フリーマーケット(フリマ)アプリのメルカリが株式を新規上場してから半年あまり。共同創業者の山田進太郎会長兼最高経営責任者(CEO)は上場企業のトップとして責務が増したが、恒例となっている行事への参加は2018年も欠かさなかった。母校である早稲田大学が開く起業家養成講座だ。講演で強調したのは起業家として「打席に立ち続ける」ことの大切さだった。 インターネット起業を決断した、ある女性のひと言昨年12月21日、午後4時半。早稲田キャンパスの505教室は約300の座席がほぼ埋まり、汗ばむほどの熱気だった。3カ月前に始まった秋期の起業家養成講座も残り4回。この日のテーマは「スタートアップのエグジット(IPO=新規株式公開)」で、山田氏は講師のひとりとして登壇した。 メルカリは6月に鳴り物入りで上場しており、この日のテーマは山田氏にうってつけのはずだ。だが、IPOについてはすでに別の講師が語っていたほ