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政治と批評に関するnamawakariのブックマーク (16)

  • ピーター・ターチン「ブルース・ブエノ・デ・メスキータは新たなるマキャヴェリである『独裁者のためのハンドブック』が駄本である理由:その1」(2018年6月4日)

    The New Machiavelli June 04, 2018 by Peter Turchin 私が長期的に関心をもっているものの1つに、指導者と追随者がどう制度化されるかの動態がある。大規模な社会や他の大きな人間集団(企業を含む)は、完全な平等主義にはなりえない。別のエントリで書いたように、人間は蟻ではない。 協力を大規模に組織するには、指導者が必要だ。必然的にエリート(社会学的に中立な意味で「社会権力を掌中化する人口の極一部」)と平民(人口の残り)が出現する。大きな問題となっているのが、(程度の差はあれ)社会学の最も基礎的な法則の一つである寡頭政治の鉄則(簡単に言えば「権力の腐敗」)を、(一部)人間組織はいかにして回避、あるいは緩和するかだ。 なので、私はブルース・ブエノ・デ・メスキータとアラスター・スミスによる『独裁者のためのハンドブック:悪行がほとんどの場合に良い統治となる理

    ピーター・ターチン「ブルース・ブエノ・デ・メスキータは新たなるマキャヴェリである『独裁者のためのハンドブック』が駄本である理由:その1」(2018年6月4日)
  • 差別は無効化され、ファシズムは飼いならせない。米ドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」をいま観るべき理由 « ハーバー・ビジネス・オンライン

    AmazonプライムのスターチャンネルEXで配信されている、『プロット・アゲンスト・アメリカ』は、フィリップ・ロスの歴史改変小説を原作とする全6話のドラマシリーズだ。 1940年のアメリカ大統領選で、共和党は正史のウェンデル・L・ウィルキーではなく、大西洋単独無着陸飛行で知られる飛行士チャールズ・リンドバーグを候補者とする。リンドバーグは親ナチスで、大戦への介入に消極的だったが、その彼が現役大統領のルーズベルトを破って当選してしまう。リンドバーグ政権の誕生によって、アメリカに住むユダヤ人たちの運命は翻弄されていく――。 とくに注意せずドラマを観ていてもわかることなのだが、この物語は、単なる歴史のifを描いたものではなく、現在のアメリカ政治状況を鏡のように映し出している。 原作小説は2004年、ブッシュ政権の時代に執筆された。しかしドラマ版では、これが2020年、トランプ政権下でのドラマで

    差別は無効化され、ファシズムは飼いならせない。米ドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」をいま観るべき理由 « ハーバー・ビジネス・オンライン
    namawakari
    namawakari 2020/07/29
    “歴史の教訓からいって、ファシズムを飼い慣らすことなど結局できはしないのだ。狡兎死して走狗烹らる。危機の時代において都合のよい仲介者になりたがる連中に、結局ロクなやつはいない”
  • コロナ後の世界 - 内田樹の研究室

    『月刊日』にロングインタビューが掲載された。「コロナ後の世界」について。 ■「独裁か、民主主義か」という歴史的分岐点 ―― 世界中がコロナ危機の対応に追われています。しかしたとえコロナが収束しても、もはや「元の世界」には戻らないと思います。内田さんはコロナ危機にどんな問題意識を持っていますか。 内田 新型コロナウイルス禍は、これからの世界のあり方を一変させると思います。「コロナ以前」と「コロナ以後」では世界の政治体制や経済体制は別のものになるでしょう。 最も危惧しているのは、「新型コロナウイルスが民主主義を殺すかもしれない」ということです。こういう危機に際しては民主国家よりも独裁国家の方が適切に対処できるのではないか・・・と人々が思い始めるリスクがある。今回は中国が都市閉鎖や「一夜城」的な病院建設や医療資源の集中という、民主国家ではまず実施できない政策を強権的に下して、結果的に感染の抑制

  • 「暴力」(柄谷行人) - Living, Loving, Thinking, Again

    柄谷行人 政治を語る―シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する〈1〉 (シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する 1) 作者:柄谷 行人,小嵐 九八郎出版社/メーカー: 図書新聞発売日: 2009/04メディア: 単行 柄谷行人、小嵐九八郎『柄谷行人政治を語る』*1から。 柄谷氏の語り; 暴力革命についていっておくと、市民(ブルジョア)革命はすべて暴力革命でした。なぜなら、その前の体制が暴力的なものだからです。先進国はすべて暴力革命を経てきた。だから、いまも、暴力的な支配体制がある地域で、暴力革命があったとしても、それを非難するのはおこがましい。とはいえ、先進国の人間がそれにあこがれて真似をするのは、ばかばかしい。 僕はたとえば、デモで警官と衝突したり石を投げたりすることなどは、暴力的闘争だとは思いませんね。たんにシンボリックなものにすぎない。アメリカのでもでも、それはありますよ。たとえば、

    「暴力」(柄谷行人) - Living, Loving, Thinking, Again
    namawakari
    namawakari 2020/02/11
    “2チャンネル(sic.)で、人を説得しようなどとしてはいけない。場所あるいは構造が、主体をつくるのです。その証拠に、匿名ではない状態におかれると、人はただちに意見を変えます”
  •  阿南友亮『中国はなぜ軍拡を続けるのか』 - 西東京日記 IN はてな

    中国の国防費は90年代以来、ほぼ毎年10%以上の伸びを続け、世界第二位の規模になっています。経済成長とともに国防費が増加するのは当然ですが、2017年も目標とされる経済成長率が6.5%なのに対して国防費は7%伸びるなど、中国の国防費の伸びは周囲を警戒させるレベルになっています。また、東シナ海や南シナ海における海洋進出も周辺国からは異常な行動に思える部分があるでしょう。 このはそうした背景を探るとともに、中華人民共和国の建国以来の歴史を振り返ることで人民解放軍という軍のあり方とその変遷を改めて探る内容になっています。 上記の部分については非常に興味深い内容ですが、経済についての言及に関しては、やや「中国崩壊論」的な部分があり、中国経済の悪い部分だけをクローズアップしてしまっている部分もあると思います。 他にも、中国のマイナス要素が強調されすぎている部分があるので、そのあたりはやや割り引いて

     阿南友亮『中国はなぜ軍拡を続けるのか』 - 西東京日記 IN はてな
  • 都議選、本当に負けたのは誰なのか

    7月2日に実施された東京都議会議員選挙は、ごぞんじの通り、小池百合子都知事の率いた「都民ファーストの会」の圧勝に終わった(参考記事はこちら)。 今回は、選挙の結果からあれこれ感じたことを書くことにする。 分析や提言をするつもりはない。 あくまでも印象をお伝えすることに徹するつもりだ。 結果を見て驚いたのは、私の事前の予断が、珍しく、おおむね当たっていたことだった。 この5年ほど、いや、10年かもしれないが、私の選挙予測は、毎度毎度、見事なばかりにハズれていた。 で、開票速報特番の画面を眺めながら、毎回、私は、自分の分析・予測能力の低さと、願望的思考のもたらす認知の歪みの大きさを思い知らされてきた次第だ。 それが、今回は、さほど外れていない。 詳しく述べる。 私が事前になんとなく抱いていた予感は、自民党の敗北、都民ファーストの勝利、民進党の消滅、公明党の退潮、共産党の躍進といったところだった

    都議選、本当に負けたのは誰なのか
    namawakari
    namawakari 2017/07/07
    小池百合子評については、100%同意する。
  • The Red Diptych 『大江健三郎全小説』の刊行は日本の文学史に残る事件だが、それは必ずしも喜ばしいことではない

    『大江健三郎全小説』が全十五巻で刊行されるということを、私は大きな驚きとともに受け止めた。この作品集においてなによりも重要なのは、初出の「文學界」に掲載されて以来一度も単行化されてこなかった「セヴンティーン第二部 政治少年死す」が、遂に書籍の形で初めて出版されるということ、のみならず、それらが収録される第3巻がわざわざ初回配になることが予告されたことだ。……さらには、第4巻の収録作……『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』と『みずから我が涙をぬぐいたまう日』に加えて、『水死』! ……うおー、そうきたか~。この第4巻、これは完全に、およそ日語で書かれたあらゆる文学作品の最高到達点が結実してしまっている凄まじいものだ。 収録内容についてだけでも感想はいろいろあるのだが、いずれにせよここにあるのは、著名な小説家が過去の自作を異なるフォーマットで改めて出版するというただそれだけの純粋に文化

    The Red Diptych 『大江健三郎全小説』の刊行は日本の文学史に残る事件だが、それは必ずしも喜ばしいことではない
    namawakari
    namawakari 2017/06/03
    “「自主検閲であることそのものがなかったことにされた上でなされる自主検閲」がより一層強化されていく…現在起きつつあることは、そこで最低限度維持されていた建前すら、破壊し取り除こうとすること”
  • 「ニッポンは素晴らしい」 - 猿虎日記

    また、サルトルか、と思う方もいるだろう。が、また、サルトルである。あしからず。とはいえ、サルトルのこの辺のものを掘り起こすのもおそらくここぐらいだろうとも思う(それはそれである意味絶望的なことでもあるのだが)ので、まあいいだろう。 今回のサルトルは、1957年のサルトルである。1957年5月*1、サルトル主宰の『現代』誌135号に掲載され、その後、論文集『シチュアシオン V』に再録された「みなさんは素晴らしい」という文章である(«Vous êtes formidables», dans Situations, V [«Colonialisme et néocolonialisme»], Gallimard, 1964. /二宮敬訳「みなさんは素晴らしい」『シチュアシオン V』(サルトル全集第31巻)所収、人文書院、1965年*2)。 60年前に書かれたこの文章、正直、「え?これ、今のニッポ

    「ニッポンは素晴らしい」 - 猿虎日記
  • マーク・ソーマ 「『ポール・クルーグマン: ドナルド一派と決定者』」 (2015年12月21日)

    Mark Thoma, Paul Krugman: The Donald and the Decider, (Economist’s View, Monday December 21, 2015) 火の無いところに煙は立たず: 『ドナルド一派』 と 『決定者』: ポール・クルーグマンの論考 (ニューヨークタイムズ): ドナルド・トランプが世論調査でジェブ・ブッシュを上回る共和党支持者の支持を獲得してから、もう6ヶ月ほどになる。当時、ほとんどの政治評論家がこのトランプ旋風を一過性の現象に過ぎないとして相手にしなかった… ところがトランプのリードは広まるばかりだった。このうえさらに衝撃的な事態が起きている。Mr.トランプ、ベン・カーソン、テッド・クルーズらの三頭政治が繰り広げる挑発的言論が、いまや予備選挙有権者 [the primary electorate] の約60%から支持を得るまでに至

    マーク・ソーマ 「『ポール・クルーグマン: ドナルド一派と決定者』」 (2015年12月21日)
    namawakari
    namawakari 2015/12/28
    ″この人物が別の宇宙から突然共和党政治にやってきた闖入者などではないという点をはっきりさせておくのは重要だ。トランプないしその手の輩は、共和党が長きに亘って歩んできた道筋の、行き着く先に他ならない”
  • 「社会学はテロリストに言い訳を与えるのか」(私訳) - くりぼーのブログ

    2015-12-07 「社会学はテロリストに言い訳を与えるのか」(私訳) なんとなく気が向いたので、 この記事(2015年12月1日)↓を私訳してみました。 www.alterecoplus.fr 語学の勉強がてらです。 ずいぶん長く仏語をさぼっていたので少しあやしいかも。読みにくかったら申し訳ありません。 僕の好きな感じの記事だったというだけで、 すごく勉強になるということはないと思います(一応社会学ですが)。たぶん。 ******  「社会学はテロリストに言い訳を与えるのか? 」 Xavier Molénat 11月26日(木)の国会でクリスティアン・ファビエ議員は、マニュエル・バール氏にたいして、11月13日のテロ攻撃を受けて、「すべての若者が、差別も負い目もなく、その人生の意義を再び手にして、未来に自信を取り戻し、よりよい生活への希望とともにやり直すことができるために」、いかなる公

    「社会学はテロリストに言い訳を与えるのか」(私訳) - くりぼーのブログ
    namawakari
    namawakari 2015/12/08
    ″社会学的言い訳」として因果関係を戯画化するのは、憂慮すべき「因果関係への嫌悪」の証左である…これらの人びとはもはや、不平等について何か行うことや考えることができなくなっているように思われる”
  • The Red Diptych ティム・バートンの『ビッグ・アイズ』と「政治的な正しさ」について

    namawakari
    namawakari 2015/02/15
    ″政治的に正しくないものがなぜ人を惹きつけてしまうのかということを含み込んだところまで踏み込まなければ、政治的な正しさの検討は貫徹されえないはずだからだ”
  • 今年の◯冊(2014年) - sunaharayのブログ

    恒例でやっております今年の○冊の季節になりました。2010年からやってるので5回目になりますね。年々しんどくなってく気がしますが、このコーナーだけは読んでくださる方がどうもいるようなので、気力の限りは続けていきたいと思っております。とはいえ、在外研究にでも出ると終了、ということになるかもしれませんが…。一応注意書きですが、一年のうちで出版された現代日政治(+僕が読む政治史系)に関する博論を紹介していくものですので、ふつうの「おすすめ」とはやや違うことを留保させてください。だいたい値段が張るが多いので、買って読むのは敷居が高いと思われますが、ご関心のむきはぜひ近所の図書館に購入を希望を! まず、2014年の前半でいくつか出てきたのは、市民と政治の関係についての実証分析であったように思います。日政治の博論ではデータの制約もあるために、僕自身もそうですが選挙や財政に関する変数を使いながら

    今年の◯冊(2014年) - sunaharayのブログ
  • The Red Diptych 例えばの話

    例えばの話ですよ。  あるところに、A村という、小規模ではありながらも美しい景色に恵まれた村が、山奥にひっそりと存在していました。そこでは、心優しい村人たちが、とりたてて大きな事件こそないものの、争いごともなく、平穏な日々をのどかにすごしていました。  そんなA村が、あるとき、山を一つ越えた向こうにあるB村と、野球の対抗戦を開催することになりました。舞台となるのは、A村の村営球場です。B村から代表の選手たちが派遣されてきて、いざ試合が実施されることになりました。  さて、いざ野球の対抗戦を実施することになったA村ではありますが、村人たちは、「野球」という競技の存在を、ごく最近になって知ったばかり。そのため、村人たちの中でも、その正式なルールを細かく把握している人は、あまりいませんでした。  そんな中、いよいよ対抗戦の日を迎えました。移動にだいぶ手間がかかるB村から訪れた観客はあまりいなかっ

  • 『永遠の0』で広がる視界はゼロ - 法華狼の日記

    なぜ漫画版を基に感想を書くことにしたか 朝日記事で石田衣良から「右傾エンタメ」と批判されていた小説『永遠の0』を、そういち*1が漫画化したもの。第1巻の第一話はインターネットで試し読みできる。 永遠の0|無料・試し読みも【漫画電子書籍のソク読み】eiennozero_001 以前に、朝日記事にからんで原作者のツイッター発言を批判したことはあるが、未読だったため作品の評価はできなかった。 作品が「右傾エンタメ」と評価された小説家が、チャンネル桜に援護されたことを喜ぶ - 法華狼の日記 それ以前から『永遠の0』文庫版は手元にあったのだが、原作者のツイッターから受けた悪印象をぬぐえないまま、なかなか読み進めることができなかった。資料から引用や翻案した頁ばかり多く、あまりリーダビリティが高くない。そこで、まずは全5巻で漫画化したものを読むことにしたわけだ。 以下、特に断りがない部分は漫画版を

    『永遠の0』で広がる視界はゼロ - 法華狼の日記
    namawakari
    namawakari 2013/08/17
    特攻隊員の悪魔化というのは初耳だった。観測範囲の違いかな。
  • 「一般意志」とは何か - 過ぎ去ろうとしない過去

    紙屋研究所の紙屋氏が東浩紀の「一般意志2.0」をdisっているのだけれど、何か質を外している気がします。 ■架空インタビュー2.0 『一般意志2.0』ふたたび http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20120306/1331001376 特に違和感をもったのが、「差異の総和」について書いている部分。 ――「差異の和」のくだりですね。 そうです。岩波文庫の桑原・前川訳の方で紹介します。 これらの特殊意志から、相殺しあう過不足をのぞくと、相違の総和として、一般意志がのこることになる。(岩波版p.47) この最後の部分「相違の総和として、一般意志がのこることになる」は、フランス語の原文では「reste pour somme des différences la volonté générale.」となるので、東訳よりも桑原・前川訳の方がいいと思いますね。 こ

    「一般意志」とは何か - 過ぎ去ろうとしない過去
    namawakari
    namawakari 2012/03/09
    “一般意志そのものから何らかの意見が導かれることはないので、一般意志を手段として統治を行うことは出来ません。しかし、一般意志は定義により善です。よって、統治の目的が、一般意志を現前することになる”
  • ララビアータ:暴力について - livedoor Blog(ブログ)

    内田樹氏は、『ためらいの倫理学』の中で、「私は戦争について語りたくないし、何らかの「立場」も取りたくない」(p−18)と述べている。それは、NATOによるユーゴ空爆に対して、スーザン・ソンタグがきっぱりと支持を表明したことに対する批評の言葉である。氏の批評の中には、耳を傾けるべき重要な論点がいくつか含まれている。たとえば「現場を直接経験した、または目撃した人間には、それについて語り、判断すべき何らかの特権的資格がある」かのように言いたて、その体験者でない者たちの言説を抑圧することは、許されないといった論点である。 しかし、内田氏の主張はそれにとどまらない。たとえば、次のような記述が特徴的である。 「誰か」が戦争を始めた。「誰か」が戦争を終わらせるべきだ。問題は「誰か」を特定することだというロジック…このあまりに分かりやすい図式には一つだけ欠点がある。それは「主体」たちは、絶対に自分が「邪悪

    namawakari
    namawakari 2011/04/06
    政治、プロレス、ソフィスト。
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