ロシア連邦の構成国の一つ、チェチェン共和国におけるLGBTQ(性的少数者)迫害を被害者の側からとらえたドキュメンタリー映画「チェチェンへようこそ-ゲイの粛清-」が2月26日~3月11日まで、元町映画館(神戸市中央区元町通4)で上映されている。この国から決死の覚悟で逃れようとする男女と、救出に奔走する活動家グループを追った。 ゲイやトランスジェンダーの存在を認めようとしないチェチェンでは、LGBTQの人々は当局によって、あるいは家族によって拘束され、拷問、殺害も多発している。恐怖に怯え、息を潜めて暮らしている彼ら彼女らを、活動家たちはモスクワの隠れ家にかくまうが、なお追っ手が迫り、カナダなど海外へ脱出させるため秘密裏に動く。 映画では「ロシアLGBTネットワーク」などの支援組織の活動に密着、活動の様子をゲリラ撮影した。当事者の安全のため最新技術を駆使して顔の画像に加工を施し、匿名性を守ったう