わたしの視界には歌詞の内容を肯定する人と批判する人の両方がいて、同時期に両者の意見を目にすることができたのは幸いでした。 肯定する人は、これまでにその歌詞に怒りを覚えるほど嫌な思いをすることがなかったか、または現在の幸せに至るまでの苦労をあってあたりまえのものと難なく受け入れることができた人なのでしょう。どちらもとても幸せなことだとおもいます(嫌味ではなく)。 一方で「女のくせに」「母親のくせに」と事あるごとに周囲から非難めいた心無い言葉を投げかけられ、砂を噛むような思いで生きている人たちがいるのも事実で、そんな社会の中で、子どもをもつことをきっかけにして、好きなことやキャリアを諦めざるを得なかった人もいるし、必死になって好きなことをつらぬいたり、キャリアを築いてきた人もいます。 わたしは母親にはなれませんでしたが、属性は後者にあたります。いままで、あきらめずに握りしめてきたものも、あきら