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ブックマーク / blog.tinect.jp (47)

  • キャッシュレス決済がこんなに便利だって想像できた?

    このごろのキャッシュレス このごろいくつかキャッシュレスの話題をネットで見かけた。 飲店などが、キャッシュレス決済の手数料の高さに困っている、という話である。おれはそういう商売に携わったことがないのでわからないが、なるほど高そうだ。 とはいえ、この問題で小売店に同情する声というのはあまりない。ほとんどないといってもいいかもしれない。 「だったら現金オンリーにすればいいのでは?」という声が多い。「なじみの店、応援したい店では現金払いにしたい」という声もあるが、あまり多いとは言えない。 むしろ、オダギリジョーのCM(オダギリジョーの店に大口のお客さんがきそうになるが、キャッシュレス決済ができないことによって機会損失する……テレビをまったく見ない人向けの解説)のように、「じゃあいいですー」ってなるよ、という人が多い。現金まったく持ち歩かないよ、という人もいる。 おれは、どうなのか。おれはつねに

    キャッシュレス決済がこんなに便利だって想像できた?
  • 自分キラキラに疲れた社会に「推し」ブームが来た

    ここ数か月、色々な人と「推し」について意見交換する機会があり、そうしたなかで「そういえば、承認欲求の時代の限界や最果てとして『推し』ブームを捉えることもできるよね」みたいな考えが温まってきたので、今日はそれをまとめてみる。 前置き:実際は、「推し」ブームの背景はたくさんある どうして「推し」がブームが起こったかを考えると、ブームが到来した原因や要因はあれこれ思い浮かぶ。だから、これから述べる「承認欲求の時代の限界」だけが原因とは言えない。 たとえば「推し」という言葉の使い勝手の良さや、SNSをとおして「推し活」をリアルタイムにシェアできるようになったことや、20世紀末~00年代にかけてオタク界隈のコンテンツとみなされていたものが市民権を獲得してきたことetc……も、「推し」をブームたらしめた要因として挙げやすい。ほかにも色々あって、たとえばコロナ禍が流行してコンテンツやエンタメの需給関係が

    自分キラキラに疲れた社会に「推し」ブームが来た
    s15i
    s15i 2024/04/09
  • あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps

    おれの生活 おれは毎晩の事をXにポストするタイプの人間である。Twitterにツイートしてきた人間だといってもいい。 おれには3,600人ほどフォロワーがいるが、毎日おれを観察している人間がいるだろうか?たぶん10人くらいいると思う。その10人は気づいていることと思うが、おれは毎晩ほとんど同じものをべつづける。 貧乏だから野菜がえないとかいうのは毎晩お好み焼きべないやつの戯言にすぎない/関内関外日記 古くは、お好み焼きだった。一家離散して一人暮らしをはじめた。 金がないので自炊する。はじめての自炊生活。なにをべよう。おれはお好み焼きが好きだった。お好み焼きはどうだろう? お好み焼きなら小麦も卵もキャベツも肉もとれるし、栄養的にも悪くないんじゃないのか。なにより、おれはお好み焼きが好きだ。 でも、毎日べると飽きるんじゃないのか? これが、飽きなかった。おれは来る日も来る日もお

    あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps
    s15i
    s15i 2024/02/06
  • 「私はいいけど、他の人が傷つくかも知れないから」論法は好きじゃない。

    この記事で書きたいことは、大筋以下のような内容です。 ・町内会で、「その場にいない誰かの気持ちを勝手に代弁して、相手の意見を封じる人」がいた ・「気持ち」自体は必ずしも軽くみられるべきではなく、むしろ尊重するべき ・けれど、「他人の気持ち」を安易に議論に持ち出して、しかもそれで他の人の意見を否定するのは妥当と思えない ・仮想的な誰かの気持ちを代弁することで、自分の意見に「客観的な意見」というような色を乗せようとするのは説得力のドーピング ・「快/不快」の話をするなら、まず「自分」を主語にして欲しいなあと思う 以上です。よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 以前書いたことがあるのですが、しんざきは地元の町内会というものに所属しておりまして、コロナ前は町内イベントの運営などにもちょこちょこ関わっておりました。 一応「青年団」

    「私はいいけど、他の人が傷つくかも知れないから」論法は好きじゃない。
    s15i
    s15i 2023/12/25
    自戒ふくめて。世の中には「自分の気持ちが分からない・目を逸らしている」人がかなりの割合で居る。彼ら彼女らはこの論法を好んでいるように思う。自覚があればマシだが無自覚がやっかい。
  • ピアス三つの、四十代中年男性の末路について

    しゃれにならないエピソードはない 身体加工といえばいかにも野蛮だが、それこそが文明のはじまりなのだ。誰も動物を野蛮とはいわない。野蛮は文明のはじまりなのであり、おそらく、文明もまた一種の野蛮のはじまりなのである。 おれは身体加工をしている。左耳に三つのピアスをつけている。耳たぶに一つ、ヘリックスに二つ。 おれは四十代中盤の中年男性で、いたって平凡なサラリーマンだ。 おれがピアスを最初に開けたのはいつか。会社員として働き始めたときである。大学生になったときでもないし、大学を中退したときでもない。会社員になって、ピアスの穴を開けた。 「開けてもらった」といったほうがいいかもしれない。 最初に、耳たぶに穴を開けたのは職場であって、ガチャンとやるピアッサーで穴を開けてくれたのは、上司の女の人だった。 ピアスを開けるのが普通の職場なのか? 違う。違うけれど、おもな客先は自治体や公共機関だ。 しゃれた

    ピアス三つの、四十代中年男性の末路について
    s15i
    s15i 2023/09/06
  • なぜ図書館で本を借りることは恥ずかしいのか?

    図書館を借りられることは正しいのか? 「図書館を借りられることは正しいのか?」と問われて、「正しい」と答えるのが正しい。 どのように正しいのか。AIにいくら「図書館を貸し出すことの弊害」を訊いても、結局は「図書館を貸し出すこと、市民がを借りられることは正しい」と答えるくらいには正しい。そのくらいポリティカルに正しいのだ。 日には「図書館の自由に関する宣言」というものもある。1954年に採択された。少し長いが引用したい。 図書館は、基的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。 1.日国憲法は主権が国民に存するとの原理にもとづいており、この国民主権の原理を維持し発展させるためには、国民ひとりひとりが思想・意見を自由に発表し交換すること、すなわち表現の自由の保障が不可欠である 知る自由は、表現の送り手に対して保障されるべ

    なぜ図書館で本を借りることは恥ずかしいのか?
  • 曖昧なタスクへの耐性が下がってしまった、一時期の話

    この記事で書きたいことは、大筋以下のようなことです。 ・「曖昧さ耐性」についての記事を読みました ・部下の曖昧さ耐性の有無と状況に合わせて指示の出し方をコントロールする必要がある、というのはその通りだと思います ・ところで私には、自分の「曖昧さ耐性」を顕著に下げてしまった経験があり、「部下の曖昧さ耐性を下げない為にはどうすればいいか」を常々考えています ・重要なのは、チーム内での「成果物のフェーズ」に関する意識の統一ではないかと思います ・成果物のフェーズ認識に不一致があると、作業者が無駄に疲弊するし曖昧耐性が毀損される場合があります ・「今は成果物の曖昧さを許容するフェーズ」という意識統一がとても大事です 以上です。よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 *** 先日、logmiBizさんでこんな記事を拝読しました。 曖

    曖昧なタスクへの耐性が下がってしまった、一時期の話
  • 「戦わずして勝つ」というより、むしろ「戦ったら負け」なのだと気づいた。

    職場で妙にうまく自分の意見を通す人がいる。最近この人から当に大切な事を学んだので、今日はそれについて書こうかと思う。 人間というのは面白いもので、同じことをやっても好かれる人と嫌われる人がいる。 貴方も「言ってることは正しいかもしれないけど、それにしてもコイツ、酷い言い方するなぁ」と思った事が一度や二度はあるだろう。 俗に言うところの「口のきき方に気をつけろ」というこの現象の正体が自分は当に長い間よくわからなかった。そもそも「口のきき方」って単語自体が、なんか曖昧で要領を得ない。 そういう事もあって、冒頭に出した自分の意見を上手に通し続ける人が不思議で仕方がなかった。 ぶっちゃけた事をいうと、彼はそこまで人間的に魅力があるようにはみえなかったし、何かカリスマがあるような人でもない。 決して口ベタではないが、上手くも無い。 しかし気がつくと周囲とは軋轢を作らずに事を推し進めるのである。い

    「戦わずして勝つ」というより、むしろ「戦ったら負け」なのだと気づいた。
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    s15i 2023/06/27
  • 思春期モラトリアムは資本主義に吸収されました。

    仲俣暁生さんのツイートを見て、若者に、カネはなくても時間があった時代のことをふと思い出した。 とりわけ文化的だったとは思わないけど、我々が若い頃は、カネはなくても、ほぼ無限に時間が有り余っていた。その余裕こそが社会の豊かさだったのかも。当時も批判的にも使われていたモラトリアム(支払猶予)という言葉は完全に死語になった感アリ。いまは即金で支払わされる。 https://t.co/3TwuIuj0m0 — 仲俣暁生(『失われた「文学」を求めて』続編企画中) (@solar1964) April 8, 2023 私の大学時代も概ねそうだったと言え、今日は疲れていると感じたら一日じゅう寝ている日があった。どうしても攻略したいゲームがあるわけでもないのに朝から晩までゲーセンにいて、所在なく、「ひまつぶしのために」ぼんやりパズルゲームを遊んでいた日もあった。 無限に時間があったわけではないが、なんにで

    思春期モラトリアムは資本主義に吸収されました。
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    s15i 2023/04/21
  • わかりやすく話すためには「話しすぎない」というスキルが必要。

    なかなか、わかりやすく話せない…という方は多いかもしれません。 それどころかむしろ訓練を受けていない、ほとんどの人の話は、論理的でもなく、筋道も通っておらず、「わかりにくい」のが普通なのでしょう。 ただ、プライベートでは、それほど「話のわかりやすさ」を問われません。 何となくその場の雰囲気で、皆、うなずいてくれるからです。 「ま、言ってることはわかんないけど、追及するのも面倒だからいいや」とか 「大したこと言ってるわけじゃなさそうだから、適当に笑っておこう」とか。 通常、多少の分かりにくさは、すべて無視されてしまいますから、支障はないのです。 仕事では「話のわかりやすさ」は死活問題 しかし、仕事においては少々事情が異なります。 理解不足が、場合によっては責任問題に発展することもありますから、「面倒だから、まあ流しておけばいいや」では済まされません。 基的には、相手の話を細大漏らさず理解す

    わかりやすく話すためには「話しすぎない」というスキルが必要。
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    s15i 2022/11/04
    小林泰三『記憶破断者』だ!ちょうど読み終わったところでタイムリー。作風もあると思うけど、この場面はあえて会話文の連続で滑稽さと不気味さを作ろうとしているように思ったわ。テクニカル。
  • 新卒の給料はなぜ20万円前後なのか。 給料の仕組みについて勉強してみた。

    給料、上がらないかなぁ……。 この記事を読んでくださっている方のうち、99.99999%はこんなことを思ったことがあるんじゃないだろうか。 まぁ思うよね、だれだって。 でも、知ってます? 日では基的に、「生活に必要なお金しかもらえない」ってこと。そしていまでは、その「必要経費」すらもらえなくなっているってこと。 そんな日で豊かになるにはどうしたらいいか。 その方法を考えたら、悲しい結論にたどり着いてしまった……というのが記事の趣旨だ。 成果報酬とはちがう、「給料=必要経費」の日 みなさんは、「給料がなぜその金額」なのか、考えたことがあるだろうか。 わたしは、ない。 まったくないわけじゃないけど、「新卒の給料がなぜ20万円前後なのか」と聞かれても、すぐには答えられない。 というわけで、『人生格差はこれで決まる』というを参考に、給料の仕組みについて勉強してみた。 まず給料には、「成

    新卒の給料はなぜ20万円前後なのか。 給料の仕組みについて勉強してみた。
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    s15i 2022/05/31
  • 「便利になる」だけでは人は動かないし、「当事者意識をもってくれる人」はめちゃ貴重だという話

    この記事で書きたいことは、大筋下記のようなことです。 ・「これは問題だ」「だから改善したい」と、自分ごととして真剣に考えてくれる人というのは極めて希少です ・ただ「便利になる」というだけでは誰も動かないし、どんなにいいものを作っても使ってもらえません ・当事者意識を「持ってもらう」ということは基的に出来ません ・当事者意識を持っている人を別に探し出すことで、なんとか状況を打開出来る場合もあります ・だから、「この人は当事者意識を持ってくれている/くれていない」を嗅ぎ分ける能力はとても重要です よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 以前にも書いたことがありますが、私はかつて、システム開発の会社に勤めていました。 社員数は4桁に届かないくらいで、SI案件とSES案件が大体半々くらい、自社業務と客先常駐も大体半々くらいという

    「便利になる」だけでは人は動かないし、「当事者意識をもってくれる人」はめちゃ貴重だという話
    s15i
    s15i 2022/05/27
  • 『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』を読んでみた。

    おれはバカかもしれないと思ったときに手に取った 図書館で倫理、哲学、道徳あたりの文庫の書棚を見ながら、「どれも難しそうで、読めそうにない。おれはバカなんじゃないか」と思ったら、このが目に入った。 『自分はバカかもしれないと思ったときに読む』。これである。 おれはまさに自分が「バカかもしれない」と思ったのである。今、この以外に読むがあるだろうか。 借りて帰ったおれは、このを午後の中央競馬の特別戦が始まる前に読み終えてしまった。 「ひょっとしたら、おれは賢いのか?」とも思ったが、もともとは「14歳の世渡り術」というシリーズのの文庫化だったらしい。 おれがいまの知識のまま14歳に転生したらそれなりに賢いのかもしれない。……と、言えるのだろうか。 バカは作られるというけれど このの冒頭で述べられているのは、「バカは作られる」ということだ。そのときの環境や、なにより周りの見る目によ

    『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』を読んでみた。
  • 「相手にコミュニケーションコストを丸投げする」ような上司に釈然としません。

    この記事で書きたいことは、ざっくり以下のようなことです。 ・「頭の悪い人がよく使う話し方」というような記事を読みました ・「情報のやり取り」という意味で、対話における聞き手と話し手の立ち位置に来差はなく、価値の高い対話は双方が協力して作り上げるものです ・それを無視して、「話し手」に一方的にコミュニケーションコストを負わせるのはあまり妥当だと思えません ・聞き手としても価値の高い対話ができるように考えたいですよね よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまったので、あとはざっくばらんにいきましょう。 先日、こんな記事を拝読しました。 頭のいい人はそう答えない…「頭の悪い人」が会話の最初の5秒によく使う話し方 以下、一部引用します。(引用部分は無料部分のみですが、当然記事としては全文読んでおります) 質問に対して、小学生のような答えしかできない人がいる。 仕事で講演会

    「相手にコミュニケーションコストを丸投げする」ような上司に釈然としません。
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    s15i 2022/01/19
  • 面倒な人の欲求を「察してあげる」と、増長してさらに扱いづらくなる

    先日タイムラインで、こんなツイートを見かけた。 1万に迫るいいねがついているあたり、いかに多くの人が共感したのかがわかる。 かくいうわたしも、そのひとりだ。 昔は不機嫌な人にあたると、「え?何かした?ごめんなさい!」と思ってたけど、最近は「え、その態度やと全然不満ポイントわからんから、進めますね〜」って感じになってきてしまった…わからないことを勝手に察しようとしない、先回りすることが逆にウザかったりもするからね… — りょかち (@ryokachii) 2021年7月6日 けんすうさんが指摘しているように、「まわりが察することで面倒な人が増長してさらに扱いづらくなる」というのは、結構あるあるだ。 「面倒な人とうまく付き合っていこう」とその人に合わせてしまうのは、長期的に見ると、実は『悪手』だったりする。 マネージャーに無視されるようになった理由 昔働いていた家具屋で、いままであまり関わりが

    面倒な人の欲求を「察してあげる」と、増長してさらに扱いづらくなる
  • 陰謀論にハマっている人達は、たぶん、ものすごく知的な活動をしていると思ってる

    今から15年ほど前、ロジカル・シンキングというものが流行っていた。 ロジカル・シンキングを紹介していた達は「論理的に物事を考えられれば、自由な発想がいくらでもできるようになる」といった事を謳っていたように記憶している。 僕も興味をもって何冊か読んでみたのだけど、これがまるで役にたたなかった。 コンサルファームあたりで激詰めされながら職業訓練をうければまた話は違うのかもしれないけど、少なくとも素人が論理的に物事を考えた所で何も変わらない。 少なくとも僕に限って言えばだが、論理的に物事を考えてもまったく思考は展開しなかった。 「なんか違うんだよな」と随分長い間考えていたのだけど、最近ようやくその違和感の正体がつかめた。 今日はその話をしようかと思う。 アイディアは論理的思考では積み上がらない かつて僕はアイディアというものは論理的思考の積み重ねでもって展開するものだと思っていた。 図解すると

    陰謀論にハマっている人達は、たぶん、ものすごく知的な活動をしていると思ってる
    s15i
    s15i 2021/07/09
  • 「人殺しの顔をしていない、人殺し」が、怖くてならない。

    人間の悪意に絶望するのこと ある建築会社が手がけたアパートの階段が壊れて、人が亡くなったというニュースがあった。 さらにその会社が同じような手抜き建築でつくったアパートなどが二百件超あるという。 おれはそのニュースを読んで、とても嫌な気持ちになった。 おれは自分のソーシャル・ブックマーク・サービスに、次のようなメモを残した。 「殺人事件のニュースなんかより、こういう話のほうが人間の悪意に絶望して、すべてが嫌になってしまう。」 言いすぎじゃないかと思う。自分でもそう思う。 だいたい、どんな殺人事件と比べているんだ。そういう話になる。 もちろん殺人事件には殺された人という取り返しのつかない存在があって、その人を永遠に失う家族や友人たちだっているだろう。 もちろん、一度にたくさんの人を殺すような事件もあるし、許しがたいような動機の事件もある。 それでもなお、なにか、おれには欠陥住宅をつくりつづけ

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  • 海外SF小説の超絶傑作「死者の代弁者」について、今から全力でお勧めします

    小説を読んでいて、 「この作品の作者さんは、どうしてこんな作品を書けたんだろう?」 「どんな脳をしていればこんな筋書きが思いつくんだ……?」 と思うことがたまにあるのですが、私にとって、その頻度が一番高い作家はオースン・スコット・カードかも知れません。 この記事で、私はオースン・スコット・カードの傑作中の傑作である「死者の代弁者」について、多少なりと未読の皆さんに興味を持ってもらえるようなお勧め記事を書きたいと思っているのですが、事前に二つ断らせてください。 ・この記事を読むと、「死者の代弁者」の前作「エンダーのゲーム」の終盤の展開について、否応なく推測出来てしまうこと ・「死者の代弁者」についてのネタバレは最低限に抑えるが、それでも多少は内容について触れない訳にはいかず、完璧にゼロの状態で「死者の代弁者」に触れた時の楽しさを若干は損なってしまうかも知れないこと 「ネタバレ注意、と書いた時

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    s15i 2021/06/07
  • 老害というのは、「自分の成功体験の再現性を疑うことが出来ない人」のこと

    この記事で書きたいことは、以下のような内容です。 ・成功体験を分析すると、大きく分けて「再現可能な部分」と「再現不可能な部分」に分けられる ・前者は「自分の努力や実力でカバー可能な要素」後者は「周囲の環境や運次第で、努力や実力とは関係ない要素」と言い換えることも出来る ・部下や後輩を指導する立場の人間は、定期的に自分の成功体験をたな卸しして、再現可能/不可能を切り分けしておくべき ・「老害」とは、自分の成功体験のたな卸しが出来ず、成功体験全てを努力で勝ち取ってきたと勘違いしている人のこと ・再現不可能な成功体験に基づいた指導を部下や後輩に押し付けるのは避けた方がいいですよね よろしくお願いします。 さて、書きたいことを最初に全部書いてしまったので、後はざっくばらんにいきましょう。 以前勤めていた会社でお世話になった元上司が先日定年退職されまして、久々に電話でお話しました。 こんなご時世なの

    老害というのは、「自分の成功体験の再現性を疑うことが出来ない人」のこと
    s15i
    s15i 2021/05/19
  • ゲームは脳にいい。少なくとも僕には最高の薬だ。

    幼い頃、”疲れる”というのは、運動のしすぎで疲れるとか、勉強のやりすぎで疲れるといったものしかないと思っていた。 けど、歳を重ねるにつれて”疲れる”という現象にも結構いろいろあるという事が、否が応でもわかるようになってきた。 幼い頃に考えていたようなシンプルな疲れは、対処はそう難しくはない。 大抵の場合、しばらく時間がたてばすぐに収まる。 けど、大人になってからの疲れというのは、そういうわかりやすいものだけではない。 中にはかなり複雑な処置が必要なものもある。 そういうものの存在をしっかりと認知し、それに対するケアもしっかりと認知していないと、中年以降は健やかに生活を送ることは難しくなる。 「今まで普通にできていた事が、何もできなくなる」タイプの疲労感は対処が当に難しい ありがたい事に僕ははまだやらかしていないのだけど、一つ結構厄介な疲労を抱えている。 「何もできなくなる」タイプの疲労

    ゲームは脳にいい。少なくとも僕には最高の薬だ。