タグ

漫画と書評に関するnamawakariのブックマーク (21)

  • 民主青年新聞で「水木しげる生誕100周年」特集でコメントしました - 紙屋研究所

    5月16日付の民主青年新聞で「水木しげる生誕100周年」特集があり水木しげるのマンガについてコメントしています。 水木の3冊のマンガもお勧めしました。 リアルということについて 当の水木自身は、「戦争コミック」と対比して「戦争想像コミック」というものしか日にはない、と述べたうえで「真実の『戦争コミック』は描きづらい」と述べています。*1 そもそもコミックというのは、オモチロイ(面白い)ことが第一に要求されるから、そこであまり面白くもない戦争の真実なんてものを描くと第一、編集者に「コレハナンデスカ」と言って質問された上、編集会議で「これはちょっと止(や)めておこうじゃないの」ということになる。 と、くだんの人をった調子で述べています。 これは、貸時代の水木の描いた戦記物は、史実に忠実なものではなく、娯楽性を高めるためにフィクションを意識的に相当加えたということです。したがって、この時期

    民主青年新聞で「水木しげる生誕100周年」特集でコメントしました - 紙屋研究所
  • 芥文絵『セキララにキス』 - 紙屋研究所

    芥文絵の少女マンガ『セキララにキス』のテーマって松田道雄『恋愛なんかやめておけ』に通じるというか、やがてこの問題につきあたざるをえないよね。 つまり、“若いうちっていうのは仕事とか才能とか、恋愛なんかよりももっと大事なことがあるんだから、恋愛みたいなものにうつつをぬかしているのはエネルギーのムダじゃね?”という意見。 こう書くと完全に年寄りの繰り言のようだ。 実際そういうところがあるんだけど、松田は、このの中で近代の恋愛、まあ森鴎外や福沢諭吉みたいな文人とか知識人たちの恋愛結婚をふりかえって、恋愛ってけっこう面倒くせえよ、特に男が身勝手なことをやって女が反抗して……すごいエネルギー使うんだぜ、っていうことを言っているのである。 そんなことやってるより、自分の能力を磨くことにもっと若いうちはエネルギーを割けよ、と松田翁はいいたいのだ。 今でなかったら、永遠に恋愛はできないと思っちゃだめだ

    芥文絵『セキララにキス』 - 紙屋研究所
    namawakari
    namawakari 2016/03/02
    松田道雄の名著について
  • 「住宅都市整理公団」別棟 : なぜ魔美ちゃんはハダカなのか

    2014年02月13日03:16 カテゴリ なぜ魔美ちゃんはハダカなのかTweet 『エスパー魔美』を読み返した。藤子先生の作品で育ったぼくにとって、中でもこのマンガは特別なものだ。なんせ準主人公の高畑くんは、勉強できるけどスポーツはからきしダメ、風采にも特筆すべき点はないのに、ヒロインのかわいい魔美ちゃんに好意を寄せられるのだ!この設定はぼくらに生きる希望を与えたものだった。 そしてなんといっても魔美ちゃんのハダカだ。どれだけこれにドキドキしたことか。「エスパー魔美」は希望以外のなにかをもぼくらに与えたのだ。 ■ハダカ全カウント で、あらためて読み返したら、やっぱりハダカだ。すげーハダカ。隙あらば脱いでる感じ。全話で脱いでいるわけではないが、コンスタントに裸体を披露している(後半で大人のヌードモデルが登場し、魔美ちゃんが一時脱がなくなるが)。少年マンガでこれだけ全裸が登場する作品もめずら

    「住宅都市整理公団」別棟 : なぜ魔美ちゃんはハダカなのか
  • 歴史にして現在『有害コミック撲滅!』 - 漫棚通信ブログ版

    『有害コミック撲滅!』読みました。 ●デヴィッド・ハジュー『有害コミック撲滅! アメリカを変えた50年代「悪書」狩り』(小野耕世/中山ゆかり訳、2012年岩波書店、4800円+税、amazon) 原題は「The Ten-Cent Plague: The Great Comic-Book Scare and How It Changed America」です。訳すと「10セントの悪疫:コミックブックへの恐怖がいかにアメリカを変えたか」という感じでしょうか。 昨年の邦訳発売と同時に買って読み始めたのですが、中断してました。その理由は登場する人名があまりに多いこと。 あ、これは読みとおすにはメモが必要っぽい、と気づいたときはかなり読み進んでしまってて、そのまま強引に読もうとして結局挫折しました。今回は最初からきちんとノートをとりながら再挑戦。いやー、勉強になりました。しかもおもしろい書はア

    歴史にして現在『有害コミック撲滅!』 - 漫棚通信ブログ版
  • 藤子不二雄『フータくん』 - 紙屋研究所

    小さい頃、友だちのNという家にいくと、コロコロコミックがあった。というか、その家にしかコロコロコミックはなかった。さらに、その言えには『モジャ公』や『21エモン』など藤子不二雄のマンガがたくさんあった。そして、Nの家以外ではそんなものは見たことはなかった。別に裕福な家でもない。おもちゃ系のものはほとんどなかった。Nの家の親が好きだっただけなのだろうか。いま思うと、Nの家がなければ藤子不二雄のマンガ世界には足をふみいれられなかっただろう。 再読した『フータくん』は面白くなかった? その中で忘れられなかったのが『モジャ公』と『フータくん』である。 というか、この2作品は、その後どこでも読むことができず、いつか読みたいと思いながら、今日まできてしまった。 以前のエントリで『モジャ公』については書いた。Fの全集が出たことで手に入りやすくなったのである。そして、30年ぶりくらいに手にとってみて、マン

    藤子不二雄『フータくん』 - 紙屋研究所
    namawakari
    namawakari 2013/06/13
    “作品の筋やセリフだけでなく、朝日ソノラマのサンコミックス版のなつかしい手触りや日焼け具合までもが、記憶を呼び覚ます装置になって、子ども時代のあこがれの感覚を引き起こしたのである”
  • 読んでいてもたいして良いことはないSF名作私選十作 - 脳髄にアイスピック

    こんな記事が話題になっていた: 読んでないとヤバイ(?)ってレベルの名作SF小説10選 http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20130511/1368241656 「読んでないとヤバイ(?)」とかいかにも釣りっぽいタイトルをつけたあげくに、載っけている内容は有名な作家の有名な作品オンリーという、このクソつまらなさ。これだからNAVERまとめはどうしようもないって俺は言ったんだよ!…………あ、これNAVERまとめじゃないの。一人の人間が書いたの。当に? 人工無脳か何かに書かせたとかそういうオチだったりしないの? いや、だってさ、だってですよ、チミ。別に名作を上から順番に選んだらこういうラインナップになるのはある意味仕方ないかもしれないよ。けどさ、だったらそれなりに紹介の仕方ってもんもあるだろうよ。もう明らかに適当に鼻くそほじくりながら書いたようなのばっかじゃん。

    読んでいてもたいして良いことはないSF名作私選十作 - 脳髄にアイスピック
    namawakari
    namawakari 2013/05/12
    “『分解された男』をお勧めしてくる人は良いSFファン、『ゴーレム100』をお勧めしてくる人は普通のSFファン、『コンピュータ・コネクション』を勧めてくる奴はクソ野郎”なるほど。
  • The Red Diptych

  • アコログ ●どうでも良い解説:キリング・ジョークのラストのジョークについて。

    02≪2024.03≫04 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ▼余計なお世話かもしれないが、あのジョークのオチを解説しよう、の巻: こう、突発的に『キリング・ジョーク』のラストでジョーカーの言ったジョークのオチについて(まぁオレ個人の解釈ではあるけど)、一度キチンと解説しとこうかと思った。 ブッチャケ、某巨大掲示板の某スレッドに書き込みしようと思ってたねんけど、どうしても長くなるんで、面倒だからコッチで気の済むまで長々と書いちまえ、と思ってな。 っつーワケで。 ※以降の文が丁寧語になってるのは、昔、このジョークの解説を書こうと思って書きかけてたテキストを流用してるからで、特に意味はないので気にするな。 さて、まずは件のジョークの全文を引用しますと、こんな具合です。 ‘See, there were these tw

  • 恐怖の『花のズボラ飯』 ゴロさんは実在しない - 漫棚通信ブログ版

    ●久住昌之/水沢悦子『花のズボラ飯』1・2巻(2010・2012年秋田書店、各900円+税、amazon) 医療系有名ブロガーであるところのNATROM先生のブログを読んでおりましたら、左サイドバーに【お勧め】という欄がありまして、そこに衝撃的な文章が。 ■花のズボラ飯(2):ゴロさんが実在しないと仮定するだけで恐怖コミックに。 がーん。そうか、ゴロさんは実在しないのだ。 いやじつはわが家では『花のズボラ飯』の評判が悪くて。まあ主人公のべかたが気にいらん、というのが大きな要因ではあるのですが、もひとつ。花ちゃんは、書店員だけどバイト。子供もいない準専業主婦。それなのになぜダンナを単身赴任させているのか。これが大きな謎であるからです。いっしょについて行ったらええやん。 しかも書はほとんどが主人公のモノローグで進められてる作品なのでいろいろと謎が多く、ゴロさんや花ちゃんの状況が読者に隠さ

    恐怖の『花のズボラ飯』 ゴロさんは実在しない - 漫棚通信ブログ版
    namawakari
    namawakari 2012/04/16
    なるほろ。
  • ドラえもんリスペクト『ぼくらのよあけ』 - 漫棚通信ブログ版

    今井哲也『ぼくらのよあけ』が全二巻で完結。 ●今井哲也『ぼくらのよあけ』1・2巻(2011年講談社、各619円+税、amazon) 月刊誌連載10回分できっちりと終わり。こういうのは気持ちがいいですね。 小学生が主人公のSFです。昔の言葉でいうとジュヴナイルSFですな。時代は近未来の2038年、舞台は日の「団地」です。 2038年の子どもたちはけっこう窮屈な人生を送っています。教科書はタブレット型端末になりケータイは今より格段に進歩していますが、子どもたちは現代以上に「空気を読む」能力が求められ、イジメは相変わらず。 著者はこのあたりをねちっこく描写します。子ども社会はいつの時代もけっして楽園じゃないんだよね。そこを逃げずに描いてる。ここ、うまいなあ。 主人公は小学四年生男子・ゆうま。家にはお手伝いロボットのナナコがいます。夏のある日、ナナコが故障? ヘンになってしまったナナコに連れられ

    ドラえもんリスペクト『ぼくらのよあけ』 - 漫棚通信ブログ版
  • The Red Diptych

    ようこそゲストさん ブログトップ 記事一覧 ログイン無料ブログ開設 The Red Diptych

  • 「俺の邪悪なメモ」跡地

  • 長岡義幸『マンガはなぜ規制されるのか』

    書は題名通りにマンガをめぐる規制を戦後の歴史的経験から今日の論争(いわゆる「非実在青少年」問題)まで俯瞰した上で、基的に僕なりの区分で表現すると、「モラルによって表現の自由を制限すべきと考える人たち」と「表現の自由への公的介入は基的に認めないと考える人たち」との対立が鮮明に描かれている。書の立場は後者にあるといっていいだろう。 まず議論を整理するためにデフォルトを設定しておこう (A)すべての人は選択を自らの意思で行いそしてその結果も自ら引き受ける この(A)にはここでいわれている「人」が合理的な主体であり、つまりはその「人」は自分が利用できる情報をすべて活用して意思決定をしているということが前提にされている。その選択が合理的に行われているのであればその結果にその合理的主体が責任を負うことも正当化される。なぜなら選択の結果も彼が選択を行った時点で利用できる情報の中に含まれているから

  • 手塚伝説の証言者たち『神様の伴走者』 - 漫棚通信ブログ版

    佐藤敏章『神様の伴走者 手塚番13+2』(2010年小学館、1300円+税、amazon)読みました。 かつて小学館「ビッグコミック」編集長をされていた著者が、手塚治虫を担当した各社の編集者たちにインタビューした記録。著者がほとんどひとりで編集していた不定期刊雑誌「ビッグコミック1(ONE)」に連載されていたものです。 書でインタビューされてるのは「手塚番」と呼ばれていたマンガ編集者13人と、手塚のマネージャーとなった松谷孝征、非職業的臨時アシスタントだった藤子不二雄A。 雑誌連載中にわたしも一部を読んでいましたが、書籍にまとまるにあたって雑誌掲載より文章量が多くなってて、いやー、すばらしいになりました。 すばらしいというのは(1)マンガ史的に貴重な記録であるのと同時に、(2)手塚マンガをめぐるひとびとの一種「感動的」なエピソードになってるからです。 手塚先生、わたしなどのように外側か

    手塚伝説の証言者たち『神様の伴走者』 - 漫棚通信ブログ版
  • 再び、尾田栄一郎『ONE PIECE』 - 紙屋研究所

    『ONE PIECE』について書いたらSBMやコメントがどっときた。こ、これが炎上というやつですか。お前ら、ホント『ONE PIECE』好きなのなw このブログのコメントもSBMのコメントも、あとツイッターでのコメントもいろいろ見させてもらった。まあ、もうあんまし何度もエントリを重ねるつもりはないけど、もう1回だけ考えたことを書いておこうか。 「バトルマンガ」である以上、バトルをなぜスポーツとして描ききらないかという疑問 もともとぼくが海賊冒険のマンガ『ONE PIECE』に違和感をもったのは、このマンガの主要な側面を「戦闘(バトル)マンガ」だととらえたからだ。バトルとは勝敗という形での優劣の決定だから、質的にスポーツであり、スポーツである以上、勝つための努力があり、そうであれば科学的な努力というものが見せられて然るべきだという気持ちがぼくにはあったのだ。 言うまでもなくスポーツマンガと

    再び、尾田栄一郎『ONE PIECE』 - 紙屋研究所
    namawakari
    namawakari 2010/07/02
    やはり読んだことの無い漫画についての批判は、あまり理解が追いつかないな。読む気もないけど。
  • こまわり君はどこへ行くのか - 漫棚通信ブログ版

    山上たつひこ『中春こまわり君』2巻(2010年小学館、1143円+税、amazon)が発売されているわけですが。 2004年にこまわり君が復活して、すでに6年が経過。1巻の収録作品は4年以上かけて描かれたものですが、この2巻収録分は1年かからずに描かれています。山上たつひこは、マンガ家として格的に復帰したといっていいのでしょう。 すでにこまわり君は狂騒的なギャグ世界の住人ではありません。を持ち子を持ち、常識を持った会社員としてきちんとした生活をおくっています。もちろんギャグは昔取った杵柄というもので、名人芸というか古典芸能化しているというか、ちゃんと笑えます。 1巻2巻をとおして読んで、新こまわり君のパターンはふたつ。ひとつはキャラクターたちがああだこうだとかけ合いながらギャグを見せるパターン。かつての『がきデカ』と同様ですな。とくにかつてのキャラクターを知ってる高年齢読者にはたまらな

    こまわり君はどこへ行くのか - 漫棚通信ブログ版
    namawakari
    namawakari 2010/05/08
    成長したその後を描く。結構重要なテーマだとおもう。
  • 「昭和の中坊」蘇る昭和のエロス

    エロはキャッチアンドリリースが基! こんにちは、J君です。 例年、年末が差し迫ってきますと、当サイトのレビューもお下品さが増してきます。昨年は「ニャロメのおもしろ性教室」から「ファックアイ」まで下ネタ大好きっ子が歓喜しそうな酷いレビュー連発の後、最終的に除夜の鐘で108の煩悩を拭い去るという様式美が完成していたように思います。してないか。 そんなこんなで今回レビューするのは「昭和の中坊」 と言う作品。作品名だけ聞くとノスタルジー溢れる「三丁目の夕日」みたいな物を想起させますが全然違います。この作品は昭和を生きたマセガキ達が、インターネットもDVDもない世の中で、いかにしてエロい知識を学んだかという非常に意義深いテーマを扱った作品です。 今はインターネットを使ってワンクリックでエロが手に入る時代。 しかし、昭和時代に青春を駆け抜けたJ君のようなアラフォー男子にとっては、小中学生時代にエロ

    「昭和の中坊」蘇る昭和のエロス
    namawakari
    namawakari 2009/12/07
    涙で画面が滲んできやがる。
  • 限りなく大きなテーマ『ZOOKEEPER 』 - 漫棚通信ブログ版

    青木幸子『ZOOKEEPER 』が全八巻(2006年~2009年講談社、各514円~533円+税、amazon、bk1)で完結しました。最後まで全力で走りきりましたね。 同じ講談社「イブニング」の『もやしもん』も最初は、菌を見る超能力を持った主人公が農大でおこる珍事件・難事件をたちどころに解決! という設定だったのでしょうか。最近は主人公のカゲがすっかり薄くなってますねー。 『ZOOKEEPER 』も似た設定で始まりました。温度を目視する超能力を持った動物園の新米飼育員(♀)が、動物や人間たちのさまざまな事件をその能力で解決してゆく。 ただしこの能力、ずいぶん地味でして、要は赤外線カメラ/サーモグラフィみたいなもの。主人公の能力でハデな結果を得ることもたまにありますが、通常は動物の病気を早期発見したり、ヒトがウソついてるかとか怒ってるとかを判断できるぐらい。まあ言ってみれば「観察力が鋭い」

    限りなく大きなテーマ『ZOOKEEPER 』 - 漫棚通信ブログ版
  • こうの史代『この世界の片隅に』下巻

    こうの史代『この世界の片隅に』下巻 ※『この世界の片隅に』上・中巻の感想はこちら ※『夕凪の街 桜の国』の感想はこちら ※ネタバレ(作品の結末についての叙述)があります 戦争を戦後世代としてどう描くか 広島から呉に嫁ぎ、そこで戦争と空襲に出遭う北條すずの物語は完結した。 すでに上・中巻についての感想は書いた。そこでも書いたように、この物語が日常の雑事で覆われていることについては、作者・こうの史代自身があるインタビューで、 〈この作品では戦時中の生活を描くということと、戦前の女性の人生も同時に絡めて描きたいと思っています。主人公のすずという女性が、突然顔も知らない相手と結婚したり、闇市での物価の高さに驚いたり、スケッチをしていたら憲兵にスパイと思われたり…。すずの日常を描くことで、戦後に生まれた私たちが“戦争がある暮らし”というのはどんなものなのかを、ちょっとでも身近に感じられればと思うんで

    namawakari
    namawakari 2009/05/17
    晴美の死についての解釈が秀逸。
  • オールタイムベスト『この世界の片隅に』 - 漫棚通信ブログ版

    いやすごいものを読みました。 『夕凪の街 桜の国』(2004年双葉社)でヒロシマを描いたこうの史代。彼女が再度戦争にいどんだ作品が、ついに完結しました。 ●こうの史代『この世界の片隅に』上中下巻(2008年~2009年双葉社、各648円、amazon、bk1) 上巻・中巻で描かれるのは、昭和19年に広島から呉に18歳で嫁いできた主人公、すずの日常です。 絵を描くのが大好き、あわて者だけど明るくくじけない彼女の生活が、戦時下でありながらユーモアを忘れずにたんたんと描写されます。 しかしわたしたちは知っています。呉は軍港の街。昭和20年には空襲で壊滅的打撃をうけることを。そしてその八月にはヒロシマに原爆が落とされることを。 下巻で描かれるであろう空襲と原爆のときに向けて、上巻・中巻はゆっくりと時間を進めてゆく。 ですから、今回発売された下巻のカバーイラストを見て、まずはほっとするのです。ショー

    オールタイムベスト『この世界の片隅に』 - 漫棚通信ブログ版
    namawakari
    namawakari 2009/05/03
    ぜひ読みたい、いや、読む。/読んだ。手紙の書き手はそういうことか。