30日、中国・万里の長城で最古とされている「楚長城」が、風力発電建設プロジェクトの影響で長さ2km余りにわたって破壊されていることがわかった。写真は河南省平頂山市の楚長城。 2011年5月30日、新華網によると、中国・万里の長城で最古とされている「楚長城」が、地で進められている風力発電建設プロジェクトによって、長さ2km余りにわたって破壊されていることがわかった。 【その他の写真】 中国では経済成長に伴う開発などで歴史的な文化財や遺跡の保護が難しいケースが多々ある。河南省南部に位置する平頂山市葉県の楚長城は中国で最も古いとされる長城で、およそ2600年前に建築されたもの。最古の長城のため「長城の父」とも呼ばれている。 ところが、その長城のある場所が2010年の秋頃に風力発電所の建設用地として選ばれ、長城は10か所余りが破壊されるところとなった。現存する楚長」は30.51kmに過ぎない