論理的思考力のある子は小4以降で頭角を現す 「ロボットは東大に入れるか?」。2011年、東京大学に入学できるほどの十分な学力を携えた人工知能ロボット「東ロボくん」が入学試験に挑みました。日本が生んだ人工知能(AI)のエキスパート、新井紀子教授がプロジェクトを指揮したユニークなこの挑戦。その結果はなんと、不合格! 以降、4回のリベンジもむなしく、結果はいずれも惨敗。ロボットの挑戦は2016年についに凍結となります。 「東ロボくん」が東大入試に失敗した理由として、新井教授は「読解力不足」を挙げています。「人工知能ロボットは、意味が理解できてこそ課題処理が可能である」というのが教授の導いた結論でした。加えて、「もし将来的に、人間が高度な読解力をベースとした判断ができなくなったときこそ、AI頼みになりかねない」と警鐘を鳴らし、子どものうちから読解力の育成に注力すべきだと強調しました。 読解力は、事