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T-特殊清掃に関するlovecallのブックマーク (26)

  • ありがとう - 特殊清掃「戦う男たち」

    別れの言葉、故人(遺体)に声をかける遺族は多い。 それぞれの人がそれぞれの気持ちで言葉を発する。 生前は照れ臭くて言えなかった言葉もあるだろう。 嘘に対する真実の告白もあるだろう。 それがどんな言葉でも、最期の場面においてはその真実性・純粋性が澄んでいると感じる。 経験上の独断だが、遺族が遺体に掛ける言葉で多いと思われるものを挙げてみる。 「お疲れ様」 「ごめんね」 「さようなら」 「天国に行ってね」 「ありがとう」etc 先に死んでいった人への想いは、これらの言葉に凝縮されているものと思う。 そして、これらの言葉の中でも、「ありがとう」が断トツで多いように思う。 「ありがとう」 人によって、この言葉が意味するところに若干の温度差があるかもしれないが、とりあえずは感謝の気持ちがベースのはず。 故人に対しては最終的には感謝の気持ちが残ることが多いのだろう。 では、この世に生きているうちはどう

    ありがとう - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/11/11
    ありがとう!
  • 人間の価値 - 特殊清掃「戦う男たち」

    故人は老いた男性。 遺族とは遺体処置の業務で、一時間余り時間を共にした。 私が尋ねた訳でもないのに、遺族は息つく間もなく私に話し掛けてきた。 話の中身は故人の自慢話。 どうも、故人はそれなりの社会的地位だったらしい。 それが遺族にとっては自慢に思えて仕方がないようだった。 家柄・学歴から始まり、勤めていた企業、そこでの肩書、やってきた仕事などを誇らしげに喋っていた。 まるで、「故人は、この社会になくてはならない価値ある人」と言わんばかりの勢いだった。 ただ、私には、生前の故人を偲び、讃えて(労って)いるようには聞こえず、ただ優越感を楽しんでいるようにしか思えなかった。 だから、私には耳触りのいい話ではなかった。 私は、特に反応することもなく黙って聞き流していた。 しかし、遺族はそんな冷淡な態度に不満を覚えたのか、どんどんと自慢話をエスカレートさせてきた。 「何か反応しとかないと、この話は終

    人間の価値 - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/10/20
    『魂(霊)の価値は同じであっても、人間の価値は違うと考えればいいのかもしれない』 うーむ、安易に肯定も否定できない。人間の価値かぁー・・・
  • 勇気 - 特殊清掃「戦う男たち」

    ある日、女性の声で電話が入った。 タドタドしい喋り方と、的を射ない内容に、始めは間違い電話?イタズラ電話?と思ってしまった。 しかし、話を聞いているうちに、この電話が間違いでもイタズラでもないことが分かった。 話の内容はこうだった。 「自分はかなりの高齢者」 「自宅で独り暮しをしている」 「難病にかかり、歩行も困難」 「週一回、ホームヘルパーが来る」 「子供はいるが、離れて暮らしている」 「死期が近いものと覚悟している」 「愛着のある、この家で死にたい」 「孤独死したときのために備えておきたい」 私は話の内容を聞いて、この女性が独り暮しを続けていることが信じらなかった。 ただ、家と家族への愛着が並大抵ではないということが、すぐに理解できた。 私が言うまでもなく、女性は遺言を残しており、残された人が困らないような配慮をしていた。 残された問題は、身体のこと。 どんなに死の準備を整えたところで

    勇気 - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/10/06
    『二度とない人生、勇気をだして生きないともったいないですよ』 この言葉は染みた!
  • 女心Ⅱ(後編) ~独居女の悲哀~ - 特殊清掃「戦う男たち」

    私は、仏壇の中身を丁寧に取り出しては、遺族に手渡していった。 布の隙間から見えてきたものは、仏像ではなく何やら妙なモノだった。 布の上から見える形は、完全に仏像。 なのに、実際に見える一部は、木でも金属でもなさそう。 妙な勘が働いた私は、モノが遺族から見えない死角に移動し、布を開けてみた。 でてきたモノを見て、驚+笑。 モノの正体はバイブ、いわゆる大人のオモチャの一種(経験不足のため、私は正式名称を知らない)。 若い頃、エロの裏表紙とかに載っていたのは何度か(何度も?)見たことはあったが、実物を見たのは初めてだった。 しかも、手に取って。 私にとってはかなり珍しいモノで、ちょっと新鮮な気分だった。 「結構、デカいな」 「このかたちはイケてる」 「意外に重いモノなんだなぁ」 「この質感はヤバイそう!」 「スイッチはどこだ?」 「どういう風に動くんだろう」etc 私は、興味があるような気持ち

    女心Ⅱ(後編) ~独居女の悲哀~ - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/10/06
    『女は強し、されど女は弱し』 うーん、深い! 『頭の中がバイブだらけで』 そのときの隊長さんを想像してちょっと萌えたw
  • 遺志 - 特殊清掃「戦う男たち」

    遺体処置と遺品処理の作業で、ある家に訪問した。 亡くなったのは高齢の女性。 行年は、平均寿命を越えていた。 安らかな表情、身体は小さくとても痩せていた。 遺族は、故人の着衣を着替えさせてほしいと要望してきた。 ちょっとしたコツはいるが、作業的には簡単なもの。 だだ・・・私は、死んでいようが高齢だろうが女性は女性として尊重する主義。 故人の羞恥心に配慮したい旨を伝えた上で、遺族の指示を仰いだ。 遺族は私の気持ちを理解してくれたものの、困った表情を見せた。 そして、「これが着せ替えてほしい着物なんですけど」と言って、古ぼけた箱を私に手渡した。 それを受け取った私は、神妙な気持ちになった。 箱の蓋に「死んだら着せて下さい」と書いたメモが貼ってあったのだ。 何かのチラシの裏に書かれた文字は、生前の故人が書いたものだった。 女性の気丈さに感心と切なさを覚えた私。 「これは・・・着せ替えない訳にはいき

    遺志 - 特殊清掃「戦う男たち」
  • How much?Ⅱ - 特殊清掃「戦う男たち」

    お金で買えないものはない」 少し前、こんな言葉が物議をかもしたことがあった。 発言の主は、世間から異論や非難を受けることも承知したうえで、そういった言葉を吐いたのだろうと思う。 発言者の真意は計りかねるが、私は、この言葉に何か深い意味を感じる。 そして、否定したくても、否定できない自分がいる。 私は、お金で買えないものはたくさんあると思っている。 ただ、それらのほとんどは目に見えないもの。 人の心であり、身体の健康であり、時間でもある。 そう言いながら、目に見えないモノに対しても、金が何らかのかたちで影響を及ぼすことがあることも認めざるを得ない。 私も、目に見えるモノのほとんどは金で買えると思う。 そして、目に見えないモノに対しても影響する・・・お金って、それだけの力を持つものだ。 「いい給料もらってるんでしょ?」 色々な人と出会う中で、たまにこんなことを言われる。 「そんなことないです

    How much?Ⅱ - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/09/24
    『「ボロは着てても心は錦」⇔「心はボロでも錦が着たい」』 私もこれを行ったり来たり。客観的な目線は一切考えずに、自分が一番幸せだと思える状態でいたいけど、どうしても他人と比較しちゃうんだよなぁ。
  • 戦う日々 - 特殊清掃「戦う男たち」

    「死んだ方がマシだ」「死んでもいい」「もう死にたい」「死んでしまえ」「死ぬー」etc 自分の伝えたいことを強調するために、こんなセリフを使うことはないだろうか。 「死」と言う言葉を織り交ぜて、感嘆詞として無意識に使っている人は案外多いと思う。 そんな日常に心当たりはない? 私は、この仕事を始めてから「死語」(死という言葉を混ぜた感嘆句)を軽はずみに使わなく、イヤ、使えなくなった。 当の死が、多くの死があまりに身近になったから。 誰しも当の死を考えて吐いているセリフではなく、特に深い意味もないのだろうが、私の場合は、来そう簡単に使えるような言葉ではないことに気づかされている。 以前にも書いたが、この仕事を始めて最初に出会った遺体は、おじいさんの亡骸だった(遺体処置作業)。 まるで生きている人が眠っているだけのような遺体を見つめながら、 「この人、死んでるんだなぁ」 「この人、死んでるん

    戦う日々 - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/09/14
    私もココ読むようになってから簡単に”死語”が使えなくなりました。
  • 冷たいヤツ - 特殊清掃「戦う男たち」

    もちろん、遺体が置かれる環境・施される処置によって腐敗スピードは異なるため、その腐敗速度を少しでも遅くさせるために手を尽くすことも、我々の仕事の大きな役目である。

    冷たいヤツ - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/08/20
    『人間が死んだら腹から腐り始める事実を、私は妙に納得している。ひょっとしたら、人の「腹」は生きているうちから少しずつ腐っているのかもしれない?』 ア、アハハ・・・・
  • タイムリミット - 特殊清掃「戦う男たち」

    遺族の話から読み取るに、人と家族は色々な葛藤はありながらも余命宣告を受け入れ、病気と闘うのではなく協調する道を選んだらしい。

    タイムリミット - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/08/17
    『いざこの身体と別れなければならないとなると、とてつもなく愛おしい思いと懐かしい思いが湧き上がってきそう』『我々は皆ある種の余命宣告を受けている身。忘れてはならないのは自分と愛する者のタイムリミット』
  • 同じ空の下で - 特殊清掃「戦う男たち」

    それ以前に比べれば書き込み件数が明らかに減っているが、私の気分に余計な波風が立つこともなくなり、ブログも落ち着いて書けるようになっている。

    同じ空の下で - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/08/14
    『人は、死体を何故そんなに怖がるのだろうか。』
  • 酒と遺書 - 特殊清掃「戦う男たち」

    変な言い方になるかもしれないが、時に新鮮だったり、時に不気味だったり、時に憤ったり、時に同情したり、時に緊張したり、時に興奮したり。

    酒と遺書 - 特殊清掃「戦う男たち」
  • 最期の晩餐 - 特殊清掃「戦う男たち」

    今は亡きこの部屋の主人は、まだそこへ入居して2~3ヶ月しか経ってないらしく、部屋の荷物は全体的に少なく、最低限の生活必需品があるだけ。

    最期の晩餐 - 特殊清掃「戦う男たち」
  • How much? - 特殊清掃「戦う男たち」

    応募の第一歩として、まずは履歴書・職務経歴書を郵送してもらうのだが、「高額を稼げる」と早合点しているような人に限って、志望動機欄にきれいなことを書いてくる。

    How much? - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/07/09
    『採用の判断材料にする第一は顔写真。学歴でも職歴でも資格でもなく「顔」だ。人柄は顔にでる』ふむふむ。
  • 金魚すくい - 特殊清掃「戦う男たち」

    ついでに内装工事まで依頼されることも多い。撤去する中身の主役は、もちろん腐乱死体に汚染されたモノである。

    金魚すくい - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/07/05
    隊長さんはすごい。死を目の当たりにして受け止められる人はすごく優しい人。と思った。
  • 臨時休刊 - 特殊清掃「戦う男たち」

    時には、笑い、泣き、叫び、喜び、嘆き、悲しみ、ふざけ、楽しみ、怒り、憤り、恨み、妬み、羨み、蔑み、悩み、考え、苦しむ。

    臨時休刊 - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/07/02
    隊長さんのこういう潔い、真っ直ぐで正直なとこが好きです。
  • 別れの時 - 特殊清掃「戦う男たち」

    そんな私であったから、若い頃は極めてクールにこの仕事をこなしてきた。割り切る所は割り切って(仕事でやっている以上は、今でもそういう時はあるが)。

    別れの時 - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/07/01
    ※欄『きっと新婦のために亡くなった新郎があなたの体を借りて最後の涙を出したんですよ。』 隊長さんがどういう意図で書いたかは分からないけど、こういう解釈も素敵だなと思いました。
  • 特殊清掃「戦う男たち」:世間の風(首吊死体について)

    今回は、首吊死体について書く。少々グロテスクな内容であるし(今更何を言ってんだ?)、読者の家族や友人・知人にも首を吊って自殺した人がいる可能性が高いので、少々気が引ける。何しろ、日人は自殺手段としては首吊を最も好む人種らしいので。

    特殊清掃「戦う男たち」:世間の風(首吊死体について)
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    lovecall 2006/06/26
    っていうタギングもやや不謹慎ですが・・・(特にこの緊張感の無い顔文字が) 首吊り死体、実は普通なんですね。勉強になりました。
  • 死体と向き合う - 特殊清掃「戦う男たち」

    読者の書き込みの中にある質問で多いのが、この仕事をやっている動機ややることになったきっかけは?というものと、収入の金額を尋ねる内容のものである。あとは・・・幽霊についての質問などもあった。

    死体と向き合う - 特殊清掃「戦う男たち」
  • ハグ - 特殊清掃「戦う男たち」

    ある不動産会社から依頼が来た。過去のその不動産屋:担当者からの依頼で仕事をやったことがあり、お互い全く知らない間柄でもなかった。

    ハグ - 特殊清掃「戦う男たち」
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    lovecall 2006/06/22
    最悪だwトラウマになる((;゚Д゚))
  • 自死の選択 - 特殊清掃「戦う男たち」

    ここ数年、日人の自殺者数は高いままである。私のような職業ではない人でも知っている、目新しくもないニュースである。インターネットの自殺サイトも活発に動いているようである。

    自死の選択 - 特殊清掃「戦う男たち」