ヤスデ(馬陸)は、多足亜門ヤスデ綱(学名:Diplopoda)に属する節足動物の総称。細く、短い多数の歩脚がある。ムカデと似るが、生殖口の位置や発生の様式、体節あたりの歩脚の数など様々な点で異なる。ムカデが肉食性であるのに対し、ヤスデは腐植食性で毒のある顎を持たない[2]。英名のMillipedeはラテン語の千(milli)脚(ped)に由来する。現存する陸上生活史を持つ節足動物では最も早く陸上に進出している。 形態[編集] アマビコヤスデ属の1種。後方の節から1節に2対ずつ足が出ているのが分かる(広島県・厳島にて)。 体は数十個の節に分かれている。脚は最初の胴節には無く、2-4胴節には1節に1対ずつ、それより後ろの胴節は1節に2対ずつある。そのため、倍脚類とも言われる。また、頭には8節からなる1対の小さい触角があり、目は種類により(分類とはあまり関連無く)有無や数がまちまちである。 一部