どんな動力源でも、クルマは電気がなければ動かない。 EVやハイブリッド車はもちろんのことだが、内燃機関エンジンだけで走行している純ガソリン車であっても、その制御は半導体を駆使した電子制御であり、「電気がクルマを動かしている」といっても、決して言い過ぎではない。 そのためバッテリーがキチンと機能してくれなければ、クルマは走ることができない。エンジンを始動させるにはセルスターターが大電流の供給を受けて、エンジンを強く回転させる必要がある。この時のためにバッテリーは存在し、走行中は次の始動に備えてオルタネータからの充電を受けて電力を回復させる一方で、電装品へと供給する電力の電圧を安定化させるバッファーとして役立っている。 実は鉛酸バッテリーはクルマより歴史があり、クルマの黎明期にはガソリン車よりもEVの方が重宝されたという事実もある。ただし航続距離が短くては富裕層のおもちゃにもならないので、バッ