昨年1月のBS朝日の番組収録中にアイドルグループの当時12歳の少女がヘリウム混合ガスを吸って一時意識不明になった事故で、業務上過失致傷容疑で捜査していた警視庁麻布署が、番組制作側にガスの危険性は予見できず、刑事責任は問えないと結論付けた捜査書類を19日に東京地検に送ったことが分かった。 同署幹部によると、ヘリウム混合ガスを使用した番組は過去にもあるが、同様の事故の報告例は見当たらず、番組制作側に注意義務違反はなかったと判断した。少女は現在13歳で軽度の記憶障害があるが、日常生活に支障はないという。 テレビ朝日は23日、「安全管理の一層の強化に向けた取り組みを行っていく」とのコメントを出した。