(CNN) 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は12日、アフリカ全土でワクチン接種が遅れるなか、一部の国で新型コロナウイルスワクチンのブースター(追加)接種を進めることは「道徳性に欠ける」との認識を示した。 テドロス氏はCNNに対し、追加接種は「道徳性に欠け、不公平かつ不当だ。中止しなければならない」と述べた。 さらに「追加接種を始めることは国際社会として最悪の対応だ」と指摘。アフリカ大陸全体を無視して新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を食い止めることはできないことから、追加接種の開始は不当かつ不公平だとの見方を示した。 WHOは免疫不全状態の人に対する追加接種は推奨しているが、追加接種の広範な使用に関しては、世界のより多くの地域で1回目の接種が終わるまで強く反対する姿勢を示している。 テドロス氏によると、南米、北米、欧州、アジア、オセアニア地域がすでに人口の50%以上