平和な世界訴え…伊の著名指揮者 【ローマ福島良典】イタリアを代表する指揮者、リッカルド・ムーティ氏(74)が毎日新聞のインタビューに応じ「テロは文化を持たない無知から来る」と指摘し「日伊両国は文化の古い伝統を持つ。文化、特に音楽が(テロとの戦いの)最も重要な武器だ」と訴えた。ムーティ氏は3日にイタリア北部ラベンナで日伊国交樹立150周年の記念コンサートを開催。会場ではバングラデシュで起きた人質テロ事件の犠牲者を追悼して黙とうがささげられた。 ムーティ氏はインタビューで「あらゆる種類の暴力、テロは、深い文化を持っていないという意味での無知に由来する。真の文化は調和、美、精神の気高き表現であり、高尚さと平安を損なうものとは相いれないのだ」と強調した。