数学の常微分方程式の分野における、スツルム=ピコーンの比較定理(スツルム=ピコーンのひかくていり、英: Strum–Picone comparison theorem)とは、実領域におけるある線型微分方程式の解が振動的であるかあるいは非振動的であるかを判別するための基準を与える、古典的な定理の一つである。ジャック・シャルル・フランソワ・スツルム(英語版)とマウロ・ピコーン(英語版)の名にちなむ。 i = 1, 2, を、区間 [a, b] 上の実数値連続関数とし、 を二つの自己随伴形式の二階同次線型微分方程式とする。また および が成立しているものとする。 u を、z1 および z2 において連続する根を持つような (1) の非自明解とし、v を (2) の非自明解とする。このとき、次の性質のいずれか一つが成立する。 v(x) = 0 を満たすようなある x が区間 [z1, z2] 内に