ロシア国防省のアントノフ次官は19日、危険な軍事活動の防止に関する日ロ協定の締結交渉開始を、日本が凍結したことについて「われわれには交渉の用意がある」と述べ、早期交渉に意欲を示した。タス通信などが報じた。 交渉凍結は、ウクライナ情勢をめぐり、日本がロシア制裁の一環として打ち出した。ロシアは欧米による一連の制裁には激しく反発しているが、次官発言は、日本に対してはプーチン政権が比較的柔軟な対応を模索していることを示すとみられる。 次官は「協定は双方に利益」と指摘。交渉の早期開始を「確信している」と述べた。 北方領土問題の打開を図る安倍晋三首相は、ウクライナ情勢で欧米に比べ弱い制裁を発動し、対ロ関係の極度の悪化を避けたい姿勢を示している。(共同)