平安時代の武将、平将門を供養する石碑「将門塚」(東京都千代田区)のさい銭箱から現金を盗んだとして、警視庁丸の内署は14日までに、窃盗の疑いで無職の男(75)=東京都中央区=を現行犯逮捕した。塚には将門のたたりにまつわる伝承があり、捜査関係者によると、男は「たたりは知っていたが生活のためだった」と容疑を認めている。 逮捕容疑は7日午前0時ごろ、さい銭箱から4千円を盗んだ疑い。署によると、両面テープを付けた針金を入れ、紙幣を取り出したとみられる。近くのビルの警備員が気付き、110番した。 千代田区観光協会ホームページによると、将門塚は朝廷への反逆を理由に追討された将門の首を供養するため建立された。平安京でさらされた首が故郷の関東に向かって飛んだという伝説があり、首が落ちたとされる場所の一つに将門塚が建てられたという。