「違和感を感じる」「馬から落馬する」「後で後悔する」「被害を被る」「犯罪を犯す」「頭痛が痛い」「必ず必要」「返事を返す」…。これらの表現にあなたは「違和感を感じる」でしょうか? 上記のような「同じ意味の語を重ねた言い方」は、「重言(じゅうごん/じゅうげん)」と呼ばれています。 「違和感を感じる」は誤用ではない!しかし… 「重言」は誤用といえるのでしょうか。 “言葉のプロ”ともいえるベテラン校閲者で、朝日新聞メディアプロダクション校閲事業部長の前田安正氏は『ヤバいほど日本語知らないんだけど』において、「重言は間違いではありません」と述べつつも、「やはり通常避けた方がいい用例です。話し言葉ではスッと通っても書き言葉にすると違和感があるものなどもあります。言葉の意味を理解して使うようにしましょう」と呼びかけています。 ちなみに前田氏は「違和感を感じる」の言い換え・書き換えとして、「違和感がある」