いた。で、反知性主義についての簡単なお勉強を経て、ぼくが手に取ったのは『日の反知性主義』だった。 このの題名は、明らかに『アメリカの反知性主義』を意識しているようだ。その一方で、この面子を見ると、ぼくが冒頭に挙げた『現代思想』の執筆者と重なるようであり、「反知性主義」を「バーカ」の意味で使う連中の集団のようにも思える。で、どうなのよ? それがぼくの興味だった。が、その前に…… 「反知性主義」をちがう意味で使ってはいけないの? まず、そもそも「反知性主義」を「バーカ」の意味で使ってはいかんのか? ぼくはそうは思っていない。ぜんぜん構わないと思う。ただ、その場合にはホフスタッターとかを引き合いに出してはいけない。まるで意味がちがうからだ。 なぜか? ホフスタッターのは、名著とはいえ決してだれでも知っているメジャーなではない。ぼくはたまたま、漠然とホフスタッター的な意味合い

    反知性主義3 Part 1: 内田編『日本の反知性主義』は編者のオレ様節が痛々しく浮いた、よじれた本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 残念ながら、日本人の8割にこのビジネス書はいらない『異文化理解力』 - HONZ

    まずは下の写真を見て欲しい。これは「人物を撮る」ように言われた二人の被験者が撮影した写真だ。撮影した二人のうち、一人はアメリカ人、もう一人は日人である。どちらの写真がどちらによって撮られたものか、お分かりだろうか。 多くの人が正解を予想できたのではないかと思うが、左がアメリカ人、右が日人によって撮影された写真である。複数の被験者に対して行われたこの実験において、アメリカ人はほとんどの場合、人物の顔がはっきり分かるようにクローズアップ写真を撮った一方で、日人は背景まで写るように撮影し、人物が非常に小さくなる傾向にあることがわかった。 西洋の実験参加者「だけど人物の写真を撮れと言われたんだから、左のこそが人物写真だよ。右の写真は部屋の写真だ。どうして日人は人物の写真を撮れと言われて部屋の写真を撮るんだ?」 アジアの実験参加者「左の写真は人物写真とは言えない。顔のクローズアップ写真だ。こ

    残念ながら、日本人の8割にこのビジネス書はいらない『異文化理解力』 - HONZ
  • フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか、ダニエル・ピンク(著)、池村千秋(訳) : 金融日記

    フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか、ダニエル・ピンク(著)、池村千秋(訳) (Free Agent Nation: The Future of Working for Yourself, Daniel H. Pink) 久しぶりに大ヒットのに出会った。最近、僕の周りで会社を辞めて独立する人がちらほら出てきて、その人たちがすすめていたのが書だった。大企業のサラリーマン―つまり社畜―というのはどんどん時代遅れになり、これからは個人が組織に縛られることなく働く時代になる、というよくあるテーマを扱っただが、評判がよかったので買ってみた。そして、後悔した。なぜこのをもっとはやく読んでおかなかったんだ、と。テーマ、飽きさせない文章、しっかりとしたデータとその分析。全てにおいて一級品である。10年も前にアメリカで書かれただが、今の日にそのまま当てはまり、おどろく

    フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか、ダニエル・ピンク(著)、池村千秋(訳) : 金融日記
  • 『非学歴エリート』のあまりの凄さに戸惑いを隠せない : マインドマップ的読書感想文

    学歴エリート 【の概要】◆今日ご紹介するのは、昨日の「未読・気になる」の記事でも人気だった1冊。 著者である安井元康さんの想像を上回る「ハードコア」っぷりに、ちょっとビビりました(マジで)。 アマゾンの内容紹介から一部引用。学歴なし、コネなし、金なしの僕が、 なぜ20代で上場企業2社の役員になれたのか? ごく普通の大学を出て、小さなベンチャー企業に就職した著者が実践した、人生逆転のための働き方・学び方を大公開。 「結果につながる努力」の方法を教える一冊! 「社会に出た後にどういう努力をするかで人生は変わる。 著者のキャリアがその証だ」 冨山和彦氏、推薦! 思わず付箋を貼りまくりました! そしてタイトルは、久しぶりに「ホッテントリメーカー」のお世話になっております。 El darrer en anar-se a casa / Carlez 【ポイント】■1.自分のための目標を持つ よ

    『非学歴エリート』のあまりの凄さに戸惑いを隠せない : マインドマップ的読書感想文
  • 堀江貴文『ゼロ』要点まとめ!会社を辞める前に読むべきおすすめ本

    会社を辞めたい。今の生き方・働き方を変えたい。でも、一歩を踏み出す勇気が出ないーーこのように悩む人は多いでしょう。 誰でも、会社を辞めて今まで歩んだことのない道を選ぶのは不安です。それは「会社を辞めたらどうやって収入を得ればいいのか分からない」とか、「会社を辞めた後にうまくやって行けるか分からない」からではないでしょうか。 そんな不安を払拭して、新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれるのが書。堀江貴文さんの著書の中で最も売れている、一番おすすめのです。 『ゼロ』で押さえておくべき3つの要点! ①小さな「イチ」からはじめよう! 会社を辞めて独立・起業するにせよ、転職するにせよ、新しい一歩を踏み出すことに萎縮してしまう人は、最初の一歩を遠くに設定し過ぎなのではないでしょうか。 例えば「会社を辞めて新しいことを始めたいけど、うまくやっていける自信がない」という人の最初の一歩は、「会社を辞めるこ

    堀江貴文『ゼロ』要点まとめ!会社を辞める前に読むべきおすすめ本
  • 書評 - The End of Poverty : 404 Blog Not Found

    2014年04月06日09:00 カテゴリ書評/画評/品評Money 書評 - The End of Poverty もっと早く読んでおくべきだった。 貧困の終焉 Jeffrey D. Sachs / 野中邦子・鈴木主税訳 [原著:The End of Poverty] 2007.02.22 初出 2014.04.06 邦訳文庫版上梓につき再掲 まだ読んでいない人は、原著でも邦訳でもいいので読んで欲しい。 書「貧困の終焉」、"The End of Poverty"は、同じ"The End"でも The End of History and the Last Manとは対極にある。このEndは、「終わり」という自動詞ではなく、「終わらせる」という他動詞である。何を終わらせるか?貧困である。実に単純にして明解だ。 p.1 This book is about ending poverty i

    書評 - The End of Poverty : 404 Blog Not Found
  • 『システム×デザイン思考で世界を変える』by 出口 治明 - HONZ

    一小さな大学院、慶應SDM(システムデザイン・マネジメント研究科)のPRである。しかし、PRでありながら、とても面白いし、またストンと腹落ちするのだ。これから社会に巣立とうとしている若い皆さんはもちろん、社会人にも書の一読をお薦めしたい。このには、明日の仕事にすぐにでも役立つ考えるヒントがたくさん散りばめられているのだから。 システムデザインとは何か。それはシステム思考とデザイン思考の融合であるという。システム思考とは物事をシステム(要素間の関係性)としてとらえることで、要するに「木を見て森も見る」ということである。デザイン思考とは、ここでは「観察(オブザベーション)、発見(アイディエーション)、試作(プロトタイピング)を何度も繰り返しながらチームで協創する活動」と定義されている。論理を重視するシステム思考と、感性も動員するデザイン思考の両方を融合することでさまざまな課題が解決

    『システム×デザイン思考で世界を変える』by 出口 治明 - HONZ
  • 良い本はたくさんあるが、折に触れてまた読み返したいと思わせる本は少ない | シゴタノ!

    いわゆる成功ですが、予定調和ながらも、ストーリー設計が巧みで、 途中で何度か「気持ちの良い肩すかし」をらいます。 「あぁ、ここでこうなるわけね・・・って、あれ? 違うの?」という揺さぶりを受けるたびに、 自分の中の擦れた心に気づいてハッとさせられ、 読み進めていくうちに、主人公とともに少しずつピュアな気持ちを取り戻し、 すっかり純化したところで満を持して、ラストを迎える。 ここで得られるカタルシスが書の魅力です。 メインテーマは「ビジネス戦略ではなく生き方の問題」。 どうすればビジネスにおいて成功を収められるか、という問題は「イシュー」ではなく、 それとはまったく別の意外なところに目を向けることで 初めて質的な解決に到達できる。 象徴的なメッセージは以下。 金儲けはわるいことじゃない。わるいどころから、大いに結構だ。ただし、儲けることを目標にしても、成功は手に入らない。 200ペー

    良い本はたくさんあるが、折に触れてまた読み返したいと思わせる本は少ない | シゴタノ!
  • パンドラの箱 - 書評 - コンテナ物語 : 404 Blog Not Found

    2013年12月17日15:45 カテゴリ書評/画評/品評Money パンドラの箱 - 書評 - コンテナ物語 404 Blog Not Found:コンテナーという革命を読んだ日経BPの黒沢様より献御礼。 コンテナ物語 Marc Levinson / 村井章子訳 [原著:The Box] 2008.01.20 初出 2013.12.17 Kindle化にともない更新 スゴ。ものを作る人も運ぶ人もそして買う人も一読しておくべき一冊。 なぜなら、現在進行中のフラット革命を勃発させ、牽引し、そしてその行く末まで暗示しているのがこの物語だからだ。この箱の中には、その過去と現在と未来が詰まっているのだ。 書、「コンテナ物語」は、あの無機質で無個性な鉄の箱が、いかにして世界を変えていったかを著者が十年以上の歳月をかけて丹念に追ったもの。 目次 - 日経BP書店|商品詳細 - コンテナ物語より

    パンドラの箱 - 書評 - コンテナ物語 : 404 Blog Not Found
  • 【書評】『なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術』(細川義洋・著) - やまもといちろうBLOG(ブログ)

    書評】『なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術』(細川義洋・著) 読んでいて、実用書なのに涙が止まらないに巡り会えたので謹んでお奨めさせていただきます。 その名も、『なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術』。何がヤバイって、いちいち掲載されている項目がヤバイ。いきなり「何度も要件を追加してくるユーザ」ですよ。まるで弊社の某顧客ではないですか。 大項目からして「設計」から「プログラミング」、「テスト」とか進む先々にびっしりと地雷が敷き詰められているんだろうなあと悪い汗をかかずにはいられない世界が広がり、最後にはお決まりの「契約」。いやー、読んでいてぞくぞくしますね。特に「仮発注書だけで作業に着手してしまったら?」とか、なんか見透かされているようですよ。まあ、業界的には往々にして起きがちなことを一般論として書い

    【書評】『なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術』(細川義洋・著) - やまもといちろうBLOG(ブログ)
  • 【モテ】AKB喰いナンパ師が新たにオススメしているモテ本3冊 : マインドマップ的読書感想文

    【はじめに】◆今年の6月にホッテントリ入りしたのが、こちらの記事。 【モテ】AKB喰いのナンパ師オススメのモテ3冊:マインドマップ的読書感想文 (2013年06月05日) この時点では、「AKB喰いナンパ師」こと岡部さんは、Twitterを中心に活動されていたのですが、その後炎上を恐れたのか、アカウントを停止し、沈黙していました。 【解雇】「AKB喰った俺」の飯田義之さんプライベートアカウントバレで会社をクビに - 「AKB喰った俺」炎上経緯と関連スレまとめ しかし最近になってサイトを開設し、活動を再開した模様。 モテる人間になる方法教える:ナンパ師岡部が教えるモテの必勝法 そちらで新たにモテが3冊(実際には4冊掲載されていましたが、1冊は女性向けなので割愛)推奨されていたので、今般ご紹介してみます! 【AKB喰いのナンパ師オススメのモテ3冊】■1.『「からだ」と「ことば」のレッスン

  • 【全17冊】未読本・気になる本(2013年10月19日) : マインドマップ的読書感想文

    Wee Westie with Glasses / Randy Son Of Robert 【はじめに】◆今日お送りするのは、恒例の「未読・気になる」のエントリー。 公私ともに忙しくてバタバタしていたら、またもや前回から3週間弱経ってしまってしまいました。 今回も結構面白そうながチラホラ。 それでは、全17冊、御覧下さい! 【未読・気になる、全17冊】 BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデア 「未来をつかめ」これは目標の表明である。リーダーは、勝利をおさめ、未来に足跡を残したいのならば、いますぐ決意する必要がある。もちろん、未来を確実に知ることはできない。しかし、備えることはできる。状況によって方向転換するのに必要な組織能力を築き、勝利をおさめるために、つまりゲームを変えて未来をつかむために、もっとも有利なポジションに立つのである。ボストンコンサルティンググルー

    【全17冊】未読本・気になる本(2013年10月19日) : マインドマップ的読書感想文
  • 2013年上半期に読んだ約100冊の中から選ぶ、スゴ本ベスト20。 : まめストリート・ジャーナル 〜無料で情報が買える唯一の新聞〜

    2013年06月24日20:04 by tkfire85 2013年上半期に読んだ約100冊の中から選ぶ、スゴベスト20。 カテゴリ管理人 雑談 tkfire85 SDIM9041 / sqm 2013年も半分が過ぎましたね。つい最近、お正月だなーって思っていたら、いつの間にかです。年初の目標として「年間200冊読破」という目標が掲げたわけですが、半年で約100冊ほどブログで紹介する事ができました。中には名著あり、駄ありでしたが、そんな今年も半分過ぎたという訳で、2013年の上半期に読んだの中で「これは面白かった!」というをベスト20形式で紹介してみようと思います。皆様の読書の参考になれば幸いです。 ●2013年上半期に読んだ約100冊の中から選ぶ、スゴベスト20。 20位 「世界征服」は可能か? 結構前のですが、今更読みました。「世界征服」を扱った笑い狙いのかと思ってました

    2013年上半期に読んだ約100冊の中から選ぶ、スゴ本ベスト20。 : まめストリート・ジャーナル 〜無料で情報が買える唯一の新聞〜
  • 【オススメ】マルコム・グラッドウェル『失敗の技術』に学ぶ2種類の失敗 : マインドマップ的読書感想文

    マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選2 失敗の技術 人生が思惑通りにいかない理由 (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選 2) 【の概要】◆今日ご紹介するのは、マルコム・グラッドウェル『THE NEW YORKER 傑作選』の第2弾、『失敗の技術 人生が思惑通りにいかない理由』。 先月ご紹介した『ケチャップの謎 世界を変えた"ちょっとした発想"』に続く、アンソロジー集です。 今回も興味深いお話が7つ収録されておりますが、私のような「スキルアップ好き」として見逃せないのが、表題となった「失敗の技術」。 そこで、この部分について掘り下げてみたいと思います。 いつも応援ありがとうございます! 【目次】(前作が第1章〜第6章までとなっています)第7章 公開されていた秘密 第8章 一〇〇万ドルのマレー 第9章 画像をめぐる問題点 第10章 借りもの

  • マッキンゼーが選んだ『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』の10個の原則 : マインドマップ的読書感想文

    アナタはなぜチェックリストを使わないのか?【ミスを最大限に減らしベストの決断力を持つ!】 【の概要】◆今日ご紹介するのは、私たちにもなじみが深い「チェックリスト」の効能を描いた1冊。 書の著者であるアトゥール・ガワンデ氏は、米誌「TIME」で2010年の「世界で最も影響力ある100人」に選出された医師で、ジャーナリストとして『コード・ブルー―外科研修医救急コール』という著作も出されている方です。 アマゾンには載ってないのですが、書の帯の裏には、あの『ヤバい経済学』のレヴィット教授からの推薦文が。「チェックリストなんて興味ないと思っていたのに、一気に読んでしまった。魅力的なエピソードを満載した最高の一冊だ。誇張抜きに私の物事の考え方を一変させてしまった。こんなに素晴らしいを読んだのは当に久しぶりだ」確かに書を読むと、チェックリストを日々の業務に取り入れたくなることウケアイ! ただ

    マッキンゼーが選んだ『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』の10個の原則 : マインドマップ的読書感想文
  • 40超えたら突き刺さる『タタール人の砂漠』

    ある種の読書がシミュレーションなら、これは人生の、それも自分の人生の「手遅れ感」の予行演習になる。若い人こそ読んで欲しいが、分からないかも。歳経るごとにダメージ増、over 40 からスゴ。 この感覚は、カフカの『掟の門』。かけがえのない人生が過ぎ去って、貴重な時が自分の手からこぼれ去った、あの「取り返しのつかない」感覚に呑み込まれる。 大事なことは、これから始まる。だからずっと待っていた。ここに来たのは間違いだから、気になれば、出て行ける。けれど少し様子を見ていた。習慣のもたらす麻痺が、責任感の強さという虚栄が、自分を飼いならし、日常に囚われ、もう離れることができない―――気づいたらもう、人生の終わり。 カフカの再来と称されたブッツァーティは、『神を見た犬』でも示すとおり、寓意性の高い幻想譚を描く。物語の面白さにうっかり釣り込まれると、極めて当たり前の、普遍とも言えるメッセージを突付

    40超えたら突き刺さる『タタール人の砂漠』
  • GOOD LUCK―『通貨「円」の謎』 - 事務屋稼業

    あいかわらずこの著者は当に「希望的観測」を許さないのだな、というのが第一印象である。ヌリエル・ルービニはおろかフランク・ナイトもかくや、といったおもむきだ。 竹森俊平氏の『通貨「円」の謎』は、素朴な疑問から出発する。 経済危機が起こると、ふつうは通貨安に振れる。これによって輸出が伸び、やがて経済のV字型回復をもたらす。しかし、日ではなぜか円高になる。リーマン・ショックのときも東日大震災のときもそうだった。為替市場において、経済学でいう「価格シグナル」が正常に機能していないということだ。いったいなぜ? この謎解きの道行きで安部首相の「アベノミクス」を評価する、というのが書の構成である。いわゆるアベノミクスの一種であって、しかも好意的な立場であるものの、記述のほとんどは世界各国の、おもに金融政策の解説で占められている。アベノミクスが成功するか否かは世界経済の動向に依存し、かつ、その鍵

  • IDEA * IDEA

    ドットインストール代表のライフハックブログ

    IDEA * IDEA
  • [書評]色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(村上春樹): 極東ブログ

    ブログの便宜上、[書評]としたけど、以下、それほど書評という話ではなく、読後の印象のような話。 きちんとした書評を書くにはまだ読み込みが足りないのと、きちんと書くとなるといわゆるネタバレが含まれることになるので、現時点では避けておきたい気持ちもしている。一般のメディアに掲載される書評というのはどうしても広告的な側面があり、ネタバレは避けるのがお約束なので、きちんとした文芸批評的な書評を書くなら媒体を変えたい感じもしないではない。それはそれとして。 前評判の高かった『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(参照)だが、普通に面白かった。普通というのは、村上春樹ということを意識しなくても読めるし、彼の過去の作品群を知らなくても普通に読んで面白い小説だということ。村上春樹作品をこれまで読んだことがない人でも読まれるとよいと思う。高校生と30代半ばの人には独自な印象を残す大切な小説になるはずだ