【ワシントン=安江邦彦】米通商代表部(USTR)のフロマン代表は29日、韓国が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する意欲を表明したことに関し、「韓国は地域経済で重要な地位を占めており、歓迎する」との談話を発表した。 ただ、TPP交渉は年内妥結を目指している。韓国の参加は現在交渉に参加している12か国の同意を得る必要がある。USTRは韓国の参加時期について、現在行われているTPP交渉が完了した後になる、との見通しを示した。
印刷 関連トピックス総選挙 韓国国会は30日、米国と自由貿易協定(FTA)の再交渉をするよう政府に求める決議を賛成多数で可決した。韓国国会はすでにFTAの批准を与党主導で承認しているが、根強い世論の反発を背景に、再考を求める異例の決議を余儀なくされた。 与党ハンナラ党議員の一部も賛成した。決議は特に、韓国側の政策で損害を受けたと主張する米企業が、韓国政府を相手取って賠償を求めることができるとする条項について「主権を脅かしかねない」と指摘。破棄も含めて米国と再交渉するよう求めている。 決議には強制力がないため、FTA発効の障害にはならない。だが、4月の総選挙、12月の大統領選に向けて、野党側は「米韓FTAを含む通商政策の全面見直し」を争点にする構えだ。FTAを推進してきた李明博(イ・ミョンバク)政権に対し、「恩恵を受けたのは一部の大企業」との反発が特に若者層で強い。最大で数万人規模の反
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