https://kaigionrails.org/2023/talks/kubo/
はじめに Railsのポリモーフィック(polymorphic、多態性)関連について、実装方法を説明している記事は見かけるのですが、実際これがどんなものでどんな時に便利なのかを説明している記事があまりなく、よくわからないで使っている人もいるようなので本記事を書きました。 実装方法そのものについては詳細には説明しませんので、Railsのポリモーフィック関連をどう書くのかを知らない方はまずは公式ドキュメントを読んでいただけると理解が早いかと思います。 ボリュームは少ないので、2分もかからないかと思います。 Rails Guides: 2.9 ポリモーフィック関連付け "どんなものか"について、先に結論 ポリモーフィックとはダックタイピングの一種であり、 別の言い方をするとGoFのデザインパターンで言うところの「プログラムは実装に対してではなく、インターフェースに対して行う(Program to
という箇所があるはずなので、ここの # gem 'unicorn' のコメント外してください。 この1行がなければ gem 'unicorn' をどこかに追加してください。 編集したら保存して Unicorn をインストールします。 $ bundle install これで Unicorn がインストールされます。 Unicorn の設定ファイルを作成 Rails アプリケーションがあるディレクトリの config ディレクトリに unicorn.rb というファイルを新規作成します。 そのファイルに以下を追加します。 worker_processes Integer(ENV["WEB_CONCURRENCY"] || 3) timeout 15 preload_app true listen '/home/vagrant/myapp/tmp/unicorn.sock' pid '/hom
はじめに:Arelって何? みなさん、Arel(アレル)ってご存知ですか? ArelはActive Recordの内部で使用されるSQL生成ライブラリです。 Railsのクエリの書き方をググると、ときどきArelを使った実装例が見つかるので、見たことがある、もしくは何度か使ったことがある、という人もいると思います。 Arelをよく知らない人のために、Arelの利用例をちょっと見てみましょう。 たとえば「コメント文中に、"ruby"が含まれるユーザープロフィールを検索したい」という場合、Rails標準のクエリインターフェースを使うと条件部分のSQLを文字列で書く必要があります。(PostgreSQL環境を想定) Profile.where( "profiles.comment ILIKE ?", "%ruby%" ).to_sql #=> SELECT "profiles".* # FROM
tl;dr Railsではコネクションプール数を設定していても、1スレッド辺り1コネクションしか持ちません。 発端 アカツキではRails + Unicorn + Nginx + MySQLの構成をAWSで運用しており、c3.4xlargeのインスタンス上で1台辺り64のUnicornワーカープロセスが実行される設定になっています。 ソーシャルゲームでは時にたくさんのアプリケーションサーバを並列稼働される必要がでてきます。特に年末年始の時期は平時の2-3倍のトラフィックが予想され、アプリケーションサーバを最大100台で稼働させる必要がありました。 Railsのdatabase.ymlのpool設定は5だったので、単純に考えると最大 100台 * 64プロセス * 5接続 = 32,000個の接続が常時貼られるのでは?MySQLのmax_connectionsの設定は大丈夫か?という議論があ
オブジェクトがDBに保存される前に、そのデータが正しいかどうかを検証する仕組みをバリデーションといいますが、 RailsでActiveRecordを使ってそれを実現するにあたってよく使いそうなのをまとめます。 以下のメソッドにおいてはバリデーションがトリガされます。 create create! save save! update update! 以下のメソッドにおいてはバリデーションはスキップされます。 decrement! decrement_counter increment! increment_counter toggle! touch update_all update_attribute update_column update_columns update_counters Railsでのバリデーショントリガ Railsではvalid?メソッドを実行するとバリデーションが実
こんにちは、バックエンドエンジニアのjoeです。主にAPIを担当しています。 VASILYのAPIでは、速度向上のためにModelオブジェクトをキャッシュしています。 最近、Modelキャッシュの仕組みを実装したので、その実装方法を紹介します。また、既存ライブラリとの比較についても書きたいと思います。 Modelキャッシュとは Modelキャッシュを簡単に言うと、下記の結果をキャッシュすることです。 > Item.find(1) => #<Item:0x007fdfe398a678> このように、1レコード単位のActiveRecordをキャッシュすることを本記事ではModelキャッシュと呼びます。ActiveRecordをキャッシュすることで、データベースへの読み込み回数を減らし、レスポンス速度を向上させることができます。 既存ライブラリの紹介と問題点 Modelキャッシュを実現できるG
ActiveRecord の attribute 更新方法ってどんなものがあって、それぞれどんな違いがあるかご存じですか? 案外色々とあったので表にまとめてみました。リファレンスやソースコードを参考にしつつ、Rails 4.2 でテストしています。 単一の attribute 更新 メソッド 保存 バリデーション(*1) コールバック(*2) readonly チェック(*3) updated_at の更新 補足 使用例
GitHubのエンジニアがデータベースのスローログから見つけた、LIKE句を使ったクエリーのパフォーマンス問題につながる可能性のある文字列。問題の仕組みと、それを回避するためのスニペット。 先日、例外情報のトラッカーを見回していたら、目を引くスロークエリーログを発見しました。SELECT ... WHERE ... LIKEといったクエリーのLIKE句にたくさんのパーセントが付いているのです。この部分はユーザが入力した部分なのは明らかで、最初私はSQLインジェクションを疑いました。 [3.92 sec] SELECT ... WHERE (profiles.email LIKE '%64%68%6f%6d%65%73@%67%6d%61%69%6c.%63%6f%6d%') LIMIT 10 コードを見てみると、ここで解釈されるメタ文字(%や_や\)のチェックをまったくせずにユーザが指定し
このエントリで書いた内容は、ほぼ Growing Rails Applications in Practice の内容が元になっています。英語ですが、ここで挙げた内容以外にもコードを綺麗に保つテクニックが書かれており、かつページ数も少なく読みやすいです。コードを綺麗に保つのが好きな方は一読してみることをおすすめします。 はじめに Rails で fat model を避けるための方法は、7 Patterns to Refactor Fat ActiveRecord Models を始めとして、多くのやり方が存在します*1。 validation や callback は ActiveRecord(以下AR) を継承せずとも利用することができます。7 Patterns to Refactor Fat ActiveRecord Models の 「3. Extract Form Objects
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