東日本大震災直後、日本に経済団体はあっても、国民の生活・生命を守る団体は存在しないと痛感。企業と消費者団体に結束を呼びかけ、発足したのが「生団連」。小川賢太郎会長に、『文藝春秋』編集長・新谷学が聞いた。 小川賢太郎氏 国民生活産業・消費者団体連合会 会長 新谷 学 聞き手●『文藝春秋』編集長 国民の立場から議論して声を挙げる団体が必要 新谷 「経団連なら知ってるけど、生団連って何だろう」と思う読者も多いはずです。正式名称は「国民生活産業・消費者団体連合会」。どんな組織なのか教えてください。 Kentaro Ogawa 1948年生まれ。'68年東京大学入学。東大紛争を経験。'82年、地上から飢餓と貧困をなくそうとゼンショー(現ゼンショーホールディングス)を創業。2012年より日本チェーンストア協会副会長。'17年1月、ファウンダーの清水信次会長(ライフコーポレーション取締役名誉会長)の後を