■病名分かるまでの苦しみ 闘病記でファンに恩返し 80年代に一世風靡(ふうび)した漫画「きまぐれオレンジ★ロード」の作者、まつもと泉さん(50)は新連載を控えた平成11年、頭痛や吐き気などの症状を訴え、仕事をストップした。5年後に「脳脊髄(せきずい)液減少症」だったことが分かるが、病名が分かるまでの道のりは険しかった。病気を克服した今、患者への理解を深めてもらおうと自らの闘病をテーマにした漫画の制作を進めている。(文 道丸摩耶)
ブログやSNSがある現在、インターネットを使えば誰でも情報を公開できる。当然ながら、その目的や内容もほぼ自由だ。 得意分野の情報を書き連ねて自己顕示欲を満たす人もいれば、広告を多数貼って副業にいそしむ人もいる。エンターテインメントを目指すもの、目に付きにくい社会の問題にスポットを当てるジャーナリスティックなものなど、その内容は様々だ。 その中に、HIVに感染した人による体験記録ブログがあることは何の不自然もないだろう。しかし、膨大な情報が放り込まれるインターネットでは、特別に感動的(または扇情的)なストーリーでもない限り、そうしたサイトが脚光を浴びることはまれだ。 今回話を伺った「遺言」氏は、自身のブログ「ぼくの命はあとどれくらい」で、HIV検査から感染発覚後の治療状況にいたるまでを淡々と書き綴り、そこに関わる社会的な問題も指摘している。 そこには読者の感情を煽って盛り上げる仕掛けや、紋切
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