(追記部分に三体1のネタバレがございますわ) はてなの皆さんごきげんよう。わたくしは、美少女貞淑淫乱女子中学生お嬢様ですわ。 先日、生まれて初めてSF小説というものを読みましたの。タイトルは、劉慈欣『三体』。あのオバマ大統領も愛読しているという話題の中国SFですわ。 その感想は…… こんなおもしれぇもん初めて読みましたわ! 人類有数の大愚行である文化大革命と外宇宙が接続するif歴史のヨタ話が、否応なくワクワクを煽るⅠ巻。 「面壁者(ウォールフェイサー)」VS「破壁人(ウォールブレイカー)」という、字面も響きも由来も実態もオチも何もかもが超絶カッコイイ頭脳バトル展開で、最高傑作の呼び声が高いのも頷けるⅡ巻。 スケールのインフレが留まるところを知らず、地球と三体世界の関係のみならず本当に行き付くところまで行って完膚無きまでに物語を終わらせたⅢ巻。 もう、シリーズ全巻にわたって大大マンマン満足の
三体Ⅱ 黒暗森林(上) 作者:劉 慈欣早川書房Amazon早川書房の1500作品が最大50%割引という大型の電子書籍セールが来たので、僕が読了済みのものからオススメの作品を一部紹介してみよう。早川書房は定期的に電子書籍セールをやるが、前回の大規模なものは確か2020年3月頃の1000点セールだったので、セール対象は増えていることになる。なんと、先日完結したばかりの『三体』も、さすがに完結巻は対象ではないけれども第二部までがセール対象。 amzn.to まずはSFから紹介する。 三体 作者:劉 慈欣早川書房Amazonまずは早川といえばSFということで、SFから紹介してみよう。目を引くのはやっぱり『三体』である。先日三部作全体の紹介を書いたばかりだが、文化大革命からはじまり異種知性とのファースト・コンタクトが描かれる比較的現実路線の一巻。ファースト・コンタクト後、人類最高峰の知性が異種知性に
新しいことを始めるのは難しい。 特に最初の一歩を踏み出すことが。 それは技法を知らないためだ。 独学大全のジレンマ ようやく『独学大全』を読み進めている。 独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 作者:読書猿ダイヤモンド社Amazon 発売してから連日のようにおすすめツイートが流れ*1、2020年みんながオススメしたスゴ本でも堂々たる1位に輝いただけはあって、確かに良い本だ。前著『アイデア大全』『問題解決大全』も読んでいたので、評判だけということはないだろうと思っていたが、読み始めてみたら前2冊より面白い。もうちょっと早く読み始めても良かったな、というのが正直なところだ。 なぜ高い評判を得ているのに、俺は手を出すのが遅れたのか。それは「厚さ」のせいである。ソフトカバー版は788ページ*2、紹介文で「独学の百科事典」と謳うだけのことはある。しかも『独学大全』は実
読書という行為に憧れがあるが、苦手意識を持っている。 そんな人はどうしたら読書ができるようになるか。 まずは数をこなすことを目標にしよう。 1年間に100冊読む増田 しばらく前にこの増田を読んだ。 ネットにおける1ヶ月前は「そんなのあったな」と呼ばれるぐらいには昔である。多くの人は忘れているだろうから要点を書いておこう。 一昨年は8冊しか読まなかった増田が去年は100冊読めた 読書習慣をつけるためにいろいろ工夫した 工夫の一つとして年100冊を目標にした 100冊読んで頭は良くならなかったが、読書の習慣はついた 増田の行った工夫は参考にできると思うので、読書量を増やしたいと考えている人は試すといい。少なくとも俺は似たことを実践している。ちょっと一般化してリスト化するとこうだろうか。 ためらわず購入する どこでも読めるようにする 日課と合わせて読む 読書記録をつける 年100冊を目標にする
追記(2021/08/08) 三上章関連書籍の読書案内も書きました。こちらでも日本語文法研究を知る上で参考になる文献をいろいろ紹介しています。 dlit.hatenadiary.com はじめに この記事では,現代日本語(主に共通語)の文法研究の新しめの成果が反映された,日本語文法研究の入門・概説本をいくつか簡単に紹介します。 直接のきっかけは,私が以前書いた金谷武洋氏への批判記事に対して下記のような反応があったことです。 確かに,日本語文法研究にあまりなじみがない人がこういう批判に触れると「じゃあ結局何を読めば良いんだよ」と思ってしまうこともあるでしょう。実際,これまでもそのような反応をいただいたことは何度かあります。 もう一つのきっかけは,下記の書籍案内を読んだことです。 rikayamashita.hatenablog.com rikayamashita.hatenablog.com
297 名前:名無しのオプ[] 投稿日:2012/10/01(月) 23:02:31.45 ID:jA7D76Fo [2/2] 裏付けされた謎と恐怖のサバイバルホラーで ぐいぐい先に進んでくミステリありますか。 好きなのは 『クリムゾンの迷宮』『バトルロワイヤル』『インシテミル』です。
少女と魔法 ガールヒーローはいかに受容されたのか 著者:須川 亜紀子 出版社:NTT出版 ジャンル:社会・時事・政治・行政 少女と魔法―ガールヒーローはいかに受容されたのか [著]須川亜紀子 日本の魔法少女物アニメ番組は、過去40年以上にもわたり放映されているという。少女メディア文化において、これは世界的にも稀(まれ)なケースだと筆者は指摘する。西欧では魔女は成人女性の力、美、知の象徴であり、それゆえ恐怖の対象として描かれてきた。たとえ善き魔女が描かれても、「奥様は魔女」のように白人美女が定番。だが、日本のアニメ世界に輸入されたとき、魔女は少女と合体し、可愛らしく活発な「ガールヒーロー」に変身した。筆者は1960年代から近年までの魔法少女物を分析し、女性へ向けられた複雑な要請と眼差(まなざ)しを鮮やかに解析して行く。 60年代の「魔法使いサリー」は、あくまでも女性らしさを手放さず乱暴者の男
竹本住大夫の自伝である。おなじみ日本経済新聞「私の履歴書」の書籍化だ。ちなみに近年「私の履歴書」で最も面白かったのは李香蘭すなわち山口淑子だった。本書は次点だが、経営者の自叙伝の何十倍も面白い。何万倍かもしれない。つまり経営者の自叙伝などはことごとく面白くない。そういえば佐野眞の『甘粕正彦 乱心の曠野』などは李香蘭の自伝を読んでからのほうがはるかに面白いはずだ。話が脱線した。 竹本住大夫は義太夫節の大夫である。三味線弾きと二人で人形劇である文楽に登場し、物語の一切を語るのが大夫だ。住大夫はその最高峰なのだ。もちろん人間国宝だ。義太夫節とは大阪弁丸出しのダミ声でわめくような感じの日本独特の歌唱法である。あまりに独特なので初めての人は面食らう。ともかく何を言っているのかさっぱりわからない。しかし、慣れてくると、これがじつに素晴らしいのだ。 ところで本書によれば、竹本住大夫は奈良の薬師寺の故高田
1982年に開館したトロースドルフ絵本美術館には絵本の歴史的資料から現代作家の作品まで幅広い収集活動が行われています。 その中でも、書籍やイラストレーションなど過去200年間の様々な赤ずきんを集めた世界屈指の「赤ずきん」コレクションは「日本におけるドイツ2005-2006」の記念の際、書籍やイラストレーションなど約350点の「赤ずきん」が日本で展示されました。 詳細:トロースドルフ絵本美術館展「赤ずきん」と名作絵本の原画たち 世界中の誰もが知っているお話のひとつ、赤ずきん。 オオカミに食べられたり、猟師に助けられたり、チャリで来たり、オオカミをバスケットでどつき回したり、世界各国さまざまな赤ずきんがいます。 今回は赤ずきんにまつわるエピソードを紹介します。 まず赤ずきんといえば名前の通り赤い頭巾を被った女の子が浮かびますね。では、その女の子はどんな服を着ていますか?そして頭に被っているのは
この本は人間の絶望・無気力・おっくうの原因の解説書ではない。無気力になる傾向を持つ人が、どうやってそこから抜けだして元気に生きられるかという本である。無気力になる傾向を持つ人には私も入っている。 この記事は筆者の『「やる気がでない人」の心理学』を読んだ際の読書メモです。 追記: このエントリーの内容を元に平均10問の質問に答えるだけであなたの状況に合わせたアドバイスをする人工知能を作りました。オススメです。 セリグマン本人が書いた本(の翻訳)としては世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生とかがいいのかな。 前回、同じ著者(加藤諦三)の不安のしずめ方 40のヒント(レバレッジメモ)を読んで意外とよかったので別の本を買ってみた。「やる気がでない人」の心理学 セリグマンの論文から引用しつつ、人間が無気力になる原因などについて解説した本。セリグマンの元々の実験の話が明
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く