JR北海道の3月のダイヤ改正以降、北海道内の特急列車では指定席が拡大され、窓口の往復割引切符が廃止された。割引切符はえきねっとでの販売に移行されたが、予約手続きの煩雑さなどから浸透しているとは言いがたく、道民には区間によっては正規運賃利用で事実上の倍額への値上げと映ってしまっているようだ。 こうしたことから、ダイヤ改正以降、特急列車の空席が目立つようになり、高速バスの混雑が増しているという投稿がSNS上を賑わせるようになった。さらに、南千歳―苫小牧間では、これまで札幌―苫小牧間を特急利用していたと思われる乗客が普通列車に殺到し、日中にこの区間を走る2両編成の737系電車も混雑を増しているという。 このような状況に対して、「JR北海道は赤字会社なので、道民は正当な対価を払って黒字化に貢献すべきで、値上げしても文句は言えない」という意見が寄せられた。しかし、この意見には、2つの疑問がある。 1