タグ検索の該当結果が少ないため、タイトル検索結果を表示しています。
【注目の人 直撃インタビュー】 山田昌弘(中大文学部教授) ◇ ◇ ◇ 「異次元の少子化対策に挑戦する」──岸田首相がそう宣言してから2カ月。昨年の出生数が政府予測より8年早く80万人を切るのが確実となり、慌てて対策に乗り出したものの、具体策は先送り。予算倍増の財源もごまかす無責任だ。そもそも従来の対策に何が足りなかったのか。「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」の著書がある社会学者に、団塊ジュニア世代の未婚記者が「失敗の本質」を聞いた。 【写真】丸川珠代氏13年前“愚か者Tシャツ”で悪ノリの全貌…ブーメランに「党が反省」と責任転嫁 ◇ ◇ ◇ ──岸田首相は「次元の異なる少子化対策」として、児童手当などの経済支援の強化、幼児教育・幼保サービスの拡充、育児休暇制度の強化や働き方改革の推進の3本柱を掲げました。 これまでの延長線上で「次元」は同じ。対象の想定は全体の約4分の1に過ぎ
タイトルに惹かれて読んだ。 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~ (光文社新書) 作者:山田 昌弘 発売日: 2020/05/29 メディア: Kindle版 山田がいうには、 日本はスウェーデン、フランス、オランダの対策をモデルにしてしまった。 これらの国の固有の価値観を少子化対策の前提にしてしまった(子は成人したら独立する、仕事は女性の自己実現など)。また日本固有の価値観をスルーしてしまった(リスク回避、世間体重視など)。 ということである。 因果が逆では 全く当たっていないわけではないけども、基本的に因果が逆ではないのか、というのが本書を読み終えた率直なぼくの感想である。意識や志向の問題ではなく、長い自民・公明政権下での政策の遅れ(というか逆方向)がそのような意識や志向を作り出してしまったのである。それなのに、山田は意識や志向から欧州との差やこれか
結婚不要社会 (朝日新書) 【本の概要】◆今日ご紹介するのは昨日の「未読本・気になる本」の記事の中でも、個人的に読んでみたかった作品。 結婚や少子化問題をテーマにした作品で知られる山田昌弘さんが、過去や諸外国との比較によって、現在の日本における「結婚」に関する問題点を明らかにされている1冊です。 アマゾンの内容紹介から。なんのための結婚か?決定的な社会の矛盾がこの問いで明らかに―。好きな相手が経済的にふさわしいとは限らない、経済的にふさわしい相手を好きになるとも限らない、しかも結婚は個人の自由とされながら、社会は人々の結婚・出産を必要としている…。これらの矛盾が別々に追求されるとき、結婚は困難になると同時に、不要になるのである。平成を総括し、令和を予見する、結婚社会学の決定版! なお、私は「20%OFF」とお得なKindle版で読みました! The Teddy Wedding / Ambe
コロナ禍で激変した生活スタイルのひとつに「リモートワーク」の浸透が挙げられる。ただ、当然ながらすべての職種で在宅勤務が実現できるわけではない。社会学者で中央大学文学部教授の山田昌弘氏は、リモートワークでも生産性の向上が図れる職種とそうでない職種で、新しい「格差」が開いていく可能性があると指摘する。 エッセンシャルワーカーの窮状 リモートワークの普及は働く人々にそれまで存在しなかった「新しい格差」を生み出すことになりました。それは、「リモートワークが可能な仕事」と「不可能な仕事」の格差です。 お客さんの来店が前提となる飲食業、アミューズメント施設やテーマパーク、観光などのサービス業で働く人は、そもそもリモートワークではサービスを提供することができません。また高度な専門知識や国家資格が必要となる職業でも、リモートワークができない業種はたくさんあります。いうまでもなく医療業務もその一つです。 人
不妊治療の健康保険適応などを検討している菅内閣。しかし、わが国の少子化対策は失敗を続けてきた。コロナ禍でさらなる出生数の減少が見込まれるいま、私たちが認識すべき日本特有の少子化事情とは 結婚、出生の状況をみるために、厚労省が出す人口動態速報をみてみよう(表1)。これは、全国で出された婚姻、離婚、死亡、出生届を月ごとに集計したものである。 まず、婚姻数が大幅に減少していることがわかる。1―7月の累計で、2019年は36万473組あったものが、2020年1―7月の累計で30万7,608組と、約14%減少している。昨年は5月1日に届け出を出す令和婚が多かったことを割り引いても減少幅は大きい。 出生数は新型コロナ流行前の昨年の懐妊の結果のため、減少数はそれほど大きくはない。ただ、結婚後1年ごろの出産が多いこと、結婚している人もコロナ禍による感染不安、病院の受け入れ不安で産み控える人が多いこと、そし
新型コロナウイルス禍は、家族や社会のあり方にどんな影響を与えるのか。「パラサイトシングル」や「婚活」などの新しい言葉で世相の移り変わりを切り取ってきた中央大文学部の山田昌弘教授(家族社会学)は「所得から夫婦の愛情まで、コロナショックはさまざまな格差を顕在化させた」と語る。山田教授流の「新型格差社会」の処し方とは――。【大迫麻記子/統合デジタル取材センター】 所得格差が顕在化し、結婚が減る ――コロナショックで、社会はどう変化すると考えますか。 ◆まず、新型コロナは、日本社会の「安定している人」と「不安定な人」の差を、はっきりと見せつけてしまいました。大企業の正社員や公務員はテレワークで対応でき、収入にもあまり影響が出ていない。しかし、非正規社員や自営業、フリーランスなど、経済的にもともと波のある傾向にあった人たちはもろに影響を受け、収入を大きく減らしてしまいました。 このことは、結婚する人
牛窪 先生、お久しぶりです。早速なんですが、私は40・50代の自立した女性を「おひとりウーマン」と呼んでいて、長年、独身男性との違いについても調査研究してきました。山田先生はご著書の「『婚活』時代」(ディスカヴァー携書/白河桃子氏と共著)をはじめ、独身男女の事情にも、とてもお詳しいですよね。先生からご覧になって、近年の独身女性(おもに40代以上)の傾向は、いかがでしょうか。 山田 ひと言で言えば、女性の独身者は男性に比べて、「これ」といった特徴がないんです。30年前の1985年ごろまでは、4年制大学を出た女性が結婚しにくいという傾向がありました。ただ、そのころの調査対象(当時50代)で4大卒の女性は、わずか1割弱ですから。進学率が高まった現在では、学歴と結婚の関係はほぼ消えてしまいました。 牛窪 確かに男性の場合は、非正規雇用で年収が一定水準に達しないほど、圧倒的に未婚率が高い傾向にありま
どんな親のもとに生まれてくるかで子どもの人生が決まってしまうという意味の「親ガチャ」。語源は、カプセル入りの玩具などが無作為に出てくる「ガチャガチャ」やソーシャルゲームでアイテムなどを引き当てることをガチャと呼ぶことからだそうだ。2021年の新語・流行語大賞のトップ10にも入り、特に若者の間では浸透している表現らしい。なぜ今、この言葉がはやるのか。「婚活」「格差社会」などの流行語の生みの親、中央大教授の社会学者、山田昌弘さん(64)が指摘する、その背景とは。 「最初に聞いたときは、親がガチャガチャとかガミガミうるさく言うことなのかと思いましたが、意味を知ってなるほどと。発音しやすいのもいいですね」。東京郊外の中央大キャンパス。山田さんの研究室を訪ねると、第一印象をそう口にした。 言葉がはやるためには、発音しやすいネーミングは重要だという。例えば、結婚を目指して積極的に活動する「婚活」。08
なぜ今年なのか… 年初(1月4日)、小池都知事が、少子化対策として子ども1人当たり月額5000円給付案を発表した直後、岸田首相が「異次元の少子化対策に挑戦する」と宣言した(友人から、「異次元ってどういう意味?」と聞かれて即答できなかったが)。 少子化と言われて長い時間が経過しているのに、なぜ、今年なのか、ということについてまず考えてみたい。 少子化を表す数字には、2種類ある。一つは、女性1人当たりが産む子ども数の目安である「合計特殊出生率」、もう一つは、実際に産まれた子どもの数、つまり「出生数」である。 合計特殊出生率の低下は、1990年に「1.57ショック(1989年の合計特殊出生率)」という言葉が作られ、1993年に1.5を割り込んで以来、1.26(2005年)を底として低空飛行が続いている。人口が長期的に維持されるためには、女性1人が女性1人を産み育てることが必要なので、2.1が基準
「新型格差社会 (朝日新書)」によると、日本が階級社会になる前に、格差の是正をすることが急務だと言います。著者の山田昌弘先生は、「パラサイトシングル」「婚活」など現代社会の問題に見事な名付けをすることでも知られています。 コロナ禍でさらに進むという格差拡大の何が問題かというと、格差があるということではなく、その格差が世代を超えて固定化されることだそうです。そしてそれは経済的な問題だけでなく、社会の基礎となる要素にも、傷を残し取り返しのつかないものになると言います。 いちはやく格差社会について指摘してきた著者であって、その慧眼には感服します。 その中で、「家族格差」「教育格差」「仕事格差」「地域格差」「消費格差」の5大格差を直視することを求めます。 たとえば、「教育格差」を見てみましょう。中学受験をできるかどうかでその後の人生ルートがある程度決まってしまうと言います。 しかもどの塾に入るかで
よすが結婚相談所へようこそ。 所長の立川です。 「結婚不要社会(山田昌弘著)」を読了したので、自分なりのまとめと感想を書いておきたいと思います。 それにしてもこのタイトル、なかなか刺激的ですよね。 山田先生と言えばこれまでも「格差社会」「パラサイト・シングル」「婚活」と言った時代を表す言葉を数々生み出されてきた方ですが、今回の「結婚不要社会」も非常に鋭い視点であるように感じました。 この本から読み取った内容を私なりに以下にまとめます。 導入 結婚は男性にとって「イベント」であり、女性にとって「生まれ変わり」 日本社会は90年代を境に「いつでも結婚できる」から「なかなか結婚できない」へ変化 日本で起きた結婚の質的変化は、ヨーロッパやアメリカで起きた変化とは異なる ポイントは、ヨーロッパやアメリカでは変わらず恋愛が盛んである一方、日本では「恋愛が衰退」したこと 結婚の定義と社会的機能 結婚のミ
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く