Published 2022/08/31 05:00 (JST) Updated 2022/09/07 08:15 (JST) 北海道東部の酪農が盛んな地域で、正体不明の巨大ヒグマが跋扈(ばっこ)して、乳牛を襲う、飼料用トウモロコシを荒らすなどの農業被害が相次ぐ。猟友会が地域一体で懸命に狩猟を続けるが、捕獲の兆しはない。ヒグマが家畜を襲う事態はかつてはなかったが、2019年以降は毎年、乳牛が死傷する異常事態だ。酪農家は、恐怖を抱きながらの営農を余儀なくされている。(尾原浩子) 乳牛60頭襲う 正体不明の巨大ヒグマのコードネームは「OSO(オソ)18」。被害が出た標茶町オソツベツの地名と、現場に残された足跡の横幅が18センチだったことから名づけられた。ヒグマの平均体重は雄が200キロ前後だが、オソ18は推定300~400キロとされる。200キロ近い乳牛を襲うなどその怪力ぶりも特徴的だ。 全国