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雨宮紫苑の検索結果1 - 40 件 / 96件

  • 妻の「進捗確認」のやり方に感心した話

    身内褒めで恐縮なんですが、以前、子どもに対する妻の言葉選びで感心したことがありまして、ちょっとしたことなんですが文章にしたくなりました。 先に書いてしまうと、その言葉とは、子どもに頼んだ家事の進捗を確認する時の「○○(頼んだ家事)ありがとう!」という言葉です。 順を追って書きます。 しんざき家は5人家族でして、私と妻、高校生の長男、双子の長女次女で構成されています。 ついこの間生まれたばかりと思っていたら、先日長女次女が小学校を卒業してしまいました。時間の流れが早すぎてビビる他ありません。 で、しんざき家では現在、子どもたちを積極的に家事に参加させる方針をとっておりまして、自分が使った皿は自分で洗うことが前提となっていることを始め、料理やら洗濯やら掃除やら、家事が出来るタイミングでは色々な家事を担当してもらっています。 これ自体は特別なことではないと思いますが、家事を任せるとなったら「手伝

      妻の「進捗確認」のやり方に感心した話
    • 「東洋人らしいセーラームーン」に思う外国人が求める「日本人らしさ」:朝日新聞GLOBE+

      先日、ドイツ在住のライターの雨宮紫苑さんが、アニメのキャラがドイツ語や英語などの外国語を使う場合は、外国で見ても違和感のないように、正しい外国語が使われるべきだと書きました。実際には文法がおかしかったり、発音がおかしかったりするため、たとえば英語圏の国やドイツでアニメを見た時に、現地の人が気持ちよく見られないそうなのです。 これに対してイスラム思想研究者でありアラビア語の通訳でもある飯山陽さんが「母国語に外国語を混ぜて使う方が、むしろ世界標準だろう。フランス人が「タタミ」を動詞として使うことや、寿司が世界中で「スーシー」であることも、雨宮氏は「適当」「残念」と馬鹿にするのだろうか?/ 「外国語の扱いや外国人の扱いが適当だなぁ」と改めて痛感。」とつぶやきちょっとした論議になりました。 「日本人なのだから日本語を使うべき」という発想 外国人が日本のアニメを見た時に「アニメのキャラクターが話す外

        「東洋人らしいセーラームーン」に思う外国人が求める「日本人らしさ」:朝日新聞GLOBE+
      • チームに無能がいた場合、そのメンバーを見捨てるのが最善か

        本日の議題はこちらです。 「チームに無能がいた場合、そのメンバーを見捨てるのが最善か」 実は以前もこのテーマで書こうとしたのだが、うまくまとまらずにボツにしていた。 しかし先日、当サイトで『「どうにも成長しないし、意欲も低い部下」をどうすべきか?』という記事が公開されたので、この記事と合わせてふたたび書いていきたいと思う。 記事を要約すると、 ・管理職にとっての悩みは、向上心がなく、能力が低く、素直でない部下の扱い ・管理職には育成の義務があるとはいえ、大事なのはチームの目標達成 ・教育の費用対効果が合わない人の育成優先度は落としてもいい ・問題児はそもそもその仕事に向いていないケースが多いので、当てにしない、成長に期待しない、その人に時間を使わないのが最適解 ・採用失敗の責任は人事と経営者がとるべきなので、あとはその人たちに任せればいい ということだ。 記事の最後は、こう締められている。

          チームに無能がいた場合、そのメンバーを見捨てるのが最善か
        • 海外で日本のやり方を押し通そうとするとどうなるか

          日課のYouTubeサーフィンをしていたところ、おもしろそうな動画が目に入った。 『【パリコレ前日密着】パリでのモデルオーディションで最悪の事態にブチギレ』という動画だ。 チャンネル主である勝友美さんは「日本初の女性テーラー」であり、1着20万円以上の高級スーツを1年間で500着以上売り、立ち上げたオーダースーツブランドでミラノコレクションに出展した、敏腕経営者らしい。すごい。 動画内では、パリコレ前日に様々なトラブルに直面し、それでもめげずに奮闘する勝さんが描かれている。 この動画だが、おもしろいことにコメント欄の意見が真っ二つに分かれているのだ。 一方は、「トラブル続きでも最善を尽くす勝さんはすごい」という、賞賛のコメント。 もう一方は、「海外じゃこんなトラブルよく起こる、準備不足」という批判的、もしくはアドバイスのコメント。 さて、なぜ意見が二分しているのか。 それは、「海外における

            海外で日本のやり方を押し通そうとするとどうなるか
          • 「セクハラ回避のため、飲み会は男性だけで」は、もはや当然の選択。

            早いもので、もう師走ですよ。いやー早い。 今年はみんな忘年会するんですかね。できるんですかね。 そういえば、ハラスメントを未然に防ぐ「ハラミ会」なるものが以前話題になっていた。 女性がいつどう傷つくかわからない、うっかりセクハラしてしまう可能性がある。 だから飲み会には女性を呼ばずに男性だけで行こう、という考えのことらしい。 女性を排除することで、コミュニケーション齟齬によるトラブルのリスクを下げるこのやり方は、さまざまな議論を呼んだ。 「女性排除は差別」「解決ではなく逃避」とかね。 個人的なハラミ会への賛否はともかく、このご時勢、ハラミ会は「当然の選択肢」だと思う。 コミュニケーションリスクがめちゃくちゃ高い以上、相互理解なんて諦めてそもそも関わらないことことが、「最適解」になりうるのだから。 オンラインゲームなのにだれも発言しない理由 オンラインゲームをやる人であれば、「コミュニケーシ

              「セクハラ回避のため、飲み会は男性だけで」は、もはや当然の選択。
            • 人は「買いたい」と言うものと、実際に買うものが違っていて、数字や統計だけではそれがわからない。

              筆者の70代の義父は、よく新製品、いわゆるスーパー家電を買って来るそうだ。 いままではそれを「義父は新しいもの好きなんだなぁ」と思っていたが、実は義父がスーパー家電を買うのには、別の理由があったらしい。 さて、それはなにか? みなさんはわかるだろうか。 父がケーキを買うのはケーキが好きだから……ではない! さっそくネタバレすると、「娘と会いたいから」。 2人の娘は家を出て近所に住んでおり、「マッサージチェアを買った」といえば、娘たちは「使ってみたいから今度行くよ」と実家に帰って来る。 義父の狙いは、そこにあったのだ。 事実、購入した製品は、簡単に人には貸せない大きい設置型の家具ばかりだったという。 このくだりを読んで、わたしは実家の父を思い出した。 我が家には物心ついたときから、「21時半のお茶会」がある。 いつ、なぜ始まったかわからない。でも、20時ごろ夜ご飯を食べ終わってそれぞれの部屋

                人は「買いたい」と言うものと、実際に買うものが違っていて、数字や統計だけではそれがわからない。
              • 「要求だけ高いのに、カネを払わない人」に、いいサービスをするのは辞めよう。

                日本のサービスは、本当に「世界一」なのか? 日本人の多くは、日本のサービスが世界のなかでも群を抜いていると思っている。 外国人は日本のおもてなしに深い感銘を受けるはず、日本が誇れる文化、たくさんの人を感動させている……と。 でも日本のサービスって、他国と比べて、本当にそんなに質がいいんだろうか? そう言うと、必ずと言っていいほど「海外旅行に行った時こんな酷い目に遭った」「外国人の友だちがとても喜んでいた」なんて返事がくるわけだが……。 いや別に、それは日本のサービスがいいからじゃないよ。 日本では単純に、サービスが「タダ」なだけなんだよ。 海外では金を払えばいいサービスを受けられる 実は……というほどでもないが、海外でもランクが高い店に行けば、質のいいサービスを受けられる。 1泊数十万円のスイートルームとまで行かなくとも、たとえば1泊200ユーロくらいのホテルであれば、日本の同ランクのホテ

                  「要求だけ高いのに、カネを払わない人」に、いいサービスをするのは辞めよう。
                • アジア人が欧米で「空気扱いされる」のはよくある話

                  第96回アカデミー賞受賞式において、アジア人に対する差別的な行動があったと多くの批判が集まっている。 1人目は、助演男優賞を受賞したロバート・ダウニーJr.。 前年の受賞者である中国系ベトナム人の米俳優、キー・ホイ・クァン氏が彼にオスカー像を渡す際、目も合わさずに受け取り、ほかの俳優とのみ握手をして受賞スピーチを開始した。 2人目は、主演女優賞を受賞したエマ・ストーン。 前年の受賞者である中国系マレーシア人のミシェル・ヨーがオスカー像を手渡そうとしたとき、なぜかとなりのジェニファー・ローレンスに近づき、ジェニファーからエマに像を渡したかのようなかたちになった。 その後ヨー自身が、「エマとジェニファーが親友だから、ジェニファーと一緒に像をわたしたかった」という意図を説明している。 ……なんてことがあった。 この出来事をきかっけに「アジア人透明人間現象」、つまりその場にいるのに空気として扱われ

                    アジア人が欧米で「空気扱いされる」のはよくある話
                  • 「子育てと仕事の両立はしんどい」VS「子持ち様は迷惑」

                    子育てと仕事の両立。 いまや多くの企業の悩みの種であり、子育て世代の最大の関心ごとであるこのトピック。 どうにか両立を可能にしようとリモートワークや時短ワークの導入、男性の育児休暇推進などをしてはいるものの、「しんどい」という声はなくならない。そればかりか、どんどん大きくなっている気さえする。 もうみんな、うすうす気づいてるんじゃないだろうか。 子育てと仕事の両立が、そもそも不可能だということに。 「妻がちゃんと働けば2億円得をする」が炎上 『羽鳥慎一モーニングショー』が「妻の働き方で世帯の生涯収入 最大 ”2億円の差” 都が試算」と報じ、炎上した。 そもそも妻の年収を600万円で計算しているあたり現実味のない試算なわけだが、「扶養内に収めるために妻が『働き控え』をしても、夫が受けられる優遇は計670万円しかない」という委員会の主張に対し、「働き控えってなに? ケンカ売ってんの? 働きたく

                      「子育てと仕事の両立はしんどい」VS「子持ち様は迷惑」
                    • 家事を手伝っているはずなのに、なぜか怒られる人は、何が問題なのか。

                      夫婦喧嘩の種といえば、真っ先に思い浮かぶのが、家事の分担問題だ。 「家事を手伝ったのに、やり方がちがうと文句を言われた。もうやる気がなくなった」 「やってくれるのはうれしいけど、結局こっちの手間が増えるだけ。それならもう自分でやったほうが早い」 古今東西、家事分担でモメている夫婦は多いだろう。 なぜ、家事分担はこうもすれ違ってしまうのか。 わたしなりにその理由がわかった気がするので、家事を手伝っているのになぜか怒られる、喧嘩になる、という方はぜひ、この記事を最後まで読んでいただきたい。 家事は結局、どちらかが多く負担するもの 「そもそも家事は2人のものだから、『手伝う』というのはおかしい」という人もいると思う。 しかし実際のところ、家事分担が完全に50:50の家庭はほとんどなく、どちらかが多く負担しているのが現実だ。 なのでこの記事では、我が家基準で「家事をメインで担当する妻と、それを手伝

                        家事を手伝っているはずなのに、なぜか怒られる人は、何が問題なのか。
                      • 家事ちゃんと出来てる人、ほんとすげえ。

                        この記事で書きたいことは、大体以下のようなことです。 ・夫婦間の家事分担でのトラブルや不平不満の話をよく聞きます ・家事はとても大変なタスク群であって、「やれて当然」などというハードルが低いものではない、という前提の共有はまず重要です ・大変なタスク群をプロジェクト内で分担する際は、ある程度システマチックにやらないと大体トラブルに発展しますよね ・私の観測範囲内では、「タスクの粒度/難易度認識」と「目標設定」「達成度評価」の三点に関して、言語化に基づく認識合わせが足りていないご家庭が多いように思います ・家事が出来ているのはとても偉いので、皆自慢しまくるといいしお互い褒めまくるといいと思います 以上です。よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまいましたので、あとはざっくばらんに行きましょう。 *** 家事、大変ですよね。私、高校の頃から一人暮らしを経験しまして、適当

                          家事ちゃんと出来てる人、ほんとすげえ。
                        • オンラインゲームのチームが、お互いをブロックしあう最悪の結末を迎えて崩壊した話。

                          足手まといとは、困った存在である。 自分だって完璧じゃないことはもちろん承知してるけど、そういう人がいると、うまくいくものもいかなくなってしまう。 だがしかし、相手がめちゃくちゃイイ人だったらどうだろう? 足を引っ張っているその人が、すごく優しくて気遣いができて、みんなから好かれている人だったら? 今回紹介するのは、「無自覚足手まといがめちゃくちゃイイ人だからこそ起きた悲劇」である。 8人がかりで1ヶ月経っても倒せないモンスター わたしは先日まで、とあるオンラインゲームでとても強いモンスターと戦っていた。 固定メンバーと週に数回集まり、クリアするため何度も挑戦していたのだ。 きっかけは、そのモンスター攻略メンバーを募集するツイッターを見たこと。 「現状ヘタでも向上心があればOK。みんなで協力してクリアを目指しましょう! 最低限の装備、予習は必須。やむを得ない理由をのぞき、ドタキャンや連絡な

                            オンラインゲームのチームが、お互いをブロックしあう最悪の結末を迎えて崩壊した話。
                          • 「日本人女性は海外ですごくモテる」の真相(雨宮 紫苑)

                            22歳のときにドイツに移住、そこで就職の壁にぶち当たりながらも、現在ドイツ人のパートナーと結婚し、暮らしている雨宮紫苑さん。海外に暮らして見えてきたことなどを寄稿いただいている雨宮さんだが、「海外在住」ということで起こるさまざまな誤解について執筆したコラムの第3回目は、「日本女性が海外でモテる」真相について分析します。 雨宮紫苑さんの今までの記事はこちら 日本人女性は本当に海外で「モテる」のか 前回、前々回にわたり、「海外在住者に対してよくある誤解とそれに対する弁明」を書かせていただいた。 でも実は、前回の記事からカットした部分がある。それが、「海外在住の日本人女性はみんな同じ見た目になる」というイメージについてのくだりだ。これに関しては改めて書きたかったので、こうして別記事にさせていただいた。 というわけで、今回の記事では、「海外在住女性はなぜみんな黒髪ワンレンロングになるのか」「日本人

                              「日本人女性は海外ですごくモテる」の真相(雨宮 紫苑)
                            • イギリスの「禁煙法」は行き過ぎなのだろうか。

                              イギリスの「禁煙法」 イギリスで「禁煙法」のようなものが可決された。そんなニュースがあった。 英下院、たばこ販売禁止法案を可決 2009年以降生まれを対象に イギリスの下院は16日、2009年1月1日以降に生まれた人が生涯にわたってたばこ製品を買えなくする法案を可決した。 リシ・スーナク首相が主導した「紙たばこ・電子たばこ法案」は、383対67の賛成多数で下院を通過した。首相経験者を含む複数の与党・保守党幹部が反対票を投じた。 施行された場合、イギリスのたばこ規制法は世界で最も厳しい部類のものとなる。 似たような法律がニュージーランドで先行して施行され、その後に撤回されたとかあったが、とにかくイギリスはこのような道を選んだ。 おれはたまたま倫理学入門の本を読んでいたので、「これは倫理学が取り扱う問題だな」と思った。とくに児島聡『実践・倫理学』においては第5章が「他者危害原則と喫煙の自由」だ

                                イギリスの「禁煙法」は行き過ぎなのだろうか。
                              • キーエンスだろうがマッキンゼーだろうが、長時間労働はよくないんじゃないのか

                                今日わたしが問いたいのは、これだ。 「給料がよくて本人が望めば、長時間労働は認められるべきなのか」 ブラック企業という言葉が日常的に使われ、定期的に過労死が話題になる日本で、長時間労働はだれにとっても身近な問題だ。 働き方改革が叫ばれるのも納得である。 でも本当に、長時間労働は許されないのか? 内心、「給料がいいなら長時間働くのは当たり前」「本人が望むなら働いてもいいじゃないか」と思っていないか? だから今日、問いかけたいのだ。 「給料がよくて本人が望めば、長時間労働は認められるべきか」と。 キーエンスやマッキンゼー社員なら長時間労働で当たり前 この疑問が芽生えたきっかけは、当サイトで公開された2つの記事だ。 ひとつめは、『平均年収2183万円の会社「キーエンス」的に生きるということについて。』。 記事では『キーエンス解剖』という本が紹介されており、そこにはこうある。 キーエンスの社員は「

                                  キーエンスだろうがマッキンゼーだろうが、長時間労働はよくないんじゃないのか
                                • 海外在住者が、疲れて日本を恋しがる理由について。

                                  「そういえばこんなこともあったね~」と、夫と昔話をしながらソファでごろごろしていたときのこと。 ふと、衝撃的事実に気づいた。 わたし、ドイツに住んでもう8年経つんだ……! 8年っていったら、もうすぐ義務教育終わるレベルの長さですよ。信じられないね。 いまや海外生活の特別感なんてほとんどなくなり、あるのは平凡な日常だけ。 すっかりドイツに根を下ろした気でいたけど、最近改めて、「外国人はやっぱり『弱者』なんだなぁ」と思い知らされた。 外国人は致命的に「知らない」 きっかけは、コロナだ。 ワクチン接種が推奨されようになり、わたしはいつ、どのワクチンを接種するか、それともしないのかの選択を迫られた。 どうしようかと思いつつさっそく情報収集をはじめたものの…… 全然わからん! いままで耳にしたことがない医療用語のオンパレード。 遺伝子がどうの、副反応がどうの……。早々に匙を投げてしまい、結局夫に解説

                                    海外在住者が、疲れて日本を恋しがる理由について。
                                  • 仕事を放り出して定時帰宅はありなのか

                                    本日の議題はこちらです。 「『残業ゼロ』を掲げる企業なら、仕事を放り出して定時帰宅してもいいのか?」 最近は、どこも売り手市場。働きやすさをアピールして人材確保に躍起になっている企業は多い。 しかしそれには、弊害もある。 「残業なしって言ったんだから、仕事が終わってなくても帰っていいですよね?」と、仕事を放り出して定時帰宅する社員がいることだ。 「納期は間に合わないけど定時帰宅していいですか?」 先日、『納期に間に合わないが「残業はしない」はアリ?』という記事を読んだ。 記事内では、こんな例が挙げられている。 若手のDさんが、翌週の月曜朝までに終えなければならない仕事を、金曜日の定時を過ぎても完成できなかった。ところが、その事実が発覚したのは金曜日の夜になってからだった。 上司はDさんに逐一「大丈夫か?」と尋ねており、決して無理のある納期で仕事は頼んでいなかった。しかし「大丈夫です」とDさ

                                      仕事を放り出して定時帰宅はありなのか
                                    • どのツラ下げて「大卒」を要求するのですか。

                                      「学生の2.7人にひとりが、貸与型の奨学金を利用して大学に進学している」。 日本学生支援機構が公表しているこの数字は衝撃的だ。 大学を卒業した時点で、相当数の学生がすでに借金を背負っているのだから。 昨年のM-1グランプリで優勝した霜降り明星のせいやさんが、賞金を「奨学金の返済に使う」と答えたのも、ものすごく現代っぽい。 ……なんて話になると、「なんで日本は教育にお金をかけないんだ!」という批判がなされるし、実際わたしも学費はどうにかならんかなぁと思う。 でも今回は、それとはちょっとちがう角度から考えたい。 借金してまで「大卒」になっても安泰とはかぎらない 大学進学率は右肩上がりで、現役の学部進学者はすでに約5割(文部科学省)。 また、30年前に比べて、高卒者への求人は4分の1以下にまで減った(厚生労働省)。 日本で学位を取得すること自体は比較的楽なうえ(もちろん大学と専攻によるが)、最終

                                        どのツラ下げて「大卒」を要求するのですか。
                                      • しょっちゅう人手不足になるところでは働くな。

                                        もう最初から、この記事の結論を書いてしまおう。 「しょっちゅう人手不足になるところでは働くな」である。 わたしはちゃんと(?)企業勤めした経験はないから、あくまで学生時代のアルバイトを通じての所感だけど。 でも、バイトだろうが正社員だろうが、これはたぶん同じだと思う。 「しょっちゅう人手不足になるところでは働くな」 バイトの面接を取り付けたらため息をつかれた 学生時代アルバイトを探しているとき、地域の無料求人雑誌で、ちょうどよさそうな募集を見つけた。 駅前のスーパーの惣菜屋さんで、時給は低いが家から近く、1日3時間から入れるとのこと。希望条件にぴったりだ。 さてさて、さっそく電話。 「求人広告を拝見してご連絡いたしました。担当の方はいらっしゃいますか?」と聞いてみる。 すると電話口の女性は、「ふぅん……年は?」と無愛想に聞いてくる。 「大学1年です」と答えたら、大きなため息をつかれた。 た

                                          しょっちゅう人手不足になるところでは働くな。
                                        • 自分キラキラに疲れた社会に「推し」ブームが来た

                                          ここ数か月、色々な人と「推し」について意見交換する機会があり、そうしたなかで「そういえば、承認欲求の時代の限界や最果てとして『推し』ブームを捉えることもできるよね」みたいな考えが温まってきたので、今日はそれをまとめてみる。 前置き:実際は、「推し」ブームの背景はたくさんある どうして「推し」がブームが起こったかを考えると、ブームが到来した原因や要因はあれこれ思い浮かぶ。だから、これから述べる「承認欲求の時代の限界」だけが原因とは言えない。 たとえば「推し」という言葉の使い勝手の良さや、SNSをとおして「推し活」をリアルタイムにシェアできるようになったことや、20世紀末~00年代にかけてオタク界隈のコンテンツとみなされていたものが市民権を獲得してきたことetc……も、「推し」をブームたらしめた要因として挙げやすい。ほかにも色々あって、たとえばコロナ禍が流行してコンテンツやエンタメの需給関係が

                                            自分キラキラに疲れた社会に「推し」ブームが来た
                                          • 『鬼滅の刃』も…ドイツ在住ライターが「日本アニメ、すごいのに残念」と言う理由(雨宮 紫苑)

                                            世界的なステイホームとなり、NetflixやHulu、アマゾンプライムなどの配信動画システムの加入者が2020年3月は歴代最高を記録したという。Netflixは上半期の新規加入者が予想の700万人の倍増の1500万人を超えている。それだけエンタメを家で見る人が増えたということだ。 アニメとゲームが大好きだというドイツ在住ライターの雨宮紫苑さんも、動画配信サービスをがっつり楽しんでいる一人だ。特に日本のアニメの配信本数が海外でも増えていることが嬉しいという。しかし、だからこそ「これだけいい作品なのにもったいない!」ということが……。 ドイツで見られるなんてやばくない? 新型コロナウイルスに対するさまざまな処置が、少しずつ緩和されはじめている。とはいっても他人との接触を避けるべきなのは変わりないので、ここドイツに限らず、ステイホーム生活を続けている人も多いだろう。 そんななか、日本では多くの漫

                                              『鬼滅の刃』も…ドイツ在住ライターが「日本アニメ、すごいのに残念」と言う理由(雨宮 紫苑)
                                            • 若者の死因1位が「自殺」の日本、なぜそんなに生きるのが「辛い」のか(雨宮 紫苑)

                                              日本では10歳~39歳までの死因1位は「自殺」(厚生労働省自殺白書H30年度版)であり、世界で比較してももロシア・韓国とともに「若者の死因自殺率」が高い(厚生労働省「諸外国における自殺の現状」)。 日本ではそんなに生きるのが「つらい」と感じてしまうのだろうか。それはなぜだろうか。 22歳まで日本に生まれ育ち、ドイツにわたった雨宮紫苑さんが自身の体験を踏まえて検証する。 なんでそんなに「つらい」のか ここ最近のトレンドなんだろうか。どうにも、「生きづらい」という言葉を見かけることが多い。「生きづらさを感じる人にエールを贈る」「生きづらい人のサポートをしたい」「生きづらさに負けずにがんばろう」……。 いたるところで気軽に使われている「生きづらい」という言葉は、改めて考えるとなかなか衝撃的だ。仕事がつらいとか人間関係がつらいとかそういうレベルを通り越して、「生きる」のが「辛い」のだから。 実際の

                                                若者の死因1位が「自殺」の日本、なぜそんなに生きるのが「辛い」のか(雨宮 紫苑)
                                              • 悪質なクレーマーの共通項は、従業員の「対応の乱れ」とか「ルールの不徹底」に食いついてくること。

                                                組織におけるクレーム対処の話をします。 先日、Books&Appsさんで、雨宮紫苑さんがこんな記事を書かれていました。 ドイツでは労働者が偉いので、客は「労働者様に働いていただく」立場です。 書いてある内容については全体的に首肯するところなんですが、読んでいる内に自分自身が客商売のバイトをしていた時のことも思い出しまして、ちょっとそれについて書きたくなりました。 苦学生という程のことでもないんですが、学生時代はとにかくお金がありませんで、四苦八苦しながら色んなバイトをしていました。 出版社でのゴーストライターもどきの仕事、塾講師や家庭教師のアルバイトから、某有名ドラッグストアでのバイト、家電量販店でのバイト、書店でのバイト、変わったところでは美容師さんのカットモデルのバイトなんかにも手を出していたことがあります。 なんか美容師さんのコンテストだか大会みたいなものがあって、そこに出場する美容

                                                  悪質なクレーマーの共通項は、従業員の「対応の乱れ」とか「ルールの不徹底」に食いついてくること。
                                                • いわゆる「ロジカルな人」と「自分の理屈を押し付ける人」の違いは何なのか

                                                  いわゆる「ロジカルな人」と「自分の理屈を押し付ける人」の違いは何なのか、という話をします。 雨宮紫苑さんの、こちらの記事を拝読しました。 筋が通ったロジックでも、こっちが納得するかは別の話 店の売り上げアップのために、集客力がある人に客を集めてもらうのは当然だ。そのロジックはわかる。 でもわたしからしたら、おもしろくはない。 たかがバイトにそんな期待をされても困るし、みんなはスマホいじりながらおしゃべりしてるのに自分だけ働くのってバカみたいだし、がんばっても給料は変わらないし。 ロジック自体の筋が通っていたとしても、こっちが納得するかは別の話なのだ。 ファクトに基づくロジックでも、必ずしも相手を納得させられるわけではない、納得を得るにはゴール設定が重要だ、という話ですよね。 雨宮さんがおっしゃるところはもっともで、全体として異論はないんです。 ただ、別の言葉での説明も可能かな、というか、ち

                                                    いわゆる「ロジカルな人」と「自分の理屈を押し付ける人」の違いは何なのか
                                                  • 「ゲーメスト」でハガキ職人を目指す過程で知った、人に読ませる文章を書くことのむずかしさ

                                                    「雑誌の投稿コーナーに載る為に必死に文章を練習して、他人に読んでもらう文章を書くことの困難さに気付いた人」というのがどれくらいいるのか分かりませんが、私はその中の一人です。 この記事で書きたいことは、大体以下のような内容です。 ・昔、「ゲーメスト」という超面白いゲーム雑誌がありました ・読者投稿コーナーに掲載される為、いわゆるハガキ職人を目指して頑張っていました ・全然載らなかった為、兄に頼み込んで投稿内容を添削してもらいました ・その時の兄の言葉で、「文章というものは、書いた本人が読む時と他人が読む時で全く違うものになる」ということに気づきました ・兄に添削してもらうようになってめでたく投稿コーナーへの掲載の夢が叶い、以来文章を書き続けています ・載らなくても載らなくても全く飽きずに投稿し続けた、という諦めの悪さも、一つの資質だったのかも知れません ・どんな文章であれ、「レビュー」「壁打

                                                      「ゲーメスト」でハガキ職人を目指す過程で知った、人に読ませる文章を書くことのむずかしさ
                                                    • 「やりたい・教えてくれ」と言ってくる割には、とくに努力をしない人たちに、うんざりした話。

                                                      また、友だちがひとり減った。 オンラインゲームをやっていればいろんな人に出会うから、そのぶんだれかと疎遠になるのはしょうがない。 ゲームに対する考え方がちがうからなんとなく距離ができて、遊ばなくなったってだけの話。 ……いや、正直にいうよ。 その人はやる気はあるけど向上心がなかったから、「もういいや」と距離を置いたのだ。 「教えてくれ」「ただし言われたとおりやるわけじゃない」人たち 先日、安達さんが執筆した『「本気ではない人に、いくら教えても、無駄」と言われた時の話。』という記事を読んだ。 そこで、先輩にそれを質問した。 「忙しい時に、どうやったら本を読む時間を作れますか」と。 ところが、その主宰者は言った。 「時間は作りなさい。」 あまりにも抽象的だと思ったので、私は言った。 「そのやり方を、具体的におしえてほしいのです。」 ところが先輩は言った。 「本当に私が言ったとおりにやりますか?

                                                        「やりたい・教えてくれ」と言ってくる割には、とくに努力をしない人たちに、うんざりした話。
                                                      • キラキラ起業とは「日常生活で満たされない承認欲求を満たすビジネス」のこと。

                                                        当サイトに寄稿しているマダムユキさんの記事が、おもしろい。とにかくキレッキレで、笑ってしまう。 とくに多くの人に読まれていたのは、「キラキラ起業」に関する記事だ。 明示されてはいないが、よくある「平凡なわたしが起業して社長になりました」系ビジネスのことだろう。それに続こうと群がる人(主に女性)たちを、これでもか!とこき下ろしている。 例として、『キラキラ起業に取り組む主婦たちは、競うように子供ネタをブログやSNSに投稿していた。』という記事で挙げられている、ハンドメイド作家たちの話を紹介したい。 器用な生き方のできない女たちは、その不器用さにつけ込まれて搾取されやすい。中途半端な野心や承認欲求を持て余していれば尚更だ。 「子育てをしながら在宅で仕事がしたい」 「趣味を活かして収入を得たい」 「商売を始めるからには、ちゃんと稼ぎたい」 そうした思いを抱え、しかし作品のクオリティーでは勝負でき

                                                          キラキラ起業とは「日常生活で満たされない承認欲求を満たすビジネス」のこと。
                                                        • 日本で「心理的安全性」の確保が難しいのは、全会一致を目指すから

                                                          先日安達さんが寄稿した『「心理的安全性」という概念は、まだ、日本人には早すぎる。』という記事がよく読まれていた。 みなさんの反応を見てみると、どうやらこの一文が多くの人の心を捉えたようだ。 日本人は、反対意見と、人格攻撃を区別できない人が多い。 だから、知識労働者に必要とされる「率直な物言い」が、そのまま対人トラブルにつながる。 わたしもずいぶん前に『「ちがう意見=敵」と思ってしまう日本人には、議論をする技術が必要だ。』という記事を書き、大きな反響をいただいて新聞にまで転載された。 どうやら、「日本人はちがう意見の人とうまく付き合えない」というのは、多くの人が抱いている思いらしい。 でも日本でそうなるのはある意味当然で、理にかなっているのだ。 だって日本は、「全会一致」を目指すから。 「異なる意見を出しても拒絶されない」という心理的安全性 「心理的安全性」という言葉は安達さんの記事を読んで

                                                            日本で「心理的安全性」の確保が難しいのは、全会一致を目指すから
                                                          • 「完璧なリーダー」は、もういらない。

                                                            いままでわたしは、「リーダー=頼りになる人」だと思っていた。 まわりが「ついていきたい」と思うような人格と能力を兼ね備え、みんなを引っ張っていってこそリーダーだ、と。 ……でももしかしたら、リーダーって、頼りにならなくてもいいのかもしれない。 頼りにならないリーダーでもうまくいった とあるゲームで、わたしはTAチームを結成した。 TAとはタイムアタックの略で、いかに早く攻略できるかを競う遊びだ。 条件が合うチームがないので自分で作ったのだが、チーム経験が豊富なメンバーに対し、わたしはチームに所属することも、ましてやリーダーをするのもはじめてという状態。 なにかを決める場面でも、 「みんなはどう思う?」 「どうしたらいいか迷うね」 「うーん、どうしよう……」 と、あたふたするばかり。 まったく頼りにならない、ダメなリーダーである。 こんなんで大丈夫だろうかと、最初は心配でしょうがなかった。

                                                              「完璧なリーダー」は、もういらない。
                                                            • 文章を書くことが好きではない人のための、文章の書き方

                                                              「文章を書くのが苦手。ライターなんて絶対にできない」 この仕事をするようになってから、何度かこう言われることがあった。 書くことが苦手な人は、どうやら結構多いらしい。 わたしは書くのが大好きな人間なので、いまいちその気持ちがわからず、なにが・なぜ・どういうふうに苦手なのか、いろいろと聞いてみた。 すると、 「なにから書けばいいかわからない」 「言いたいことをうまく文章にできない」 「とにかく時間がかかって嫌になる」 といった答えが返ってくる。 どうやらみんな、「最初から完璧に書こうとしている」ようだ。だから、「ちゃんと書けない」と投げ出してしまう。 正直、そういうのって、くだらないなーと思う。 文章なんて、好きなところから好きなように書けばいいのに。 書くのが苦手でノウハウに手を出し、さらに頭を抱える「書けない」人たち デジタル化が進み、メールやチャットなど、文章能力が求められる場面が増え

                                                                文章を書くことが好きではない人のための、文章の書き方
                                                              • 私が、タスク管理から時間管理に切り替えた理由

                                                                モノゴトを進めるには、タスク管理と時間管理、大きくわけて2つの方法がある。 タスク管理は、順番に作業を進めていく方法。To Doリストをイメージするとわかりやすい。 一方の時間管理は、設定時間内に作業をする方法で、学校の授業と同じだ。 たとえば晩ご飯を作るにしても、「今日はハンバーグにしよう!」と決め、まず玉ねぎとニンニクをみじん切り、そのあとひき肉をコネて、焼いているあいだにソースを……と順番に作業をこなしていくのが、タスク管理。 時間管理だと、「19時に食事だから、18時から料理を作り始めよう」と時間基準で献立を考え、1時間のあいだで作れるものを作っていく。こんな感じ。 最近なにかにつけ、「時間管理よりタスク管理がいい」と言われがちだ。 時間管理にするとダラダラとサボるけど、タスク管理なら効率よく働くし、結果を出した人が報われる、というように。 でも、本当にそうだろうか。 タスク管理っ

                                                                  私が、タスク管理から時間管理に切り替えた理由
                                                                • 「他人にやり直しをさせること」が自分の仕事だと思っている、めんどくせえ人たち。

                                                                  上司には、2種類のタイプがいる。 明確で的確な指示を出せる人と、あいまいで多義的な指示をする人だ。 おおざっぱな指示しかできない人に対して、わたしはいままで「マネージメント能力が低いんだな」と思っていた。 でももしかしたら、そうじゃないのかもしれない。 あいまいな指示をする人は、明確な指示をする能力がないのではなく、「他人にケチをつけることが仕事」だと思っている可能性があるのだ。 あいまいな指示に対して細かいダメ出しが続く 先日、しんざきさんの『曖昧なタスクへの耐性が下がってしまった、一時期の話』という記事を拝読した。 記事内では、システム関係の仕事における、「成果物の要求ステージについてのチーム内での意識の不統一」という経験が紹介されている。 アイディアベースの初期段階なら、指示がおおざっぱになるのはしょうがない。でも「なにを作ればいいか」が明確じゃなければ、成果物がかっちり決まらないの

                                                                    「他人にやり直しをさせること」が自分の仕事だと思っている、めんどくせえ人たち。
                                                                  • 更生したヤンキーより、グレずに頑張った人のほうがえらいよね?

                                                                    最近、ストーリー重視のビジネスが本当に多いなぁと思う。 共感してもらうことが大事、思いを伝えることで応援してもらえる……みたいなやつ。 いやまぁわかるよ。 これだけたくさんのモノが溢れているんだから、なにかしらの意味付け、差別化は必要だもんね。 でもそれには、大きな問題もある。 スタートが底辺であるほど盛り上がるがゆえに、落ちこぼれや問題児が得をして、なんの問題もなく堅実にがんばっている人が損をすることだ。 泣いてるシーンがやたら多いアイドルプロデュース番組 最近、人生ではじめてアイドルプロデュース系の番組を見始めた。 「JO1、INIを誕生させた
日本最大級のサバイバルオーディション番組
『PRODUCE 101 JAPAN』の第三弾」なるものだ。視聴者投票で、上位11名がデビューするらしい。 まず練習生は、トレーナーによってA~Fランクにクラス分けされる。 そこからレッスンを受けて1人

                                                                      更生したヤンキーより、グレずに頑張った人のほうがえらいよね?
                                                                    • 個人による日本随一のブログコレクション、books&apps。 - シロクマの屑籠

                                                                      はじめに断っておくと、これは、books&appsを賛美する文章だ。2023年現在、ブログ文化の精髄として、ブロガーの書いてきたものの一番おいしいところを集めたコレクションとして、books&appsは唯一無二の発信場所になっている。 今回、そのbooks&appsを讃えるいい機会が巡ってきた。いい機会とは、books&appsの大将であり、ご自身も記事を書いていらっしゃる安達さんが新著を出したのだ。 頭のいい人が話す前に考えていること 作者:安達 裕哉ダイヤモンド社Amazon この本にはコミュニケーションについてのノウハウがさまざまに記されていて、そのコミュニケーションが思考や人脈や仕事とも関連するさま等々が書かれている。が、そのあたりを宣伝するのは他の人に任せておくとして。 それよりbooks&appsについてだ。 books&appsとは、この本の著者である安達さんが様々なブロガー

                                                                        個人による日本随一のブログコレクション、books&apps。 - シロクマの屑籠
                                                                      • 「まぁ人それぞれだから」という一言で、会話を終わらせてしまう人が苦手だ。

                                                                        「ドイツはどう?」 「めっちゃ楽しいよ~! 日曜日はお店全部閉まってるし、電車はしょっちゅう遅延するからちょっと不便だけど(笑)」 「え、そうなんだ~! それならわたしは住めないかも(笑)」 「慣れたらそんなに不便じゃないし、こっちも適当で許されるから楽といえば楽かなぁ」 こんな会話を楽しんでいたとき。 隣でうんうんとうなずいていたもう1人が、こう言った。 「まぁ、どの国を快適だと思うかは人それぞれだからね」 そう言われたわたしたちは、それまで盛り上がっていた会話をやめ、 「まぁそうだね」 「うん、たしかに」 と黙り込んだ。 はーあ、白けた。 いるんだよねー、話が盛り上がってるのに「まぁ人それぞれだから」と会話を終わらせる人。 その人次第なんてみんなわかっていて、そのうえでどっちがいいかっていう話をしているのにさ。 「言い合いはやめよう、人によっていろんな意見があるんだから」って仲裁者ぶっ

                                                                          「まぁ人それぞれだから」という一言で、会話を終わらせてしまう人が苦手だ。
                                                                        • コミュニケーション不足の仕事を、反省した話。

                                                                          わたしは先日、請け負った仕事を途中で辞退した。 理由はいくつかあるが、かんたんにいえば、「結果を出せなかったから」。 でもその決断が正しかったのか、自信をもてないでいる。 「外注」という立場で関わった場合、報・連・相のうちの「相談」を、どの程度していいものなのだろうか……。 人生初!営業の仕事をいただいた 仕事を依頼してくださったのはとある出版社の編集者で、内容は本のPRだった。 その出版社から出ている本を紹介する記事を書き、その記事を掲載していただけるよう各メディアに営業するのがわたしの仕事だ。 営業の経験がなくメディアにツテもないことを伝えたところ、編集者もこういった外注は初めてとのこと。 お互い手探りなので相談しながらやっていきましょう、となった。 ありがたいことにいままで営業なんてほとんどせず仕事をいただいていたから、多少の不安はあった。でも挑戦したいという気持ちが強かったし、受注

                                                                            コミュニケーション不足の仕事を、反省した話。
                                                                          • 学校で習わないけど、大人になる前に知りたかった、3つの重要な生き抜く知恵のこと

                                                                            先日、夫と「学校で学びたかったこと」について話した。 「大人になる前に知りたかったこと」と言い換えるとわかりやすいかもしれない。 みなさんにもきっと、「学校でこれを教えてほしかった」「大人になる前にこれを知っておきたかった」ということがあるんじゃないだろうか。 というわけで今回は、大人になる前に知りたかったことをテーマに書いていこうと思う。 みなさんも、「大人になる前にこれを知っておけば……」ということがあれば、ぜひ教えていただきたい。 ※ちなみにわたしは現在30歳で、ゆとり教育を受けた世代である。 1.幸せに生きるために知っておくべき「自己肯定感の高め方」 学生の時は、多少進路について考えはするものの、とりあえず今日授業を受けて、明日は友だちと遊んで……と、少し先の未来だけを考えていればよかった。 しかし大人になると、そうはいかない。 冷蔵庫の食材とにらめっこして1週間の献立を考え、来月

                                                                              学校で習わないけど、大人になる前に知りたかった、3つの重要な生き抜く知恵のこと
                                                                            • 日本人は結論から言うのが苦手

                                                                              先日当サイトで、『なぜ「結論から話す」が、なかなかできないのか、観察したら、理由が分かった。』という記事が公開され、5万回以上読まれていた。 記事内で結論から話せない理由として挙げられているのは、「言い訳したいから」「急かされるから(話がまとまっていないから)」「習慣づいていないから」の3つだ。 たしかに、どれも「結論から話せない理由」として妥当なものだと思う。 でも現在ドイツに住み、ドイツ語で日常会話しているわたしが思うのは、「そもそも日本語は結論から話すのに向いていないんじゃ?」ということだ。 日本語の仕組みでは「結論は最後」にくる 日本語という言語は、ざっくりいえば「主語→いろんな説明→述語」という順番で成り立っている。 「わたしは」という主語があり、「学校に」という説明が入り、「行きました」という述語で締める。これが基本だ。 一方英語やドイツ語は、「主語→述語→その他」という順番で

                                                                                日本人は結論から言うのが苦手
                                                                              • 自慢話をうざいと思われたくないなら、相手が自分に関心を持っているかを気にすること。

                                                                                この記事で書きたいことは、大筋下記のようなことです。 ・「自慢話」と「実績アピール」は、コンテンツとしてはそれほど変わらないような気がする ・ただの大げさな「自慢話」であっても、興味がある対象による自慢話であればコンテンツとして面白い ・求められない状態・場面で話してもウザいだけ、という点ではどちらも同じ ・重要なのは「相手は自分に関心を持っているか」の把握 ・自慢話でウザいと思われたくない人は、まず相手の中に「自分に対する関心」を育てた方が良い ・「私はあなたに興味があります」というやり取りで少しずつお互いの許容範囲を広げていくのがその一つの方法 以上です。よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 先日、雨宮紫苑さんのこちらの記事を拝読しました。 「実績紹介」と「ただの自慢話」を混同している人、多くないですか? 大変僭越な

                                                                                  自慢話をうざいと思われたくないなら、相手が自分に関心を持っているかを気にすること。
                                                                                • 「ジョブ型」への転換は、日本の社会を根底からゆるがす可能性がある。

                                                                                  以下は、雨宮紫苑さんの4月1日の「日本はなぜ「有能な人」が損をするのか」に触発されて書きました。 また3月24日の安達裕哉さんの「「依頼された仕事をやらない人」は、なぜあれほど言われても、仕事をしないのか」にも関わるかと思います。 この10年ほど産業医業務に携わったので、その経験や必要にかられて読んだ本からの耳学問が多くなっているかと思います。 雨宮さんの論でまず感じたのが、それが日本でも最近かなり話題になっている「メンバーシップ型」と「ジョブ型」という二つの雇用形態の問題にかかわる話題ではないかということでした。(濱口桂一郎「新しい労働社会 2009」「ジョブ型雇用社会とは何か  2021」ともに岩波新書) 雨宮さんはドイツでお仕事をされていて、そこでは仕事は「ザ・担当制」であると書かれています。 こういうやりかたは学問的には「ジョブ型」と呼ばれているようで、ドイツばかりでなく、日本以外

                                                                                    「ジョブ型」への転換は、日本の社会を根底からゆるがす可能性がある。