出場決定後から、話題持ちきりだった痛車レースカーの初音ミクZ4。SUPER GTのGT500クラスならともかく、GT300クラスのマシンがレース界だけでなく、様々なメディアで取り上げられるという、近年稀に見る話題性だった。それだけに、デビュー戦となるSUPER GT第6戦は、大勢の期待を背負っての参戦だったのだ。 しかし、予選当日に発覚した安全燃料タンクの問題により、決勝も出場できなくなってしまったのだった。安全燃料タンクに関するレギュレーションがFIA-GTと日本のSUPER GTでは違ったのである。予選には出走せずにスタッフたちが懸命に対策を練ったが、残念ながら間に合わなかったため、決勝の出走を取りやめることとなった。せっかく鈴鹿サーキットへ応援にかけつけたファンたちはガッカリだったかもしれないが、一番悔しいのはチームのメンバーではないだろうか。この日のために無理をしてクルマを作り上げ