福島第一原子力発電所で汚染された地下水が海に流出している問題で、韓国政府は日本政府に対して、汚染水の量や放射性物質の濃度などについて詳細な情報の提供を求めました。 福島第一原発では、経済産業省の概算で一日およそ300トンの汚染された地下水が海に流出しているとみられています。 この問題について、19日、韓国政府の当局者は、日本政府に対し情報提供を求めたことを明らかにしました。 それによりますと、日本政府からは7月下旬以降、3回にわたって説明があったものの、十分ではないとして、海に流出した汚染水の量や放射性物質の濃度、それに魚や生態系への影響を分析した結果など、より詳細な情報の提供を求めたということです。 韓国では、汚染水の海への流出を受けて日本の水産物に対する懸念の声が上がっていて、韓国政府は、日本側からの情報を分析し、必要があれば専門家を派遣することも検討するとしています。