自民党の教育再生実行本部高等教育部会が出した提言が、どのような考えに基づいて作られたものかを知るためには、貴重なインタビューだと思います。そして、こうした提言から政策が作られていく。 言いたいことは幾つもありますが、一つだけ。教員には研究と教育、そして大学管理運営の3つの役割があります。この20年間で大きく変化したのが、そのウェイトです。大学管理運営業務が圧倒的に増加し、研究、教育にかけられる時間が減少しています。FD委員会、危機管理委員会、IR委員会、自己点検評価委員会など委員会の数が増え、入試の多様化により入試業務も増え、認証評価においては評価をするにもされるにも莫大な時間が取られています。一方で教員数は抑えられ、国立では任期付教員が増加。継続した取り組みを行うにも任期があるためノウハウが蓄積されにくいなど、いわゆる事務作業に取られる時間は非常に増えています。 率直に感じるのは、世界ラ