トウモロコシ、小麦などの穀物価格高騰が一段落したのも束の間。砂糖、ココア、紅茶、コーヒーなどの商品価格が年初来、急騰している。投機というよりも、天候不順などによる生産減が原因だ。 夕食、昼食を襲った食料危機が、ここへきて朝食に移ってきた。 朝食に欠かせない紅茶やココア、砂糖、コーヒー、オレンジジュースの価格がここ数週間、急騰しているのだ。「朝食」に登場する商品で低価格を維持しているのは牛乳だけだ。 紅茶は史上最高値、ココアは30年ぶり、砂糖は28年半ぶり、コーヒーはほぼ11年ぶりの高値で、オレンジジュースは15カ月来の最高値である。これらの商品の高騰とは対照的に、小麦や米、大豆、トウモロコシなどの穀物価格は比較的低い水準にある。 「商品価格に差が出ていることは、投機によって食品全体が高騰しているのではなく、個々の商品のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が反映されている証拠だ」と仏ソシエ