答えはもちろん「1/2」だが、学年別の正答率は、以下の通りだ(*2)。 小学3年生 17.6% 小学4年生 22.4% 小学5年生 49.7% 小学5年生の半数以上が、分数の大小を間違える 分数の学習は、小学2年生からスタートするが、小学5年生になっても、半数以上の生徒が、この問題に正答できない。ちなみに、中学2年生の正答率は79.6%。中学2年生のおよそ5人に1人が「1/3」より「1/2」が大きいことを理解していない(*1)。 これらの問題は、慶応義塾大学の今井むつみ教授をリーダーとする有識者チームが、広島県教育委員会の委託を受けて開発した「たつじんテスト」の中にある。今井教授は認知科学や発達心理学などを専門とする。 このテストが開発された背景には「従来型のテストでは、つまずいている子どもたちが、なぜつまずいているかが分からない」という問題意識があったと、今井教授は話す。だから、「1/2