日立がチャレンジする「自動運転トラクター」は、日本の農業を救えるか?:農業IT×ロボット(2/2 ページ) 日本や東南アジアでも生きる「自動運転技術」 こうした自動運転トラクターは、将来的には東南アジアや日本への展開も検討しているという。日本の農地は狭くて複雑な形をしたものもあるため、完全自動化は難しいものの、運転の支援ならばできると菅原氏は話す。 「日本の農業従事者は65歳以上の方が多く、トラクターの誤操作で事故を起こしてしまうケースもあると聞きます。農地の位置情報をあらかじめデータとしてインプットしておくことで、農地の端まで進んだら自動的に止まるといった操作ができるようになります。これで危ない目に遭うリスクを減らせるのです」 日本と同様、東南アジアも農地が狭いなどの成約が多いため、自動運転技術を生かせる見込みがある。詳細な地図データがあれば、楽に導入できるといい、社会インフラ事業へ注力