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ブックマーク / saebou.hatenablog.com (17)

  • 科学者の見る小さな世界と科学の大きな影響~『オッペンハイマー』(試写、ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    クリストファー・ノーラン監督の新作『オッペンハイマー』を見てきた。 www.youtube.com 物理学者で原爆開発の立役者のひとりであるJ・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)の伝記映画だが、全人生はカバーしていない。オッペンハイマーが若手研究者として頭角を現し始めたくらいから始まり、ルイス・ストローズ(ロバート・ダウニー・Jr.)が商務長官就任を却下されるところまでで終わる。この終わりはいったいオッペンハイマーの人生にどういう関係が…と思うかもしれないのだが、実際に見ると極めてきれいに着地している(ここも面白いのだが、あんまりネタバレすると良くないのでこのレビューでは割愛する)。 まず、序盤でけっこういやな気持ちになることを覚悟したほうがいい…というか、オッペンハイマーがロスアラモスにマンハッタン計画のための科学者村を作り、原爆の実験を成功させるまでが、まるでむちゃくちゃ

    科学者の見る小さな世界と科学の大きな影響~『オッペンハイマー』(試写、ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • eスポーツのことがよくわからなくても楽しい映画~『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』(試写、ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』を試写で見た。 www.youtube.com 舞台は徳島の高専である。ケガでバスケットボールを諦めた達郎(鈴鹿央士)は『ロケットリーグ』というゲームの達人で、3人でチームを作って出場するeスポーツ大会への出場を計画する。張り紙に反応した翔太(奥平大兼)と、達朗が無理矢理リクルートした亘(小倉史也)でなんとかチームを編成する。全くの初心者の翔太と、やる気ゼロの亘を従え、チームは前途多難だが… 私は基的に自分がよく知らないスポーツなどをわかりやすく見せてくれる映画が好きなのだが(全然モータースポーツのことを知らないのだが『ラッシュ/プライドと友情』が大好きだ)、これは『ロケットリーグ』というゲームのことを全く聞いたことがなくてもよくわかるように作ってあり、その点では非常に気に入った。また、登場する高専生のうち、達郎と翔太は家庭に問題を抱え

    eスポーツのことがよくわからなくても楽しい映画~『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』(試写、ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • ある種のハグスプロイテーション映画~『ボーはおそれている』(試写) - Commentarius Saevus

    アリ・アスター監督の新作『ボーはおそれている』を試写で見た。 www.youtube.com ボー(ホアキン・フェニックス)は母モナ(パティ・ルポーン)のところに帰省するつもりだったが、寝坊した上に自宅の鍵を盗まれて飛行機に乗れなくなる。その後受け取った母が異常死したという知らせに動転したボーは、いろいろあって事故にあってしまう。大けがをしたボーは医者一家の家で目覚めるが… 全体的にこれまでのアリ・アスター映画とは大きく異なり、ジャンル映画ではない…というか、精神分析みたいないかにもアートハウスっぽい映画である。何に似ているかというと、どっちかというとホラー映画よりはフェリーニの『8 1/2』みたいな、個人的体験をシュールに再構成して換骨奪胎した作品に似ている。笑えるところはけっこうあるし、ホアキン・フェニックスの演技は良いのだが、とにかく長いし、要らないところがけっこうある映画だと思った

    ある種のハグスプロイテーション映画~『ボーはおそれている』(試写) - Commentarius Saevus
  • 同僚のおばちゃんをいじめることはなぜナチスに加担することと共通点があるのか〜『ハンナ・アーレント』 - Commentarius Saevus

    シネマカリテでようやく『ハンナ・アーレント』を見てきた。最初のうちは大混雑だったそうだが今はそうでもなくゆっくり楽しむことができたのだが、とにかくむちゃくちゃ良い映画である。哲学論争なんてなかなか映画化しにくい題材だと思うが、演出も演技も映像もよくできていて、先週見た『ゼロ・グラビティ』なんかより十倍はフェミニスト的でかつ面白い。 ストーリーのほうは哲学者アーレントがアメリカに渡り、『イェルサレムのアイヒマン』を書いた時期に焦点をあてたもの。アーレントがナチスに加担した師ハイデッガーや抑留の暗い記憶に悩まされつつもこの有名な著作を仕上げ、これによってユダヤ人コミュニティをも含むいろいろな人々からいじめや中傷を受けるのに果敢に応戦する、というものである。今からすると『イェルサレムのアイヒマン』における「悪の凡庸さ」(ホロコーストみたいな悪辣な迫害や殺戮というのはモンスターとかソシオパスみたい

    同僚のおばちゃんをいじめることはなぜナチスに加担することと共通点があるのか〜『ハンナ・アーレント』 - Commentarius Saevus
  • 『アフター6ジャンクション』プレコード映画特集で言及した映画一覧 - Commentarius Saevus

    昨日出演した『アフター6ジャンクション』のプレコード映画特集で言及した映画を一覧にしました。 〇ホラー 『魔人ドラキュラ』(Dracula, 1931) 『フランケンシュタイン』(Frankenstein, 1931) 『ミイラ再生』(The Mummy, 1932、これは言及し忘れたかも?) 『魔の家』(The Old Dark House, 1932)→元祖お屋敷ホラーのひとつ、『ロッキー・ホラー・ショー』の元ネタ、おそらく『悪魔のいけにえ』系のホラーの原型 『猟奇島』(The Most Dangerous Game, 1932、RKO) 『恐怖城』(White Zombie, 1932、ユナイテッド・アーティスツ) 『殺しの占星術』(Thirteen Women, 1932) 『獣人島』(Island of Lost Souls, 1932、パラマウント) 『透明人間』(The

    『アフター6ジャンクション』プレコード映画特集で言及した映画一覧 - Commentarius Saevus
  • 老年、ロマンス、サスペンス~『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』(試写、ネタバレ) - Commentarius Saevus

    『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』を試写で見た。 www.youtube.com モンペリエのアパートのすぐ向かい合った部屋で暮らしているニナ(バルバラ・スコヴァ)とマドレーヌ(マルティーヌ・シュヴァリエ)は、傍目から見ると親友同士だが、実は長年の恋人で、一緒に晩年のひとときをイタリアで暮らす計画を立てていた。ところがマドレーヌはこのことを家族に打ち明けておらず、そのことでニナとマドレーヌはケンカになってしまう。そのすぐ後にマドレーヌは発作を起こして介護が必要な状態になるが、2人の関係がこれまで秘密にされていたため、ニナはおおっぴらに恋人の看護もすることができず… 老年期に達したクローゼットなレズビアンのロマンスを描いた作品なのだが、どっちかというとロマンスものというよりはサスペンスっぽい作品である。いつニナとマドレーヌのことが家族にわかるのかとか、マドレーヌの介護人のことはどうなるのかとか

    老年、ロマンス、サスペンス~『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』(試写、ネタバレ) - Commentarius Saevus
  • とんでもなく深刻な悲劇~新国立劇場『トゥーランドット』(配信) - Commentarius Saevus

    新国立劇場の配信『トゥーランドット』を見た。アレックス・オリエ演出のものである。この演目は初めて見た。 www.nntt.jac.go.jp 舞台は中国…なのだが、セットデザインは斜めに配置した階段をたくさん使ったモダンなもので、社会主義下の東欧とか、『メトロポリス』なんかに出てくるようなちょっとレトロな近未来を思わせるようなものである。衣類については、貴人たちはちょっとだけ中国風な白い衣装を着ているのだが、女性陣は修道女がかぶるみたいな大きな頭巾をかぶっているし、カラフ王子(テオドール・イリンカイ)はロシアあたりの寒い地方から着たような厚着だ。このへんのオリエンタリズムを排した美術はいいと思う。 全体的にとても重い演出だが、ピン、ポン、パンが出てくるところなどでは笑いもあるし、歌も安定感があって、大変面白かった。来は冷たいトゥーランドットが求婚者たちに難しい謎かけをし、答えられないと処

    とんでもなく深刻な悲劇~新国立劇場『トゥーランドット』(配信) - Commentarius Saevus
  • 複雑な子ども時代を複雑なままに~『トムボーイ』 - Commentarius Saevus

    『燃ゆる女の肖像』を撮ったセリーヌ・シアマ監督の『トムボーイ』を見た。2011年に作られたということで、ちょっと前の映画の商業公開である。 www.youtube.com 夏休み中に妊娠中の母、父、小さな妹と一緒に郊外の集合住宅に引っ越してきたロール(ゾエ・エラン)の物語である。ロールは家族からは女の子として扱われているのだが、引っ越し先ではミカエルと名乗り、男の子として地元の子どもたちのコミュニティに入り、妹ジャンヌ(マローン・レヴァナ)にもお兄ちゃんだということにしてもらう。集合住宅で一番、人気のある女の子であるリザ(ジャンヌ・ディソン)と親しくなり、ガールフレンドもできたミカエルだが、やがて自宅では女の子だということがみんなにバレてしまう。 ロール/ミカエルのアイデンティティがけっこうミステリアスかつ複雑で、それをそのまんま提示しているというのがこの映画の面白いところだと思う。トラン

    複雑な子ども時代を複雑なままに~『トムボーイ』 - Commentarius Saevus
  • 日本語タイトルが最低だが、内容は良い~『どん底作家の人生に幸あれ!』 - Commentarius Saevus

    アーマンド・イアヌッチ監督の『どん底作家の人生に幸あれ!』を見てきた。愕然とするレベルのダサい日語タイトルだが、ディケンズの『デイヴィッド・コパーフィールド』の映画化である。主人公のデイヴィッド・コパーフィールド(デーヴ・パテール)の波乱の人生を描いたもので、継父に虐待される子供時代からおばのベッツィー(ティルダ・スウィントン)に引き取られてミドルクラスの青年になった後、破産してまた一難、最後は作家として成功するまでを描いている。 www.youtube.com 主人公のデイヴィッドを南アジア系のパテール、ガールフレンドのアグネスはナイジェリア系のロサリンド・イレアザル、アグネスのお父さんであるウィックフィールドは香港系のベネディクト・ウォンといったようにいろんな人種の役者をキャスティングしているのだが、全く違和感はない。全体がデイヴィッドの自作朗読ショーだという枠があるので、雰囲気が舞

    日本語タイトルが最低だが、内容は良い~『どん底作家の人生に幸あれ!』 - Commentarius Saevus
    movesinthefield
    movesinthefield 2021/01/28
    面白そう見たい。
  • 佐藤由美子さんの「日本語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」について - Commentarius Saevus

    ここ数日よく読まれているらしい、佐藤由美子さんの「日語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」というエントリを読みました。こちらは月末の学会で発表するための準備のようなものだということです。 yumikosato.com こちらについて、日語版ウィキペディアに歴史修正主義がはびこっているとか、間違いだらけだということについては私もとくに異論はないのですが(間違いだらけで信用できないということは私もメディアに出るたびに言っているし、できるところは対処してます)、いくつかけっこう大きな事実誤認や、ウィキペディアの手続きに関する理解不足と思われるところがあります。ブログのコメント欄に書いて指摘したのですが、スパムフィルタか何かに引っかかったのか反映されていません。学会で発表するということであればウィキペディアじたいの仕組みについて誤解があるままだとあまり良くないだろうと思うの

    佐藤由美子さんの「日本語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」について - Commentarius Saevus
  • 「運命の男」とハードボイルドヒロインの誕生~『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を見た。言わずと知れたルイーザ・メイ・オルコットの有名作の映画化なのだが、まあセンスのない日語タイトルがついている。グレタ・ガーウィグ監督作である。 www.youtube.com お話は『若草物語』に忠実でありつつ、かなり変えている…というか、みんなが疑問に思いがちなジョー(サーシャ・ローナン)の結婚について、メタフィクション的なものすごくひねったオープンなエンディングを用意している。さらに時系列を乱した編集になっており、最初はなんか「え、もうローリーふられた後なの!?」みたいなところから始まってちょっと面らったのだが、だんだん少女時代と現在の似たような体験が併置され、それがジョーの頭の中で物語になっていくプロセスを示すためにこういう構造になっていることがわかってくる。これは脚色としては大変凝ったうまいやり方で、古典の再構成としてはお

    「運命の男」とハードボイルドヒロインの誕生~『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    movesinthefield
    movesinthefield 2020/06/27
    「女性映画」なのにティモシー・シャラメが一番美しくていいの、と思ったのけどいいのね。
  • 心にマギーを抱えた女~『スキャンダル』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『スキャンダル』を見てきた。実際にFOXニュースで起こったセクシュアルハラスメント告発事件を題材にした作品である。 www.youtube.com FOXニュースのCEOであるロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)はから性的嫌がらせを受け続けていたキャスターのグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)は、クビを機に反撃に転じ、集めておいた証拠を用いてロジャーを訴えることにする。トップキャスターであるメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)はかつてロジャーからセクハラを受けたことがあり、ロジャー告発を助けるかどうか悩む。一方、新入社員のケイラ・ポスピシル(マーゴ・ロビー)はロジャーのセクハラのターゲットになり、悩んでいたが… 実話ベースで、複数名の証言をもとに作られたケイラは架空だが、グレッチェンやメーガンは現役の報道人で、かなり実際の人物に似せており、とくにセロン演じるメーガンは実際

    心にマギーを抱えた女~『スキャンダル』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • 献血ポスター問題について - Commentarius Saevus

    ここ3週間近く議論が続いている『宇崎ちゃんは遊びたい!』献血ポスターについて、このようなtogetterまとめが投稿されました。 togetter.com これは吉峯耕平弁護士が私と行った議論をまとめたセルフまとめです。セルフまとめで相手の議論について「saebou先生の反倫理的な「すごく高い倫理」」などという中立性に欠けるタイトルをつけるのはどうかと思いますが、あまりにも偏ったまとめであること、またこの話が始まって以来、全く私がしている話を見ずにデマに近い内容を流してくるツイッターアカウントや嫌がらせをしてくるツイッターアカウントが後を絶たないため、自分の意見をまとめてここに書いておこうと思います。 1. どうして私が献血にこだわっているのか 2.理念をどう広告に出すか 3. 作品の倫理的側面について議論するのは法律でも、規制でもない 4. 広告は他の芸術と違う 5. オタク文化だけ攻撃

    献血ポスター問題について - Commentarius Saevus
  • スラットウォークロンドン〜女性に対する暴力に反対し、性犯罪の被害者の人権擁護を訴えるデモ - Commentarius Saevus

    スラットウォークロンドンに参加してきた。 スラットウォークはカナダで始まった性暴力に反対する活動で、Slutは売女とかいうような意味である。既にウィキの項目もできているが、トロントの大学で警察官が「女性は被害にあわないようslutのような格好はしないほうがいい」と言ったことがきっかけで始まった。露出度の高い服装をしているのがレイプの原因であるとかいうようなバカ話を打ち破り、性犯罪の被害者の落ち度を責める風潮を批判し被害者の人権の擁護を訴えるため、女性たちがキメキメの格好で行進するというものである(「露出度の高い服装をしているのがレイプの原因」というのは二重におかしい。どんな格好をしていようと暴力を受けていいという話には絶対ならないし、その上服装と性犯罪の被害にはほとんど関係がないことが各種統計で明らかになっているからである)。 ということでスラットウォークではキメキメの格好で行進する人もた

    スラットウォークロンドン〜女性に対する暴力に反対し、性犯罪の被害者の人権擁護を訴えるデモ - Commentarius Saevus
  • 受動的な創られたヴィラン~『ジョーカー』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『ジョーカー』を見てきた。『バットマン』の悪役であるジョーカーがどうやってジョーカーになったのかを描いた作品…というのは建前で、ほとんど別の映画である。 wwws.warnerbros.co.jp ゴッサムシティに住むアーサー(ホアキン・フェニックス)はピエロの仕事をしながら母ペニー(フランセス・コンロイ)の介護をしている。アーサーは突然笑い出してしまうおそらくトゥレット症と思われる症状を抱え、精神的にも不安定でカウンセリングと投薬を受けているが、それでも憧れの仕事であるスタンダップコメディアンを目指して頑張っていた。しかしながらゴッサムシティが荒廃するとともにアーサーの人生はどんどん下り坂になる。ピエロの仕事の最中に悪ガキどもに襲われ、仕事はクビになるし、市当局が福祉を打ち切ったせいでカウンセリングも投薬も受けられなくなる。度重なる不幸のため限界になったアーサーをどんどん狂気が蝕んでいく

    受動的な創られたヴィラン~『ジョーカー』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    movesinthefield
    movesinthefield 2019/10/10
    ダニエル・ブレイクは父的役割をシングルマザー家族に果たすけど、アーサーはずっと父を求めてる。からの父殺し、って図式的過ぎるなあと思ったけどアメリカって相変わらず「父」が重要なのね。
  • 『アフター6ジャンクション』の「英語圏のボーイズ・ラブ、【スラッシュ・カルチャー】入門」補足(文献情報など) - Commentarius Saevus

    昨日の『アフター6ジャンクション』で「英語圏のボーイズ・ラブ、【スラッシュ・カルチャー】入門」を聞いて下さった皆様、ありがとうございました。昔から聞いていた宇多丸さんの番組に出られるなんて、当に光栄でした(しかも『アフター6ジャンクション』に出るよと告知しただけで学生からいまだかつてない尊敬を受けることができてビックリしました)。ちょっと緊張してアカデミック度が減少しただのファンガールになってしまった上、早口(いつもは授業であの調子で90分しゃべってます)だわ父が暴走するわでしたが、宇多丸さん、日比さん、古川さんに助けていただいて楽しく話すことができました。トークはここから聞けます。 それで、いつもはスライドを作って話すので固有名詞などは文字で示すのですが、ラジオだとそれができないのにいつもの調子でやってしまったので、文献などの補足情報をいくつか文字で出そうと思います。詳しくは下のwez

    『アフター6ジャンクション』の「英語圏のボーイズ・ラブ、【スラッシュ・カルチャー】入門」補足(文献情報など) - Commentarius Saevus
  • 女王を称えてるだけ~『ボヘミアン・ラプソディ』における、クイーンの外に広がる闇 - Commentarius Saevus

    『ボヘミアン・ラプソディ』を見てきた。言わずと知れたクイーンの伝記映画である。 www.youtube.com 主人公であるザンジバル生まれのパールスィー家庭の息子フレディ(ラミ・マレック)がギターのブライアン(グウィリム・リー)とドラムのロジャー(ベン・ハーディ)のバンドに入り、ベースのジョン(ジョゼフ・マゼロ)も加入して大成功するが、やがてフレディは自分がゲイ(あるいはバイセクシュアル)だということを自覚しはじめ、恋人のメアリー(ルーシー・ボイントン)とも以前ほどうまくいかなくなってきたり、バンドとも亀裂が生じていろいろなトラブルを経験し、やがてエイズになったことがわかるが、ライヴエイドで奇跡の復活を…という話である。 とりあえず私のクイーンに対する思い入れが相当偏っているからかもしれないと思うのだが(初めて自分のお金で買ったシングル盤はフレディ追悼盤「ボヘミアン・ラプソディ」だった)

    女王を称えてるだけ~『ボヘミアン・ラプソディ』における、クイーンの外に広がる闇 - Commentarius Saevus
    movesinthefield
    movesinthefield 2018/11/18
    このエントリに乗っかるけど、とある場面で蝶々夫人「ある晴れた日に」がかかるのはさすがにベタすぎない?と思った。/ ただ別の場面、窓ごしの電話シーンでかかるアリアが判らないです誰か教えてください。
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