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goldheadの検索結果1 - 40 件 / 64件

goldheadに関するエントリは64件あります。 社会人生生活 などが関連タグです。 人気エントリには 『不安になったら薬を飲め』などがあります。
  • 不安になったら薬を飲め

    ずっと不安だった おれが自分の性格というものを説明しようとすると、以下のような言葉が並ぶ。内向的、心配性、後ろ向き、弱気、消極的、意志薄弱、怠惰、マイナス思考、ネガティヴ思考、悲観主義……。 陰キャで、非リアで、なんの前向きさもない人間ということになる。 今の時代、いや、いつの時代でも人間に求められる資質に反していることこの上ない。そして、その通りおれは底辺に近い人生を送っている。 それにしても、なんで、こうなんだろう。というか、世の中の人で、こうでない人がいるのはなぜなんだろう。少なくとも、こう見えない人は存在する。 おれは双極性障害(躁うつ病)持ちである。これはおれの性格の前提なのだろうと思われるかもしれない。 しかし、おれがそう診断されるずっと前、それこそ、物心ついたころから、おれは常にそうだった。 そして、常に不安だった。 幼少期の無力感 おれはちびだった。いや、いまも平均身長から

      不安になったら薬を飲め
    • 「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。

      功利主義に向き合う いきなりだが、どうもおれは功利主義者らしい。反出生主義などの持論を述べていたら、そう指摘された。 なるほど、反出生主義論者のベネターの考え方は功利主義的かもしれない。 とはいえ、おれは功利主義をよく知らない。「最大多数の最大幸福?」くらいのものだ。なので、おれは本を読んでみることにした。 功利主義 (岩波文庫) たとえば、有名なJ.S.ミルなどはなんといっているのだろう。『功利主義』の冒頭はこんな文章で始まる。 正と不正の判断基準をめぐる論争は、解決に向けた進展が少しも見られない。人間の知識の現状を作り上げている環境要因のうちで、これほど期待はずれなものはほとんどない。 最も重要なテーマに関する思索でありながら、長いあいだ立ち後れたままであり、期待はずれという点でここまで際立っている環境要因はほとんどない。 哲学が誕生して以来、最高善に関する話題、あるいは同じことになる

        「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。
      • 「最強の自分」になれないおれたちは、病んでいく

        「好きで働いているんだろ?」 精神科医である斎藤環の『家族の痕跡―いちばん最後に残るもの』を読んでいたら、このような記述にいき当たった。 このように考えてみてはどうか。すべての「職業人」は「好きこのんで仕事をしている」のだ、と。 これを言うのは、正直に言えば、なかなか辛い。厳しい疲労とストレスに耐えて、それでも真面目に働いている人々を、もちろん私は尊敬する。 しかし、その尊敬こそが危険なのだ。その種の尊敬は、そのような生活スタイルがどうしても取れない人たちに対する軽蔑を伴わずには成立しないからだ。 それゆえこの尊敬は小声で口にされるべきものだし、まして自らの多忙さを誇る(=愚痴る)ことは、あきらかに下品な振る舞いなのである。 これには前段があって、ネット(当時の2ちゃん)に書き込まれたコピペがあげられている。 そのコピペ(詩)は見つけられなかったが、「働いたら負け」のインターネット・ミーム

          「最強の自分」になれないおれたちは、病んでいく
        • 日本人は、いったいいつまでマスクを着け続けるのだろうか。

          第5波後の日 今、これを書いている現在、日本における新型コロナウイルス感染症は第5波が落ち着いたところにある。 第5波どころか、2021年で一番落ち着いているという具合である。 第5波は、とても高い波だった。そこから考えると、あまりにも落ち着いてる。 落ち着いていて悪いことはない。当たり前の話だが。 落ち着き始めたころには、「なぜ落ち着いたのか」、「よくわからない」という専門家の記事なども多く見かけられたが、そのような記事もネット上では少なくなっているような感じだ。 なんで波が収束したのか、おそらくはいろいろの複合要因があるのだろうが、結局のところよくわからない、というのはちょっとよくない。 波を収束する手段が明確であれば、次の波への対応策も打てるだろう。 現状では、やはりワクチン接種をすすめ、手洗いなど基本的な対策をして、密を避けて、ということになるだろう。 第5波が去ったのは紛れもない

            日本人は、いったいいつまでマスクを着け続けるのだろうか。
          • おれが抑うつ状態になったときのことを書き留めておきたい。

            「鬱(うつ)」という言葉はわりと広い概念ではないかと思う。 もちろん、「うつ」=「うつ病」=「大うつ病性障害」と考える人もいるだろう。 とはいえ、信頼にたるかどうかわからないWikipediaでも「抑うつ」として項目があるように、「抑うつ状態」というものがある。 その根っこは、いわゆる「うつ病」である「大うつ病性障害」であることが多いのかも知れない。 しかし、実態、その原因は多岐にわたるといっていい。 たとえば、大切な人を喪ったとか、職を失ったとか、そういう人生上のイベントで気が塞ぐ場合もあるだろう。 それで抑うつ状態になることもある。 それは人間の心理として当たり前のことではあるので、病気としてみなされない場合もある。 おれはべつに「鬱だ死のう」という軽い使い方をしてもいいと思う。 ちょっとした軽く不愉快な出来事でも、人は鬱になると思う。 とはいえ、おれは双極性障害と医師にも行政にも認め

              おれが抑うつ状態になったときのことを書き留めておきたい。
            • 数学ができなかった人間の残り滓が「文系」と呼ばれるのではないか。

              高卒 インターネットで持続性のあるハンドルをもって情報を発信し続けている人は、大学卒業者以上である比率が高い。 ソースは……ない。 おれが二十年くらいネットをやってきた、電子肌感覚である。 「そんな電子肌なんてSFっぽい感覚などあてになるのか」と思うあなたは、やはり大学を出ていないだろうか? というわけで、おれは珍しいとはいかないまでも、少数派の高卒インターネット人である。 高卒が少数派なのは、たしかネットに限らずリアルな数だとしてそうだったと思う。 少し前、鳥貴族で飲んでいてそういう話題になって、おれは「まだ、大卒の方が少数派ですよ」と言って携帯端末で調べたら、違った、というのがソースだ。 そのときおれはビール的なもののアホみたいにでかいジョッキを一杯飲み干したあとだったので、正確かどうかはわからない。たしかちょっとだけ大卒の人が多かった。 したがって、ここでおれは高卒してすぐに働きに出

                数学ができなかった人間の残り滓が「文系」と呼ばれるのではないか。
              • 比較されて、負けてしまった人間に救いはあるのか

                マックス・シュティルナーが言ったかもしれないこと 栗原康という人の『何ものにも縛られないための政治学』という本を読んだ。 そこに、マックス・シュティルナーという思想家の考え方が紹介されていた。 シュティルナーは自由主義を三つに分けたという。 (一)政治的自由主義……カネによる支配 (二)社会的自由主義……社会による支配 (三)人道的自由主義……人間的なものによる支配 政治的に自由になる。すると、人はカネによって上に立ったり、下に置かれたりする。カネがすべてを支配する。 それじゃあいけねえとなって、金持ちが支配するなんてやめて、社会のためにみんなやっていこうとなる。 みんながみんなのために。一見、悪くない。 だが、その世界ではかられるのは、人がいかにみんなのために、社会のためになることができるかどうかだ。 みんなのためにならないことは評価されないし、みんなのためにならない人間は糾弾され、排除

                  比較されて、負けてしまった人間に救いはあるのか
                • あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps

                  おれの食生活 おれは毎晩の食事をXにポストするタイプの人間である。Twitterにツイートしてきた人間だといってもいい。 おれには3,600人ほどフォロワーがいるが、毎日おれを観察している人間がいるだろうか?たぶん10人くらいいると思う。その10人は気づいていることと思うが、おれは毎晩ほとんど同じものを食べつづける。 貧乏だから野菜が食えないとかいうのは毎晩お好み焼きを食べないやつの戯言にすぎない/関内関外日記 古くは、お好み焼きだった。一家離散して一人暮らしをはじめた。 金がないので自炊する。はじめての自炊生活。なにを食べよう。おれはお好み焼きが好きだった。お好み焼きはどうだろう? お好み焼きなら小麦も卵もキャベツも肉もとれるし、栄養的にも悪くないんじゃないのか。なにより、おれはお好み焼きが好きだ。 でも、毎日食べると飽きるんじゃないのか? これが、飽きなかった。おれは来る日も来る日もお

                    あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps
                  • 人の金で生かされている「赤字人間」に生きる価値はあるのか

                    心情的な赤字です 赤字の零細企業で働く、ある人間、すなわちおれの心情というものを書きたいと思う。 赤字企業というと、「全国の企業の六割だとか七割だとかは赤字だ」とか、「節税目的であえて赤字にすることもある」などと言われそうだ。 だが、おれの言う「赤字」とは、心理的、心象的、お気持ち的な赤字のことと断っておく。 というのも、万年赤字だったわが零細企業は、親会社的なところができて、そことの関係上、数字的には黒字企業だからである。 とはいえ、親会社的なところに対しては赤字の存在であって、大赤字の存在であって、結局のところ、赤字なのである。 生殺与奪の権は親会社の社長の一存であって、その一存というのも親会社のステークホルダーによって左右され、結局のところ赤字なのだ。 赤字的個人の心情 というわけで、おれは赤字的存在である。 おれはおれの生活を成り立たせるための、十分な生産をしていない。 これが厳然

                      人の金で生かされている「赤字人間」に生きる価値はあるのか
                    • おまえらの知らない鎌倉を歩く(GR IIIxの実用) - 関内関外日記

                      おれは鎌倉市で二十年近く暮らした。おまえらは鎌倉の一部しか知らない。 「鎌倉には鎌倉駅か北鎌倉駅から行けばいいんでしょう?」と思っているのか? 違う。大船から行け。 湘南モノレールに乗るのだ。 そして、「西鎌倉」へ行け。「北鎌倉」ではないぞ。おれは昔、和装をした女性二人が「西鎌倉」で降りて、「えー、お寺とかないんですか?」とか言っていたのを目にしたことがある。ここにはない。しかしなんで、あえて「西鎌倉」を選んだのか。鎖大師へ行け。 西鎌倉駅前、ここは昔コンビニだった。ニートだったおれは早朝ここに週刊ジャンプを買いにきて、車で接触事故を起こした。 とにかく湘南モノレールだよ、兄貴。え、おれの兄貴って誰だ? SUZUKIYAはおれの身体を構成する食品を供給していていたスーパー。 まあ、七分おきにモノレールはやってくる。 子供のころの外食といえば、このロイヤルホストか昔対面にあったすかいらーくだ

                        おまえらの知らない鎌倉を歩く(GR IIIxの実用) - 関内関外日記
                      • 幸せなときは、口に出して言ったほうがいい。カート・ヴォネガットに学ぶこと

                        カート・ヴォネガットあるいはジュニア おれはSFをそれなりに読む。それなりに読むだけなので、時代の最先端のSF(『三体』なら読んだが)を常に追いかけていたり、オールタイム・ベストの千冊をすべて読破していたり、ということはない。 そもそものおれのSFの始まりは、カート・ヴォネガットの『チャンピオンたちの朝食』か、フィリップ・K・ディックの『ザップ・ガン』のどちらかということになっている。 「よく、その二冊でSFに足を踏み込んだな」と言われるかもしれない。『ザップ・ガン』は置いておくにしても、『チャンピオンたちの朝食』がSFかどうかというのは、正直、今でもよくわからない。 よくわからないが、若いおれはヴォネガットを次々に読んだ。そのSFの奇想と、あまりにも地に足のついたヒューマニストとしての「声」にうたれた。 この「声」というのは、このたび読んだ本の訳者あとがきで円城塔が述べている言葉だった。

                          幸せなときは、口に出して言ったほうがいい。カート・ヴォネガットに学ぶこと
                        • 占いもなにも信じない知人が「整体」の効果だけは力説していて、ちょっと驚いた。

                          なんであなたが整体に? 二十年以上つきあっている人がいる。その人は性格として神秘的なものや宗教的なものに対して、ひどく懐疑的だ。 懐疑的というか、ちょっと遠くからバカにしているようなところがある。占いもなにも信じない。そういうところがある。 つきあいが長いので、その人にはその人なりのエキセントリックさがあるのは知っているが(美大出のデザイナーだし)、そのエキセントリックさは、そういう方面にはまったく向いていない。 デザイナーにはその感性ゆえか新興宗教にはまってしまう人もおり、そういう勧誘も受けたりもしたが、なにも影響受けることなく生きてきた。 が、その人が「整体」に通っているということを聞いて少し驚いた。 なるほど、座り続ける仕事ゆえに、腕がしびれるなど身体に問題があるのは知っていた。が、そんな場合は整形外科にでも行くものと思っていた。 というか、整形外科に通っていたが効果がないと言ってい

                            占いもなにも信じない知人が「整体」の効果だけは力説していて、ちょっと驚いた。
                          • 自分で、自分の「仕事のできなさ」を解明してみる

                            おれは仕事ができない おれは仕事ができない。その根拠は、おれが稼げていないという一点にある。 おれが赤字人間であるという一点にある。これが結論である。 「で、具体的にどのように仕事ができないのか?」と問われた。 これは簡単な話だ。おれの仕事っぷりを、というか、仕事のできなさっぷりをありのままに書けばいい。 ぜんぜん楽勝じゃないか。 ……と、思ったのだが、これが書けない。 なぜ書けないのか。おれが「仕事」をわかっていないからだった。 あるいは「会社員」であるということをわかっていなかった。 だから、自分が、会社員としての理想や基準、平均と比べてどうなのか、どこが具体的にだめなのか。そういう比較がまったくできなかったのである。 そんな人間がいるの? いるのだからしかたない。 おれはおれが暮らしていくだけの賃金を会社員として得ていることも、また一方の確かな事実ではある。 とはいえ、おれは人生にお

                              自分で、自分の「仕事のできなさ」を解明してみる
                            • 「意志が弱い人はうつ病になれない」、カリスマ精神科医が医学部の講義で言ったこと。

                              おれは医者ではない。医学生でもない。患者である。精神障害者である。双極性障害(躁うつ病・双極症)II型である。手帳持ちである。「当事者」と呼ばれる人間である。 おれはおれの病気について語るのが好きだ。 自分に興味があるというか、自分に取り憑いた病気に興味があるというか、なんと言うていいかわからないが、とにかく自分の病気について発信したいという気持ちがある。 そして、発信する前に、自分の病気について知りたいという気持ちがある。 当事者の、そして医師の話を聞きたいと思う。なので、いろいろな精神病の本などを読む。 これがおれだけの話なのか、双極性障害の人間ならではなのか、病気になった(障害を持った)人間ならではなのかはわからない。 というわけで、精神科医の書いた本などを読む。 すると、たまに出てくる名前がある。神田橋條治である。 最初に見かけたのは中井久夫の本だったと思う。 『双極II型障害とい

                                「意志が弱い人はうつ病になれない」、カリスマ精神科医が医学部の講義で言ったこと。
                              • 40代のおれは無敵で最強すぎるから直線でおまえらをぶっこ抜いてやる - 関内関外日記

                                1979年に生まれたおれは、今年43歳になる。 どうせ俺らは早く死ぬ - phaの日記 生きに生きて40歳、俺らは結構長く生きた - シロクマの屑籠 『自由』が『虚無』と化した先の人生の生きがいについて(あるいは個人主義と共同体主義の狭間で) - 自意識高い系男子 自分の人生に飽きたくない - インターネットの備忘録 40代話が流行っていたらしい。43歳になるおれは、人生の階梯を登ってきた同輩とはどうも違う。おれは20代前半から今に至るまで、仕事も人生もなんら進歩していない。底辺の給与があったりなかったりして、夏暑く冬寒いボロアパートに単身で暮らしている。結婚もなければ、子供を持つこともない、なにも変わらない。朝、会社に行く。夜、帰る。土日、図書館に行く、図書館から帰る。競馬をする。毎日、酒を飲む。金はない。馬券は当たらない。精神障害は悪くなる一方だ。 ゆえにおれに20代も30代もなかった

                                  40代のおれは無敵で最強すぎるから直線でおまえらをぶっこ抜いてやる - 関内関外日記
                                • 緊急事態宣言解除記念・一般人は新型コロナウイルスをどれだけうろ覚えしているのか? - 関内関外日記

                                  ※以下に記すのは感染症の知識も医学の基本も知らない一市民の覚え書きになります。COVID-19についての正確な情報をお求めでしたら、正確な情報が掲載されているページを勝手にお探しください。 緊急事態宣言が解除された。 これを記念して(記念だろうか?)、おれという一般市民がどれだけ新型コロナウイルスについて「うろ覚え」しているのかを書き残す。これを書くにあたって、別タブを開いて情報を得るというようなことは「しない」。「しているんじゃないの?」と疑うならべつに信じなくてもいい。 というわけで、あらためて書くが、以下は一般人のうろ覚えであって、正確性を信頼することはまったくできない。答え合わせをするつもりもないので、気になったら各自調べられたい。 これは、「一市民がどれだけいいかげんな知識と記憶をもっているのか」というたいへん貴重な記録なのである(なにをえらそうに)。 新型コロナウイルスについて

                                    緊急事態宣言解除記念・一般人は新型コロナウイルスをどれだけうろ覚えしているのか? - 関内関外日記
                                  • 人類はこの先食っていけるのか。調べてみた。

                                    地球は人類を養えるのか? この前、国連かなにかの機関の奇抜な髪の色をした専門家が、「ロシアによるウクライナ侵攻と、世界的な干ばつにより、来年の世界の食糧事情が危険だ」というようなことを述べていた。 奇抜な髪の色はともかくとして、おれは、「ロシアによるウクライナ侵攻と、世界的な干ばつが重なったら、世界の食糧事情は危なくなりそうだなー」と思った。一つじゃない、二つだ。二つも大きな要素があったら、危ない。そう思った。 そう思ったおれは、「ひょっとして、地球の人口は地球が人類を養える上限を超えているのでは?」と思った。思って調べた。 まず調べて出てきたのはWikipediaの「適正人口」という項目であった。どこぞのだれかがいろいろな基準で算出した地球の適正人口は15億から20億人だという。 え、そんなに少ないの? というか、いろいろの基準がなかなかハードル高くない? とりあえず、食えることが満たさ

                                      人類はこの先食っていけるのか。調べてみた。
                                    • ブログを書くということ | 文・黄金頭(id:goldhead) - 週刊はてなブログ

                                      はてなブログのユーザーに、自身とブログについて語っていただく【「ブログを書く」ってどんなこと?】シリーズ。今回の執筆者は2004年からはてなブログを続けている黄金頭(id:goldhead/@goldhead)さんです。 ブログに書くネタがない人でも「言葉が重要」「言葉の刃を研ぎ続けるしかない」と言う黄金頭さんが考える、“ブログの書き方”指南とは。そして、「たった一人でブログを書いてきた」という黄金頭さんが、長く書くうちにブログを読む人の存在を認識し、ブログを読んで行動を起こす人がいることに気づいて「ブログを書くことをすすめる」理由とは……? 黄金頭さんにとっての「ブログを書くこと」について、つづっていただきました。 献辞 はてな村民へ捧げる はてな村が喜んで受け取るような敬意を、はてなが持つメディアで表明できるのは、徳の高い村民だけだ。おれはそう確信している。二十年も前から、はてなの名誉

                                        ブログを書くということ | 文・黄金頭(id:goldhead) - 週刊はてなブログ
                                      • 新コロナウイルス対策失業団戦記 - 関内関外日記

                                        その晩の夕食のメニューは、いつもどおりのすいとんともやしの和え物だった。すいとんといっても、味のない、ぬるい塩スープに白いかたまりが浮かんでいるだけだ。 食事の号令を待っていると、そこへ監視官が入ってきた。汚れてベージュ色になったマスクの紐を右側だけ外し、副首相スタイルでがなり始めた。 「今夜は、明日の迎撃戦をひかえた大切な夜である。ここ横浜は首都防衛の最後の盾だ! そこで、農林水産上級副大臣閣下より、ありがたいお気持ちを頂戴した! これを糧に、明日の戦闘に打ち勝てる!」 すると、薄汚れた白衣の給仕班が入ってきて、ソーシャル・ディスタンスを守っているぼくたちのプレートに、肉のかけらとメロンを置いていった。 「食事、開始!」 ぼくたちはそれぞれの、ぼろぼろのマスクを外して、食事を始めた。原則、会話は禁止されていたが、一人の男がつぶやいた。 「おれ、ステーキ・チェーンで働いていたからわかるんだ

                                          新コロナウイルス対策失業団戦記 - 関内関外日記
                                        • おれの好きな小説10選 - 関内関外日記

                                          はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」 さようなら、ギャングたち 夜の果てへの旅 チャンピオンたちの朝食 高丘親王航海記 ニューロマンサー 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド ユービック 愛その他の悪霊について パルプ 不安の書 ……うーん。ちょっと自分で掘り起こしてみようと思ったが、10選というのはむずかしい。とはいえ、とりあえず、暫定的に、こんなところで。 さようなら、ギャングたち さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫) 作者:高橋 源一郎 講談社 Amazon おれにとって目が覚めるような小説との出会いというと高橋源一郎の『虹の彼方に』とないうことになるのだが、それよりも衝撃を受けて、いまだにおれのなかで最高級の小説というと『さようなら、ギャングたち』ということになる。いずれも父の本棚にあったものであり、『虹の彼方に』は「こんな小説もある」とすすめられ、『さよ

                                            おれの好きな小説10選 - 関内関外日記
                                          • 大人になってもミニ四駆で遊び、ウルトラマンや戦隊モノを楽しめる人間になりたいと思っていた。

                                            コロコロ、ボンボン、あるいはその以前のこと おれにも子供だったころがある。 小学校の低学年くらいとかそのちょっと先くらいだ。 おれの家はその当時はそれなりに中流だったので、漫画雑誌『コロコロ』と『ボンボン』の両方を買ってもらっていた。 おれはおれなりに、実に普通に子供の流行りに乗っていた。 それはファミコンであり、ビックリマンであり、ミニ四駆であり、SDガンダムであった。 ポケモンは世代的にちょっと違う。 さらにちょっと遡れば、仮面ライダー(リアルタイムではBLACKになるか)であり、レンタルビデオショップで借りてもらった昭和歴代のウルトラマンシリーズだった。 もちろん、宇宙刑事モノにも、戦隊モノにも夢中になった。 子供心の決意 そんなころ、おれは心に一つのことを決めた。 すごく強い思いだったので今でも覚えている。 「大人になってもこの気持ちを忘れないぞ」。これである。 大人になってもミニ

                                              大人になってもミニ四駆で遊び、ウルトラマンや戦隊モノを楽しめる人間になりたいと思っていた。
                                            • 【緩募】ピザと酒と人生の代替品 - 関内関外日記

                                              寄稿いたしました。 blog.tinect.jp 快楽だと思っていたものが、惰性になっていたという話です。そりゃまあ、そういうものもあるよね、という話です。でも、あんがい気が付かないのではないか? たまには、意識して自分の習慣の整理をしてみてもいいんじゃないでしょうか? というお話です。 しかしまあ、おれは現実の部屋の整理も苦手だが、習慣の整理も苦手だ。いったい、何枚のピザを惰性で食ってきたか覚えているか? まあ月に一枚、金銭的にも、カロリー的にもそれほどのことではないだろう。これが週に一度だったら話も違うだろうが。 だけど、ピザを整理することで、おれは一つ「ご褒美」を失ってしまった。「自分へのご褒美」。おれみたいな中年男性にもそういうものは必要だ。今のところピザの代替品の食べ物の方向、それも自宅にだれかが届けてくれるものの方向で考えている。考えているが、それって宅配寿司か、ウーバーイーツ

                                                【緩募】ピザと酒と人生の代替品 - 関内関外日記
                                              • 片付けられない人間の言い分を聞いてくれ

                                                おれは片付けられない おれは「片付けられない人間」である。 おれの内心のことなので証明のしようがないが「片付けようとしない」ではなく、「片付けられない」人間だ。 たまに、「片付けられない人間」について書かれたことを読むこともある。 だいたいが、発達障害だとか、ADHDだとか、そういう言葉と一緒に語られている。 おれは双極性障害(躁うつ病)という手帳持ちの精神障害を抱えているが、発達障害方面については診断を受けていない。 かかりつけの医師が、双極性障害についての治療を優先すべきで、発達障害方面の診断、治療は後回しでいいとしているからだ。 とはいえ、おれは「片付けられない人間」についての話やなにか、とにかく発達障害の事例とあまりにも自分が適合するのを何度も何度も見てきた。 だからといっておれが発達障害であるとか、ADHDであるとか言うことはできない。診断を受けていないからだ。 だから、以下に書

                                                  片付けられない人間の言い分を聞いてくれ
                                                • 「親ガチャ」につける薬はなさそうだ。

                                                  人間は人間を知りすぎてしまった 人間は人間を知りすぎてしまったのだと思う。薬もできていないのに。 人間が人間を知りすぎた。それは主に科学的に知りすぎたということだ。 もちろん、人間は古くから人間を知ろうとしてきた。 遠い天体の動きも知ろうとしたし、目には見えない小さな生物についても知ろうとした。 もちろん、自分自身にもその興味を向けてきただけだ。 骨はどのようにつながっているのか、筋肉はどのようについているのか、内臓はどのような役割を果たしているのか……。 やがて、あるいは最初からかわからないが、とうぜん意識を司っていると考えられる脳についても知るようになる。 あるいは、遺伝というものについて、遺伝というものの子に与える影響まで知るようになる。 もちろん、研究者には、「まだ知っているだなんて言えない」と言われるだろう。 まだまだ天体についても、人体についてもわからないことだらけなのもたしか

                                                    「親ガチャ」につける薬はなさそうだ。
                                                  • たけのこキムチの作り方(おいしい) - 関内関外日記

                                                    たけのこのキムチの材料 (100円ローソンの細切りになってない)たけのこの水煮 (毎日キムチ鍋を食べていたが突然食べたくなくなり大量に残った)キムチの素 (あまりの安さに独身なのに1kg買ってしまった)はちみつ 【解説】 キムチの素が余ったので、キムチを作ることにした。それは以前書いた。 goldhead.hatenablog.com だいこん(カクテキ)は難しいので諦めた。どうせなら、あまり店で売ってないものをキムチにしてやろうと思った。 そこで目に入ってきたのが100円ローソンの水煮だ。たけのこ、れんこん、ぜんまい……。「これ、もう下ごしらえしてあるってことじゃねえの?」と思った。それに、そこらのコンビニやスーパーではたけのこやれんこんのキムチを売ってるのを見たことがない。悪くなんじゃないか。 それに、安い。スーパーによっては±数十円の差額はあるだろうが、まあ100円なら安いだろう。

                                                      たけのこキムチの作り方(おいしい) - 関内関外日記
                                                    • 才能のない精神障害者にはロールモデルが存在しない

                                                      ロールモデルの存在 ロールモデル。参考にすべき先達者。自らがそうなりたいと思えるような存在。そんなものだろう。 一般的な人間。例えば、大学を出て上場企業に勤めているような人にとっては、そのロールモデルを探すのは難しくないことだろう。 定年まで勤め上げて(いま現在、それが難しいかもしれないという話はあるかもしれないが)、老後は年金をもらってどうする。あるいは、早期に退職して別道を歩む、ベンチャー企業に転職する、などなど。 そんなロールモデルが身の回りや、あるいはネットを検索して出てくるのならばよい。 人生の指標になる。そのとおりの道を歩まずとも、ある程度の目印にはなるだろう。 が、おれのような人間はどうだろうか。 大学中退の高卒、そして精神障害者。実家が太いも細いもなく、一家離散済み。 そして、食っていけるだけのさしたる才能もない。なんとなく生かされてしまっている。そんな人間の、ロールモデル

                                                        才能のない精神障害者にはロールモデルが存在しない
                                                      • 独身中年のおれは社会の「不審者」であることを甘受する

                                                        独身中年の不審者度 『見知らぬ人はすべて「不審者」、行き過ぎた通報も…平日昼間に出歩く中年男性の僕が困惑した理由』という赤木智弘氏の記事を読んだ。 平日の昼間に中年男性が一人でうろついていると、「不審者」扱いされる現実があるんじゃないか。 声優の落合福嗣氏なんて、平日に娘と公園で遊んでいただけで通報されたぞ、という話だ。 防犯としての「挨拶」を教育している例もあるし、なんでもかんでも「事案」になってしまう世の中ってどうなん? 偏見があるんじゃないの?……というような内容かと思う。 これに関して、おれも当事者の一人ということになる。 というか、通報する側である子供連れの親、あるいは子供そのものといったものも当事者であって、社会のほとんどの人間が当事者といえるかもしれない。 とはいえ、やはり中年独身男性で単独行動も多いおれは、「不審者」の対象たりうる一番の存在であって、我が事と思わざるを得ない

                                                          独身中年のおれは社会の「不審者」であることを甘受する
                                                        • 「低身長は屈辱的なさらし者になっても所詮は社会的な劣等者だから黙って受け入れろ」と素直に言え - 関内関外日記

                                                          president.jp おれはチビなので、これから書くことはゴミみたいなチビ虫が成長しないメンタリティできちがいじみた恨み言を書いていると思われるだろうし、そのとおりだとコメントされることだろう。 それをわかったうえで書くが、この記事についたたくさんのコメントには虫酸が走った。ただでさえ、低身長を馬鹿にされ、肉体的に弱く、人から見下される人間が、さらに「背の順」で晒し者にされる屈辱というものがある。身長など生まれがほとんどでどうしようもないことについて(これには早生まれの差も含まれる)、それを先生とかいうものの強制によって、さらに可視化され、わかりやすく、指差しやすくする。「あいつはチビだ」、「あいつもチビだし、こいつもチビだが、あれが一番のチビだ」。 「社会に出ても低身長のものは劣ったものとされるのだから、学校時代からそれをわからせるべきだ」という声もある。間違っているのは社会だとして

                                                            「低身長は屈辱的なさらし者になっても所詮は社会的な劣等者だから黙って受け入れろ」と素直に言え - 関内関外日記
                                                          • テロってなんだっけ。磯部涼『令和元年のテロリズム』を読んだ。

                                                            磯部涼『令和元年のテロリズム』という本を読んだ。 はて、「令和元年のテロリズム」はなんだろうか? あるいは、どれだったろうか? 川崎殺傷事件 取り上げられているのは、まず「川崎殺傷事件」。これについては、あまり記憶になかった。 朝、私立小学校のバス待ちの列に包丁を持った男が襲いかかり、児童一名、その児童とは別の児童の保護者一名の生命を奪った。 ひょっとすると、覚えている人はあまり多くないかもしれない。 なぜならば、犯人が事件直後に自殺しており、なおかつその犯人は実社会にもネットにもなんのつながりもなく長年引きこもっていたからだ。 捜査関係者が「本当に実在したのか」と言うくらい、なんの人生の痕跡も、犯行への意思も残されていなかった。 生まれ育ちからある程度はストーリーが構築できないではないが、直接的な動機については謎である。 元農林水産省事務次官長男殺害事件 とはいえ、この事件の影響があった

                                                              テロってなんだっけ。磯部涼『令和元年のテロリズム』を読んだ。
                                                            • みんなお金を使わない理由を探していたんだ - 関内関外日記

                                                              ここから書くことは試論……なんてたいそうなものじゃない。おれがふと思いつき、思いついたままとくに肯定する話も、かといって否定する話も出てこなかったことだ。その思いつきはいまだにもやもやと自分の胸の内にあって、どうにも気になってならないので、一度文章にして吐き出しておこうと思ったにすぎない。だから、なんの根拠もない。おまえの役には立たない。おれに役に立つかどうかもしらない。とりあえず、思っていることを書き連ねる。それだけのことだ。 というわけで、表題の通りである。 「みんなお金を使わない理由を探していたんだ」。 ここでいう「理由」はなにか。言うまでもないか、新型コロナウイルスだ。これにより、日本経済、世界経済はえらいことになっている。ただ、そんな大きな視点ではなく、もっと小さなところで影響が出ている。そんなニュースは尽きない。名指しされた施設は営業を自粛せざるを得ない。感染者が出た飲食店、そ

                                                                みんなお金を使わない理由を探していたんだ - 関内関外日記
                                                              • インターネットは明るくなってしまった

                                                                ライフログ これを「ラフロイグ」と誤読したやつはおれと友達だ。 友達じゃないかもしれないが、同じくスコッチ好きではあるだろう。 しかし、おれは今ここで、スコッチの話をしたいわけじゃない。ライフの話をしたい。 「ライフ」ってなんだ。「Life」だ。で、「Life」ってなんだ。 人生であり、生活だ。 おれは英語をよく知らないので正しいことを言っているつもりはない。 ともかく、英語の「Life」は人生、生活、それに生命を全部含んだ単語だろう? おれはいまだに、おれの大好きなデヴィッド・ボウイの「Life on Mars?」が「火星の生活」か「火星の生命」かわかっていない。 訳せるものではなく、そのどちらであるかもしれない。 セーラームーンはダンスホールでファイトしますか? で、おれが言いたいのは、このごろネット上の読み物として、自らのライフを語っているやつが少なくなったんじゃないか、ということだ

                                                                  インターネットは明るくなってしまった
                                                                • くるりニューアルバム『天才の愛』から「野球」の解説をする - 関内関外日記

                                                                  【Amazon.co.jp限定】天才の愛 [完全限定生産盤A] [CD + Blu-ray] (Amazon.co.jp限定特典 :御守り風千社札ステッカー ~AMAZON Ver.~ 付) アーティスト:くるり 発売日: 2021/04/28 メディア: CD くるりのニューアルバムが出た。アルバムなのでいろいろな曲が入っている。しかし、ちょっと歌詞を引用しただけでもJASRACから「消せ」という命令が来たことがあるので、全曲レビューや、この歌のこの部分がいい、といったことは書かない。ただ、「野球」という曲に出てくる野球選手の名字や愛称は歌詞に取り入れられたものであって、歌詞ではないだろう。 なので、「野球」について、その歌詞に使われている野球選手について書く。正しい漢字名を書くためにウィキペディアなどで確認はするが、あとはだいたいおれの個人的な印象に過ぎない。「くるりは好きだけど、野球

                                                                    くるりニューアルバム『天才の愛』から「野球」の解説をする - 関内関外日記
                                                                  • 夜は眠れず、朝はもっと寝ていたい人に読んでほしい話。

                                                                    深夜、おれは眠りたくない。 もっとインターネットをさまよっていたい、テレビのよくわからない番組を見ていたい。 時計はどんどん進む。 いよいよ、それそろ寝なくては、という段階になって、おれは処方されている抗精神病薬と超短期型睡眠薬を飲む。 そして、おれは口唇にワセリンを塗って、いびきを防ぐためのマウスピースを噛んで眠りに入る。 素直に眠りに入られるとは限らない。それ以前に、酒を飲んでうとうとしていることがほとんどだからだ。 おれは精神病から睡眠薬を処方されているが、睡眠時無呼吸症候群という診断も受けている。 入院検査ではっきりしているものだ。 おれの睡眠にマウスピースは欠かせない。 スマートウォッチを身に着けて、入眠、浅い睡眠、深い睡眠、覚醒を確かめもしている(どれだけ当てになるのかしらないが)。 考えてみると、おれは双極性障害のためと、睡眠時無呼吸症候群のために、日々の睡眠をハックしている

                                                                      夜は眠れず、朝はもっと寝ていたい人に読んでほしい話。
                                                                    • 村のはずれから見ていたはてな村のはなし - 関内関外日記

                                                                      結局みんなキャッキャウフフしたかっただけなのか - phaの日記 よし、おれもはてな村の話でキャッキャウフフしたい。……したいのか? おれはこの日記をはじめたころからはてな村というものにかかわらなかったし、ネットでもボッチだった。むしろ、人とやり取りするのは苦手なので、そういうスタンスで来た。はてなではないけれど、TwitterというコミュニケーションをするためのSNSの自己紹介欄に「やり取りはしません」と書いているくらいである。 とはいえ、はてなのユーザーとしては古い方になってしまった。丘の上の馬鹿、村外れでぶつぶつなんか言ってるやつのおれも、おれなりにはてなを見てきた。 おれが最初にはてな村というものに抱いた印象は、「賢い人たちがいるなあ」ということであった。高卒のおれからすると、大学や大学院を出たような人たちが、社会や政治について語り合っていた。手斧を投げあっていたのかもしれない。

                                                                        村のはずれから見ていたはてな村のはなし - 関内関外日記
                                                                      • おれはただビール片手に横浜スタジアムでオリンピックを観戦したかっただけなのに

                                                                        どうしてこうなった おれはただ、会社帰りにふらりと徒歩五分の横浜スタジアムに立ち寄って、ビール片手に「これがオリンピックいうものか」と思いながら、とくにどちらのチームを応援するわけでもなく「赤勝て、白勝て」言いたかっただけなんじゃ。 というわけで、おれは東京オリンピックのチケットを持っていた。過去形になる。 ちょっとばかりお金をケチって、紙のチケットを選ばなかったものだから、その「もの」すら持っていない。 残っているのは「Tokyo2020」からのお知らせメールのみだ。 東京オリンピックは基本無観客が決定した。 抽選、再抽選ということもなく、払い戻しということになった。 無観客が決定したときは、残念という思いではなく、なにか清々した気持ちになったものだった。 が、おれはオリンピックいうものを生で見たかったからチケット購入を申し込んだのだし、見事に当選した。 日程的に日本代表は見られないにせ

                                                                          おれはただビール片手に横浜スタジアムでオリンピックを観戦したかっただけなのに
                                                                        • みんなが好きなものはそれなりの理由があって、プロと言えど、そこを軽視してはいかんのだ。

                                                                          おれがおれの社会人性に疑問をいだいている 仕事の話をしたい。おれも一応は働いているからだ。 働いている以上は、仕事の話くらいしてみたい。そういう気持ちになることもある。 「一応は」と書いた。 実はおれ、実家の太い大金持ちであって、不労所得で遊んで暮らしていてもいいのだが、世間体もあって……みたいな夢を見た。 一応は、と書いたのは、おれがおれの社会人性に疑問をいだいているからだ。 大学を中退してふらふら親の金で遊び暮らしていたら、いきなりの一家離散。 記憶があやふやななか、気づいたら零細企業に勤めていた。 それで、なんとなく働いていて、知らない間に正社員になっていた。 だからおれは、いつから働き始めたのか、履歴書に書けない。というか、生まれてからこのかた、履歴書を書いたことがない。 この、ふらふら、あやふやをずっと引きずって、もう二十年くらいになる。 ちゃんと就活をして、大学を出て、新人研修

                                                                            みんなが好きなものはそれなりの理由があって、プロと言えど、そこを軽視してはいかんのだ。
                                                                          • おれはいつ宇宙への想いを失ってしまったのだろう

                                                                            地上で財をなした金持ちが宇宙へ行く たまには宇宙のことも考える。 ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作さんが宇宙へ行った。 ちょっとした無重力体験ではなく、それなりに国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する。 これについて、金持ちの道楽だとかなんだとか批判的な声もある。 だが、おれの感想は違う。 「すげえな!」。これである。 なにせ宇宙へ行くのだ。 宇宙はやばい。死ぬかもしれない。 海の男たちの言葉に「板子一枚下は地獄」というのがあるが、宇宙空間だって隔壁一枚向こうは地獄だ。なにせ空気がない。 空気がないところに行けるならまだしも、その前にロケットによる打ち上げがある。 ロケットによる打ち上げによる人身事故(人身事故という言葉がふさわしいかわからないが)は、ひょっとしたらあの1986年のチャレンジャー号爆発事故からだろうか。 いや、違った。コロンビア号空中分解事故というのもあった

                                                                              おれはいつ宇宙への想いを失ってしまったのだろう
                                                                            • どうも、言葉の刃を研ぎつづける日記です - 関内関外日記

                                                                              hatenablog.com この「特設サイト」に自分のブログの名があった。 「はてなブログ編集部が選ぶ注目のブログ」紹介のキャッチフレーズはこうである。 言葉の刃を研ぎ続ける日記 やばい、かっこいい。 というか、おれはこんなかっこいいことを書いていたのか。 書いてしまっていたのか。 検索してみる。 ないじゃないか。 とすると、おれは見抜かれているのか。うわ、だせえ。 というのも、「言葉の刃を研ぎつづける」というのは、おれが文章を書く一つの目的のようなものだからだ。たぶん、どこかに書いていると思ったが、検索してみたらひっかからなかった。もしも書いていたのにひっかからなかったらはてなの不備だ。そうでなければ、はてなの慧眼だ。 それにしても、おれの鈍りに鈍った文章をもって、まだ「言葉の刃」と言ってくれるとなると、それはうれしいことだ。おれの文章はもっと若い頃のほうが鋭かったし、尖っていた。おれ

                                                                                どうも、言葉の刃を研ぎつづける日記です - 関内関外日記
                                                                              • おれが住むアパートの、ドア前ジャングルの話。

                                                                                ドアの前ジャングル おれは安普請の狭いアパートに住んでいる。 いや、安普請かどうかは知らない。雨漏りはしない。 それでも、築何年だろうか、そんなに新しいアパートではない。部屋は狭い。 そんなアパートのドアを開くと、植物の葉が生い茂っている。 本来なら雨水が流れるであろう部分に土がつもり、いつの間にか草が、木が生えている。 おれにわかるのは、レモンバーム。 葉をちぎって揉めばレモンの香りがする。 レモンバームだろう。 そして、ムラサキシキブ的ななにか。 コムラサキかもしれないが、おれには見分けがつかない。 これにさらに絡んでいるのが、多分ツルドクダミ、だろう。 これが他の植物やアパートの柱に絡みついている。 人一人歩いておれの部屋のドアの前に来るには、これら植物と触れないで入ることはできない。 おれは毎月一回だけ、自分へのご褒美として宅配ピザを頼んでいる。 宅配ピザを運んでくれる人もガサゴソ

                                                                                  おれが住むアパートの、ドア前ジャングルの話。
                                                                                • もし人生が「野球」なら。

                                                                                  試合の終わりと人生の終わり この間、ある映画を観ていたら、こんなシーンがあった。 ある村で、因習によって、村人はある年齢を迎えると、次の魂に生まれ変わるため、自死しなくてはならないというものであった。 おれはなかなかにショッキングなそのシーンを見て、同時にまったく関係なさそうなことを思い浮かべた。 「これ、今年の日本プロ野球みてえだな」と。 今年の日本プロ野球は、試合のイニング数が決まっている。 9回までで終わりなのだ。 9回で同点なら同点で終わり。延長戦はなし、だ。 まあ、延長があるにしても12回までという決まりはあるんだけれど。 そしておれは、その9回打ち切り制度に、一野球ファンとして「延長戦無いほうが面白いんじゃ」と思ったりしているのだが、まあその話はまたべつの話。 ともかく、寿命が定められた人生というものに、終わりが定められた野球。なにか似ているな、と思ったわけだ。 野球は人生の比

                                                                                    もし人生が「野球」なら。

                                                                                  新着記事