導入から 10 年、PHP の trait は滅びるべきなのか その適切な使いどころと弱点、将来についてshinjiigarashi
はじめまして。サーバーサイドエンジニアの中野(@Hiraku)です。2015年12月からメルカリで働いています。 2016年1月27日(水)の第98回PHP勉強会@東京にて、composerを速くする取り組みについて発表をしてきました。 composerはPHPにおける実質スタンダードなパッケージマネージャです。 このcomposer、日本で実行すると非常に遅く感じます。この原因は普通ならこう表現すると思います。 githubやpackagistが日本から遠いから composerの実装がよくないから しかし発表ではあえて「光が遅いから」という主張をしました。 一般常識として、光の速さ(真空中で秒速約30万km)はとてつもなく速いものという認識だと思います。しかし一方で、地球や宇宙の規模など極限的な状況に携わる仕事をしている人であれば「全然速くない、むしろ遅い」というのが普通の感覚です。
新年明けましておめでとうございます。GMOメディアの流しエンジニア、山田コーダーです。さて、ようやく弊社でもPHP 5.3、5.4系のプロジェクトの5.6化が一段落してまいりました。 PHP 5.6のリリースが2014年ですので今更感がありますが、「レガシーなPHPプロジェクトのバージョンアップに困っている」「使いたいライブラリーが5.3に対応してないからバックポートした」などという悲痛な声を目にしたこともあり、これからPHPのバージョンアップをされる方たちへのささやかな参考資料になればと思い、書かせていただきました。 さて、まずは本題に入る前に結果からお見せしようと思います。以下はNew Relic(アプリケーションのパフォーマンス監視サービス)のレスポンスタイムのグラフです。なおこのプロジェクトでは、ブラウザー表示用HTMLを出力するサーバー(Web 約10台)と、スマートフォンアプリ
PHPの生みの親、ラスマス・ラードフ氏インタビュー 2015年12月に無事公開されたPHP7。その公開に先立ってPHPの生みの親であるラスマス・ラードフ氏に話を伺う機会がありました。英語で行われた一時間のインタビューは長大ですがラスマス氏の思想がよく分かる話題が多く、可能な限りそのままの形でお伝えすべく、その模様すべてをお届けします。 なお、インタビューは10月に開催されたPHPカンファレンス2015の講演終了後に行われ、リリースに関する話題などはその時点でのものです。 現在の仕事と生い立ち ―――― まずは、PHPを作ってくださってありがとうございます。今日の基調講演もすばらしかったです。 ラスマス:ありがとうございます。 ―――― いきなりですが、個人的な質問から始めてもいいでしょうか。 ラスマス:どうぞ。 ―――― Etsyではどのようなお仕事をなさっているんですか? ラスマ
こちらはピクシブ株式会社 Advent Calendar 2015の2日目の記事です。 こんにちは。Vimエンジニアの kana です。 さて、皆さんもご存知の通り、WebサービスのpixivにはPHPが使用されています: PHPについては様々な噂を聞き及んでいた為、 これまでPHPとは関わらないように注意して過ごしてきましたが、 pixiv.netの開発ではPHPを避けて通ることは出来ません。 仕方なくPHPを使うことになる訳ですが、 実際に使ってみると……これが予想していた以上に様々な方向から毎日新鮮な驚きを届けてくれます。 今回は実際に遭遇したPHP初心者が躓くポイントを幾つか紹介しようと思います。 switch の中で continue したら switch の直後に飛ぶ 大量のデータをループでぶん回して処理するのはよくある話です。 その中で特定の種類のデータについては処理をスキッ
PHPerで使っていない人はいないというぐらい、メジャーなPHPの依存管理ツールComposer。 ですが、動作が遅いという欠点があります。 Composerが遅い原因は主に下記だそうです。 packagist.orgが日本から遠い composerのアーキテクチャ的に、小さなjsonファイルを少しずつダウンロードするため、ネットワークの遅延がもろに影響する composerがfile_get_contentsでjsonをダウンロードしていて、どうやらKeep-Aliveを使っていないし、並列ダウンロードもしていない Qiita またある日@cakephperさんがこんなことを呟いていました。 アメリカでcomposer installしたら高速すぎてビックリした— cakephper (@cakephper) 2015, 11月 17 そしたら、packagistのミラーサイト作ればいい
「PHP 7」登場。10年ぶりのメジャーバージョンアップで実行速度はPHP 5の2倍以上に、PHPの生みの親が語る。PHPカンファレンス2015(前編) WordpressやFacebookなど、Webのさまざまなサービスで使われているPHP言語。約10年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「PHP 7」がもうすぐ登場予定です。 PHP 7では互換性を維持しつつ、従来のPHP 5と比べて2倍以上の性能向上やメモリ使用量を低減するなど、大きな改善が実現されます。 そのPHPの生みの親であるRasmus Lerdorf氏が来日し、10月3日に都内で行われた「PHPカンファレンス2015」の基調講演「SPEEDING UP THE WEB WITH PHP 7」においてPHP7の新機能や性能について詳しく解説しました。 その内容をダイジェストで紹介しましょう。 SPEEDING UP THE W
テスト・開発に使用するデータ生成の必要性 動作確認テストや開発時に使用するデータベースのデータ、どのように準備していますでしょうか?毎回手動で作成している、本番環境から持ってくる。これらは一番良くない例ですよね。 毎回手動で作成していては、開発環境構築の度に、テスト実行の度に作業コストがかかり、オペレーションミスも発生しやすくなります。知っていないと用意できないデータ項目などもあるでしょう。それらを毎回一つ一つ確認するのは大変な作業です。 本番環境のデータを使用することが危険であることは言うまでもないと思います。個人情報を扱っているシステムであれば、情報保護の点から大変なリスクを犯す行為です。メールアドレスを保存してあるシステムであれば、オペレーションミスにより不要なメールを実際に送信してしまう危険性も伴います。 特に、動作確認の際に自動テストを実行する場合、想定通りのデータが入って
オフラインWebアプリの再到来で今、再び注目されるAPIの本命 ーJavaScript SQL-like databaseyoshikawa_t
アンチパターンなので、見出しの内容はすべてバッドノウハウです。 前に書いたやつ PHPのモダンな開発環境を紹介する - Qiita PHP - Functoolsを作った - Qiita PHPのlist()はタプル展開のための機能 - Qiita 関係ないけどこれも: シェル、ターミナル、コンソール、コマンドライン 追記: 本文中でとりあげた「怖い話」について、ちゃんと説明しました PHP - namespaceとBOMに何の関係があるのさ - Qiita ファイルの最後に?>を書く PHPコードは<?phpで始まり?>で締める。それがPHPの常識(キリッ ……そんなことはもう綺麗さっぱり忘れよう。PHPはテンプレートエンジンではあるが、Webアプリケーションを書く上では、もはやテンプレートエンジンとしての機能は求められなくなりつつある。 不要な?>を書いてはいけない理由は明確で、<?p
FastCGI対応機能がH2Oにマージされたことを受けて、uzullaさんが「H2OでPHP(がちょっとだけ動くまで)」という記事を書いてくださっています。 ありがたやありがたや。 その中で、 http://hoge/entry/1 みたいなのをphpにマップする方法はまだよくわかってません。その内しらべます github.comを読む限り FastCGI (or PHP) applications should be as easily configurable as it is for the Apache HTTP serverということで、やったぜ!ってなるんですけど、nginxはもとより、Apacheにおいても現状ルーターをつかっているようなアプリだとhtaccessをいちいちかかないといけないので、Apacheみたいなスタイルが楽なのか?というとちょっと疑問があります。 (たと
知る者は言わず、言う者は知らず — 老子 世界で最も有名なプログラムの 1 つに、 hello world というものがあります。 <?php echo 'hello, world'; 出力先に対して「hello, world」という 12 字を書き込むだけの単純なプログラムで、プログラミング言語やライブラリの利用例を最小限の形で示すものです。 この記事ではメジャーな Web プログラミング言語の 1 つである PHP 処理系が、hello world をどのように実行するのかについて、簡単に解説します。 以下の 4 節で構成されています。 「PHP スクリプト実行の大体の流れ」は実行時の概略を箇条書きでまとめたものです。 「SAPI」では、PHP 処理系の起動のされ方についての基礎知識を解説します。 「Zend Engine とオペコード」は PHP 公式処理系の仮想マシンの命令と、PH
(Last Updated On: 2019年2月18日)入力バリデーションはセキュリティ対策として最も重要なセキュリティ対策です。なぜセキュリティ対策であるのか?を理解していない方も見かけますが「ほぼ全てのインジェクション攻撃を無効化/防止する入力バリデーション」の効果と拡張方法を見れば解るのではないでしょうか? ソフトウェア開発者が知っておくべきセキュリティの定義/標準/ガイドで紹介しているセキュリティガイドラインでは入力バリデーションが最も重要なセキュリティ対策であるとしています。 厳格な入力バリデーションを行うと、開発者が意識しなくても、非常に多くの脆弱性を利用した攻撃を防止できます。今回は比較的緩い入力バリデーション関数でも、ほとんどのインジェクション攻撃を防止できることを紹介します。 重要:セキュア/防御的プログラミングでは入力と出力のセキュリティ対策は”独立”した対策です。ど
2012年頃に、PHPのJSONエクステンションのソースコード中に次のようなライセンス文言が含まれていると話題になりました。 The Software shall be used for Good, not Evil. これはJSONライセンスと呼ばれるライセンスの一文です。「このソフトウェアを良いことに使うのはいいけど、悪いことには使っちゃダメ」といったところでしょうか。 これはフリーソフトウェアの定義に反しており*1、各種LinuxディストリビューションでJSONエクステンションを配布できないことになるため、ちょっとした騒動になったというわけです。 本稿ではこのJSONライセンスへの対応が現在どうなっているかを紹介します。 各種Linuxディストリビューションの対応 PHPのJSONエクステンションはjson_encode()やjson_decode()などの重要な関数を提供するエクス
* NaN でなく PHP_INT_MIN から PHP_INT_MAX までの範囲内の値に限る ** 数値形の文字列のみ。数値形の文字列に他の文字が続く場合も使えるが、 Notice が出る *** __toString メソッドを持つもののみ 弱い型検査モードで行われる暗黙の型変換は、PHP が従来他の構文(算術演算子や条件式、組み込み関数の呼び出しなど)で行ってきたのと同等のものです。 厳密モード 一方、厳密な型検査のモードを使う場合は、関数は宣言されたのと正確に一致する型のみを受け付けるようになります(int → float の拡大変換をのぞく)。 ファイルの先頭に declare(strict_types=1); と書くことで、そのファイル内での関数呼び出しの際に厳密モードでの型検査が行われるようになります*1。 以下のように使います。 <?php declare(strict_
PHP5.5 からコードキャッシュとして標準バンドルされた Zend OPcache を試してみました。 第6回関西PHP勉強会で Zend OPcache についてLTしたのでインストールやベンチマークなどはこちらで。 beta4時点では、Zend OPcache は拡張で提供され、opcache.so インストールされる。 Zend OPcache を使うには、php.ini で zend_extension=opcache.so の記述が必要。 やっぱりデフォルトでインストールされるのは楽。 PHP5.5リリースと共に使えるので安心。(PHP5.4 対応の APC はまだ beta) ユーザデータのキャッシュはできないので、別の方法が必要。 OCP – OPcache Control Panel Zend OPcache の利用状況(設定、キャッシュ量など)が確認できるスクリプトが
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