日本が新型コロナウイルスを封じ込められなければ経済成長は一段と下振れするとの懸念から、投資家は日本株に連動する上場投資信託(ETF)から資金を引き揚げている。 ブルームバーグの集計データによると、「JPモルガン・ベータビルダーズ・ジャパンETF(BBJP)」から12日に3億1500万ドル(約350億円)が流出した。同ETFからの1日の流出額としては2018年6月の設定以来最大となった。同ETFの規模は約40億ドル。 JPモルガン・チェースが同ETFの発行済み口数の約90%を保有しているため、今回の資金引き揚げに同行が関係している可能性が高いとみられている。 ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト20人余りを対象に実施した調査によると、2019年10-12月(第4四半期)の日本の国内総生産(GDP)は前期比年率マイナス3.8%と予測されており、リセッション(景気後退)入りのリスクも浮上してい