1日に死去した漫画家鳥山明さんは、集英社「週刊少年ジャンプ」に「Dr.スランプ」で連載デビューし、世界的な人気漫画となった「ドランゴンボール」でジャンプの絶頂期を支えました。鳥山さんの才能を見出し、作品を世に送り出したジャンプの元編集者、鳥嶋和彦さんの2017年のインタビューを再掲します。後半では、紙面には収まりきらなかったエピソードもあったインタビューを一問一答形式で紹介します。(記事は2017年10月1日東京新聞朝刊掲載、年齢・肩書はいずれも当時)
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#1 「人生で初めて本気で『死ぬかもしれない』と思うと涙がこぼれました」 事故を受けて2日から閉鎖されていた羽田空港のC滑走路も、7日に516便の撤去作業が終了し、格納庫にて警視庁による検査作業が開始した。そして8日にはC滑走路の運用が再開。JALによれば516便が全損したことによる損害は約150億円に上る見込みだという。 そんななかで、乗客379人は脱出したものの、貨物室に預けられていたペット2匹の救出は叶わなかったことで、タレントや女優などの著名人らによるペット論争にも発展した。 1月4日、集英社オンラインのもとに「先日の516便に搭乗していました東京大学に通う吉沢明子(仮名)という者です(略)。私が見た乗客や乗務員の方々の素晴らしい姿をぜひとも知っていただきたいと思い連絡しました」といった内容のメールが届いた。 すぐさま取材依頼をすると「今は札幌の実家に帰省している」と吉沢さん。2日
『ドラゴンクエストウォーク』柴プロデューサーへの特別インタビュー。4周年の節目とリアルイベント開催に馳せる思いとは? 宝の地図生成の秘密も明らかに 文 電撃オンライン 公開日時 2023年11月01日(水) 18:00 最終更新 2023年11月01日(水) 18:19 この大盛況のイベントの最中に、電撃オンラインスタッフが『ドラゴンクエストウォーク』のプロデューサーを務める柴貴正氏への直撃インタビューを実施。2回目の大規模イベントとなる“ドラゴンクエスト ウォーキング Vol.2 EAST”にまつわる秘話や、4周年の節目を迎えた『ドラゴンクエストウォーク』の今後について、大いに語ってもらいました。 なお、インタビューはドラゴンクエスト ウォーキング Vol.2 EAST”の初日となる10月19日に実施しています。 ドラゴンクエストウォーキングについて ――無事に開催を迎えられた今のお気持
みなさまにとって、「RPGの原体験」はどこにあるだろうか。 『ポケットモンスター』シリーズからRPGに触れた人、『ファイナルファンタジー』シリーズから触れた人、『テイルズ』から、『ペルソナ』から、『原神』から……。 きっと、「思い出のRPG」は人の数だけあるのだろう。 そして、そんな「思い出のRPG」に、『ドラゴンクエスト』を挙げる人は多いのではないだろうか? スクウェア・エニックス公式サイトより 『ドラゴンクエスト』……まさしく日本のRPGにおける特異点ともいえるタイトルにして、多くの方の「RPGの原体験」として刻み込まれているタイトル。そして、『ドラゴンクエスト』の生みの親でもある堀井雄二氏は、いくつかの作品から影響を受けてこの『ドラゴンクエスト』を作ったとされている。 そのひとつが、『ウィザードリィ』。1981年に発売された3DダンジョンRPGである今作は、後世の『ドラゴンクエスト』
満席の映画館で『千と千尋の神隠し』を 立ち見した「原体験」 鮮烈な初連載を飾った『ファイアパンチ』、傑作読み切り『ルックバック』『さよなら絵梨』、そして現在は「少年ジャンプ+」にて『チェンソーマン』第二部が絶賛連載中の鬼才・藤本タツキ。藤本と言えば、SNS上等でたびたび言及される「映画愛」が印象的だ。中でも、スタジオジブリ作品には特に思い入れがあるようで、藤本ファンの間では有名な話になっている。 そこで本インタビューでは、『スタジオジブリ物語』(鈴木敏夫・責任編集)の刊行を記念して、はじめてまとまった形で「ジブリ」について、1時間ぶっ通しで語ってもらった。満席の映画館で『千と千尋の神隠し』を立ち見した「原体験」の個人史から始まり、『もののけ姫』の分析や宮﨑駿監督への想い、そして自身の創作術まで、藤本タツキのエッセンスが垣間見えるインタビューを一万字の大ボリュームでお届けする。 満席の映画館
7月1日、新たなSNS「タイッツー」が誕生。それからわずか1週間程度で、登録者数が10万人を突破するにぎわいを見せています。全ユーザーがタイツのアイコンをかぶり、好きなことを投稿するゆる~い世界。 誰も彼もが平等にタイツのアイコンで活動する「タイッツー」 タイッツーはエンジニアのhoku(@hoku_unagi)さんが、個人で開発し運営しているSNS。スタイルはツイッターとよく似ており、ユーザーは「タイーツ」と呼ばれる140文字以内(半角は280文字)の短文を投稿したり、他のユーザーの投稿を「いいね」したり、「リタイーツ」してフォロワーに紹介したりできます。 サイト上部にある丸いアイコンを押すと、各ユーザーのタイーツが並ぶ「パブリックタイムライン」が表示。みなさん思い思いのことをつぶやいていて、雰囲気が初期のTwitterみたい ただ、hokuさんは1日で開発したとのことで、現状ではリプラ
第128回文學界新人賞 受賞作品「ハンチバック」 親が遺したグループホームで裕福に暮らす重度障害者の井沢釈華。Webライター・Buddhaとして風俗体験記を書いては、その収益を恵まれない家庭へ寄付し、Twitterの裏垢では「普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢」と吐きだす。ある日、ヘルパーの田中に裏垢を特定された釈華は、1億5500万円で彼との性交によって妊娠する契約を結ぶ――。 療養生活という名の引きこもり 取材は市川さんが両親と暮らす自宅で行われた。お母さんに案内された部屋で、市川さんと目が合った瞬間、その射貫くような眼差しに気圧された。市川さんは筋疾患先天性ミオパチーという難病により、人工呼吸器を使用しているため、発話に大変な体力を使い、リスクもある。そのため取材も、あらかじめメールで回答をもらい、補足のみ、最小限お話いただく形をとった。 目力の強さはそれが市川さ
TOPインタビュー【Misskey開発者syuilo氏】「楽しんでほしい」ピュアな思いがMisskeyを生んだ。異様な熱狂を放つSNSの今までとこれから 【Misskey開発者syuilo氏】「楽しんでほしい」ピュアな思いがMisskeyを生んだ。異様な熱狂を放つSNSの今までとこれから 2023年7月10日 2023年、Twitterからの移行先として一躍話題となった分散型マイクロブログプラットフォームサービス「Misskey」。その特徴は、楽しみ方の自由度の高さとユーザーの熱狂にあります。なかでも最大のユーザー数を誇るサーバー「Misskey.io」は登録者25万人以上(2023年7月9日時点)を抱えており、日々新しいネットミームが生まれるなど早くもひとつの文化を確立しています。 独特なユーザーが集まり異様な熱狂を巻き起こしているMisskeyとは何なのか? 開発者は何をつくりたくて、
PR コロナ禍での在宅勤務の広がりなどから、近頃注目を集めているのがウォーキング。特別な道具も必要なく、空いた時間に気軽にできる運動として、生活に取り入れている人が世代や性別を問わず増加中です。 そんなウォーキングを、もっと快適にしてくれるのが「ウォーキングシューズ」。ランニングにはランニングシューズが、登山には登山靴が向いているように、ウォーキングシューズは「歩く」という動作をよく研究して設計されています。 こちらは、ニューバランスが2022年9月に発売した「UA900」というウォーキングシューズ。かかとやつま先といった摩耗しやすい部分がしっかり補強されているのはもちろん、柔らかくも弾力性のあるソールが着地の衝撃を吸収してくれるので、履いたときの歩きやすさや疲れ方が段違いです。タウンユースにも違和感のないシンプルなデザインとカラーで、お値段も税込9900円と高すぎず、日常生活の中にすぐ取
小学校5年生から卒業までに1000万円を稼いだ ――いつから株取引を始めたのですか。 はる 小5の時に父に100万円をもらって株式投資をはじめました。小学校卒業までに1000万円は稼ぎましたね。今年4月に「小学生投資家」から「中学生投資家」になったばかりで、今は有名私立中学の1年生です。成績は学年で上位5位以内をキープしています。 コロナの状況次第ですが、高校卒業までにはアメリカに1年間留学をする予定で、将来はUCLA(カリフォルニア大学LA校)かMIT(マサチューセッツ工科大学)に行きたいと思っています。日本なら…まぁ京大か東大ですかね。金融と経営を学ぼうと考えています。 中学生投資家のはるさん 本人提供 小学校では生徒会長も務めた ――学校生活と株取引をどう両立させているのでしょうか。 はる 小学校の時はスマホを使って授業中も頻繁に取引していました。スマホの持ち込みは不可でしたが、教室
なお、本インタビューは“ニコニコ超会議2017”直前に行われたものなので、まずはサービスの説明から話をうかがっている。春田氏からは「新サービスについて話す」ということ以外、何も知らされずにインタビューに赴いたので、話を聞いた瞬間の困惑ぶりにも注目してほしい。 ※ 『グランブルーファンタジー』の春田康一氏がこれから目指すものとは?――新会社設立直後の直撃インタビュー ――今回は、ニコニコ超会議で発表されたLogicLinksの新サービスについてのお話を聞くインタビューなのですが、このインタビューはニコニコ超会議の前に行っていますので、我々も何も情報がないですから(笑)、まず何をするのか、というところからうかがえればと思います。 春田 LogicLinks起ち上げのころから、ずっと話したくてウズウズしていました(笑)。LogicLinksという会社では、現在、“データ分析事業”と、“開発サポー
『鬼滅の刃』が今、空前のブームを呼んでいる。 シリーズ累計発行部数は、4000万部(電子版含む、2020年2月4日時点)を突破。2019年の大晦日には、歌手のLiSAがアニメ版のオープニングテーマである『紅蓮華』をひっさげ、第70回紅白歌合戦に出場。今年は劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の公開が控えており、その人気はもはや社会現象だ。 しかし、連載開始に至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。いかにして『鬼滅の刃』は生まれたのか。 誕生ヒストリーを明かしてくれたのは、著者の吾峠呼世晴氏と二人三脚で走り続けた『鬼滅の刃』初代担当編集・片山達彦だ。『ブラッククローバー』『呪術廻戦』など「週刊少年ジャンプ」(以降、『ジャンプ』)の人気タイトルを担当してきた片山だけが知る“舞台裏”とは? 『鬼滅の刃』の骨肉となったであろう『ジョジョの奇妙な冒険』『HUNTER×HUNTER』『銀魂』『僕のヒーローア
タイピング早打ち日本一のmiriさんに、「疲れにくいキーボード」を教えていただきました。miriさんによれば、いいキーボードを使えば疲れないし、1万円を超えるキーボードを選ぶと明確に感動を味わえるそうです。 こんにちは。斎藤充博です。僕の仕事は「ライター」。ほぼ毎日パソコンに向かって延々とタイピングをしています。 愚痴っぽくなりますが、自宅でパソコンと長時間向き合うのって普通に疲れませんか? 手や指も疲れるし、さらに肩や首くらいにまで疲れが来ている気がします。 この悩みについて、ある人に相談することを思いつきました。 タイピングの早打ちなんて興味なかったけど、日本一決定戦がめちゃすごかったから解説させてくれませんか? より(写真提供:ファミ通.com) それは「タイピングの女王」と言われているmiriさんです 世の中にはパソコンのタイピングの速度を競っている人たちがいて、キーボードのメーカ
皆様、お久しぶりです。 少年ジャンプ+の林士平です。 本ブログは、プロの漫画家を目指す方々に役立つであろう記事を編集部員で持ち回りで、書いております。 僕がこのブログで、過去に書いた記事は以下の2本です。 ↓ ◯【第41回】漫画編集者が伝える、新人作家への最初の課題 ◯【第48回】漫画家と担当編集者の出会いの全7パターン詳細説明と、良い点・悪い点 新人作家さんに一番最初に伝える課題と、担当になるきっかけ・出会い方を書きました。 出会って打合せを始めますと、必ずやること、言うことは特にないです。 各作家によって、何を伸ばすべきか、どういう考え方を持つべきか、は違います。 描きたいもの、描けるもの等、作家さんと担当編集で、コミュニケーションをしながら、人によって伝えること、アドバイス、考えてもらう題材等は、変えています。 なので、自分へのアドバイスが欲しい方は、まずご自身が描かれた最新作の持ち
1990年に発行された『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』は絶大な人気を誇り、「月刊少年ガンガン」刊行にもつながりました。『ドラクエ4コマ』黎明期を支えた人気作家・石田和明先生に、当時の思い出を聞きました。 人気RPG『ドラゴンクエスト』を題材とし、複数の漫画家による4コママンガを収録した『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場(以下、ドラクエ4コマ)』は、1990年4月にエニックス(現:スクウェア・エニックス)から第1巻が発行されました。その人気から『ドラクエ4コマ』はシリーズ化され、「月刊少年ガンガン」刊行にもつながります。 のちに『ドラゴンクエスト』だけでなく、さまざまなゲームの『4コママンガ劇場』が発行されました。「アンソロジーコミック」の先駆けともなった『ドラクエ4コマ』の黎明期を支えた作家陣のひとり、石田和明先生に当時の思い出を聞きました。 ーー石田先生が『ドラクエ4コマ』の第1巻に
「インターネットやSNSの時代に、どういった作品を描けばいいのか分からない」 しばしば漫画家さんがこぼす悩みです。スマホがあればYouTubeでいつでも映像コンテンツを観れるし、ソーシャルゲームで暇つぶしもできる。あらゆる形式のコンテンツが溢れ返り、可処分時間の奪い合いが繰り広げられるなか、「人気に火がつくマンガの条件やパターンにも変化が訪れているのではないか」と、作り手も頭を悩ませているのです。 しかし、「次にくるマンガ大賞 2019」Webマンガ部門第1位を獲得した『SPY×FAMILY』(遠藤達哉著)や、同じくコミックス部門第2位を獲得した『チェンソーマン』(藤本タツキ著)などを手がける『少年ジャンプ+』編集者の林士平さんは、「『面白い作品を描けば読んでもらえる』という原理原則は変わらない」と話します。 今回のインタビューでは、インターネットで話題になるヒット作品を数多く生み続けてい
BBCの生放送中に子供が「乱入」して時の人となった釜山大学のロバート・ケリー准教授が、WSJのインタビューで当時の様子を振り返る(英語音声のみ)Photo: Miho Inada/The Wall Street Journal
1998年の発売以来、医療・介護の現場から家庭まで幅広く利用されている、龍角散の服薬補助ゼリー。薬を飲みやすくするために開発されたゼリー状のオブラートで、世界35カ国1地域で特許も取得している。福居篤子執行役員が生みの親。一連の開発で多くの賞を受賞する一方、左遷も経験している。逆風にへこたれず、それを力に変えた彼女の実力を見込んで役員へ引き上げたのは、現社長の藤井隆太氏。服薬補助ゼリーシリーズ開発の軌跡を通じ、一時は倒産の危機に瀕した老舗企業を、2人のリーダーはどう蘇らせたのか。証言を基に振り返った(次回「『独裁』は悪いですか 龍角散を再生した音大卒社長」参照)。 ◇ ◇ ◇ 臨床薬剤師としての病院勤務が原点「製薬会社はどうしてこんな飲みにくい薬を作るのだろう?」。龍角散執行役員の福居篤子氏は臨床薬剤師として病院に勤務していた頃、よくそんなことを思っていたという。 薬が嫌だ、飲みたくな
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