不正コピー、いわゆる海賊版の問題が、ゲーム業界に多大なる被害を与えて続けている。社団法人コンピュータエンターテインメント協会の調査によると、DS、PSP用ゲームソフトの国内被害額は、2004年から2009年の6年間で9,540億円、世界の被害額を推計すると約3兆8,160億円にも上るという。 日本国内のゲーム会社は、皆一様にますますハイレベルな不正コピー防止システムに目を向けている。今年発売されたNintendo 3DSでも、極めて複雑な海賊版防止技術が搭載しているそうだ。しかし、コピーガードを掛ければ、それを外す者は必ず現れる。悲しいかな、この問題については海賊版をつくる者とつくられる者のイタチごっこが続いているのが現状だ。 しかし、欧米の小さなインディーズ・ゲーム開発者の中には、コピー防止策を一切施さずにゲームを配信する人たちがいる。好評を得たインディーズ・ゲーム『And Yet