今年2015年のノーベル文学賞を受賞した、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの処女作『戦争は女の顏をしていない』を読んだ。正確には本棚から引っ張り出してきての再読。 戦争は女の顔をしていない 作者: スヴェトラーナアレクシエーヴィチ,三浦みどり 出版社/メーカー: 群像社 発売日: 2008/07 メディア: 単行本 購入: 18人 クリック: 912回 この商品を含むブログ (20件) を見る ノーベル文学賞を受賞するような人が書いた本とくれば、睡眠導入剤にもってこいな眠たそうで難しそうな、ある程度の読書経験がないと楽しめないという思い込みがある。エンタメが好きな普通の人には敷居が高い。ところがこの『戦争は女の顔をしていない』は、オーラルヒストリーでインタビュー集なので、口語文主体で読みやすい。 封印されてきたソ連の従軍女性たちの声を聞けば、現代史のなかにひそむ悪魔の顏が見えてくる。~本