札幌市は、2015年開催の「さっぽろ雪まつり」から、陸上自衛隊に制作してもらう大雪像数を3基から2基に減らす方針を固めた。 陸上自衛隊北部方面隊が削減の意向を示していたことを受け、2年後から応じることにした。雪まつりではこれまで、大通会場で計5基の大雪像が制作されている。市は5基の大雪像を今後も維持するため、制作の担い手を新たに探す考えだ。 上田文雄市長は9月3日、来年の雪像制作を陸自に要請する。この会合で、陸自側が2年後の削減を正式に申し入れ、上田市長が了承する見通しだ。 陸自は、雪像を制作する約1か月間、隊員が訓練不足になることから、協力体制の縮小を市などに打診し、当初は14年2月の開催から削減する意向を非公式に伝えていた。だが、市や関係団体が難色を示したことから、削減時期を1年遅らせて2年後とする妥協案を示していた。市は陸自側との交渉を重ねた結果、これ以上の説得は困難と判断した。